二銭銅貨

星の数: ☆良い ☆☆すごく良い ☆☆☆激しく良い ☆☆☆☆超激しく良い ☆☆☆☆☆ありえない

ウィーン気質/日生劇場(二期会)2015

2015-12-09 | オペラ
ウィーン気質/日生劇場(二期会)2015

作曲:ヨハン・シュトラウス、指揮:阪哲朗
演出:荻田浩一、装置:島次郎、衣裳:前田文子
演奏: 東京フィル
出演:
ギンデルバッハ(ロイス・シュライス・グライツ国首相):小栗純一
ツェドラウ(ロイス・シュライス・グライツ国大使):与儀巧
伯爵夫人(ツェドラウ妻):塩田美奈子
フランツィスカ(ツェドラウ愛人):醍醐園佳
カーグラー(フランツィスカ父):米谷毅彦
ペピ(ヨーゼフ恋人):守谷由香
ヨーゼフ(大使従僕):升島唯博
リージ(ヒーツィングの歌手、ソプラノ):田中紗綾子
ローリ(ヒーツィングの歌手、メゾ):山下千夏

ワルツの「ウィーン気質(Wiener Blut)」はオーストリア大公女とバイエルン王子の婚礼のために作られたもので、オペレッタの「ウィーン気質」は、これをもとに既存の曲を組み合わせて作られた。どこかで聞いたようなメロディーが満載。こまぎれな感じでやや中途半端でもある。

塩田は伸びのある高い声が良く出るソプラノ。醍醐は声の低い落ち着いた感じのソプラノだが、役柄は落ち着きの無いせかせかした感じの女性で、これをうまく演じていた。与儀は大きな芝居で結構貫禄があった。小栗はとぼけた感じのキャラクターだった。米谷は堂々とした芝居。守谷はきびきびと軽い高音のソプラノ。升島は軽くて速い芝居。

幕の最後の重唱とか、女性の2重唱が良かった。3幕冒頭のリージ&ローリの2重唱、そのあとの伯爵夫人とフランツィの2重唱。

紺色っぽいビニールのカーテンのような壁に、多分ウィーンゆかりの物らしいクリーム色のものを、クリスマスツリーのオナメントのように沢山ぶら下げた感じの舞台だった。場の転換では置物や照明を変えて雰囲気を出していた。デザインは派手だけど、色合いはちょっと地味で落ち着いた印象だった。

15.11.22 日生劇場
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする