二銭銅貨

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おかあさん

2006-03-16 | 成瀬映画
おかあさん  ☆☆
1952.06.12 新東宝、白黒、普通サイズ
監督:成瀬巳喜男、脚本:水木洋子、原作:全国児童綴方集
出演:田中絹代、香川京子、三島雅夫、岡田英次、加東大介、
   中北千枝子

おかあさんは、みんなのために働きます。
クリーニング屋のお父さん、娘2人、
それに預かっている妹の小さい男の子。
いそがしいです。何も考えている暇が無いほど。
次から次から仕事が、トラブルがやって来ますから、
フーって息つく暇もありません。

妹の中北千枝子、
美容師の試験の練習だと言って、
上の娘の香川京子をお嫁さんの髪に結います。
打掛を着せて本当のお嫁さんにしてしまいました。
うれしそうなお嫁さん。
でも、おかあさんはちょっと淋しい気持ち、かもしれませんね。

田中絹代は健気なおかあさんになりました。
若いときから健気だったものね。
フーって息をつきます。

岡田英二に「ポパイみたいな人が好き」と言っている
クリクリの目をした香川京子はオリーブみたいだった。

はっきり覚えていないのですが、
パン屋の息子の岡田英二が本を読んで、香川京子に
「純文学の猿飛佐助だ」と言ったような気がします。
もし、そうなら、林芙美子の「絵本猿飛佐助」の事かと思いました。

途中で、バッサリ映画が終わってしまうかのような場面が
あって、びっくりします。でも、これは監督のオアソビかな?
06.03.11 新文芸座

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