北陸旅行の想い出 2015年03月15日 15時07分10秒 | 日暮らし通信 日暮らし通信日暮 らし通信■□ 写真タイトル と 撮影場所 □■洋蘭 (Tradition 'Yumi')神代植物公園(H201119 撮影)● 写真の上でクリックしてご覧ください ●北陸新幹線の長野-金沢間が開業、東京-金沢間が最速2時間28分で結ばれた これにより日帰りによる北陸旅行なども可能になったようで、その経済効果は計り知れないものがあるだろう 金沢と聞くと私には懐かしい想い出がある 勤続30年になると会社から 「お疲れ様でした」 の意から夫婦に旅行券が贈られる さて何処に行こうか? と妻と相談して決めたのが金沢から能登半島一周の旅だった 会社系列の観光部門にその旅の日程 (三泊四日) などを頼んだが、私にはある条件を守るようにお願いした それは同じ会社の社員と同行することがないような日程にすることだった 30年勤続の社員はかなりいるはずで、私たちと同じようなコースを選らんだ人もいるだろうが、一緒に行動することを避けたいと思ったからだ 「判りました。そのように日程を組みましょう」 と頷いてくれたのでまずは安心した 最初の日は東海道新幹線で米原まで行き、そこで列車を乗り継いで金沢へ行くことになっていた さて、東京駅で新幹線のグリーン車 (後にも先にも新幹線のグリーン車に乗ったのはこの時だけでした) の指定席に座って妻と座り心地を確かめていると、不意に左肩を ”ポン” と叩かれた ”何?” と傍に立っている人を見て、ビックリ仰天した。その方は以前上司だったMさんだった ”あれほど社員とは一緒にならないように” と頼んだはずなのにと、あのスタッフに文句を言いたい気持ちになったが、こうなったら仕方がないと諦めるしかなかった 話を聞くとMさんご夫妻は今日は金沢、明日は能登半島・珠洲市のホテルまで私たちと一緒のことが判った こうなるとプライベートな時間のはずだが、何となく上司部下の関係になったよう気がして二日間は我慢の旅行となった 二日目には 「今夜はカラオケでもするか?」 と誘われて夕食後はマイクのお世話になりました はっきり言って歌は私の方が上手、でもMさんは一度握ったマイクはなかなか放そうとしないのは、仕事と同じでトコトンまでやり抜く姿勢には恐れいりました Mさんの奥様は私にそっと 「主人は頑固者ですから、皆様にも迷惑をかけたでしょうね?」 の言葉に、私は何の拘りも無く 「ご主人さまには大変お世話になりました」 との言葉を返しました カラオケ代は 「俺が払うからいいよ」 とのご厚意に甘えさせていただきました Mさんは東大航空工学部出身の技術者だが、その頑固さ故に現場の職長さんなどといろいろと確執もあったようで、嫌う人もいたようだが、私はMさんには可愛がってもらって仕事面でも多いに任せて貰ったりと、お世話になりました 三日目、私たちは輪島から芦原温泉へ。Mさんご夫婦は京都へ行くということで別行動になりましたが、思わぬMさんご夫妻との二日間でした 四日目は永平寺を見学して小松空港へ。飛行機に乗ったことが無い妻のために、あえて帰りは小松空港から最終便のジャンボ旅客機で羽田まで帰りました 私がこの北陸路の旅を選んだのは、一つは輪島の朝市の賑わいを見たかったこと 二つ目は雪の永平寺を撮りたかったのですが、生憎の暖冬で雪はまったく無しの永平寺でした 「私たちの勤続30年記念旅行」 、それは平成元年12月のことでしたが、昨日 「北陸新幹線開業」 のニュースを聞いて昔を想い出しました その旅行から数年後、Mさんは会社の取締役に就任しましたが、それを聞いた時、やはり一緒だったこの旅行のことが浮かんできました