主夫業に徹するようになってから早10年が過ぎた。想い知ったのは主婦がこなす仕事の多さだった。とても私のような男が代われるものでは無いと実感した
その中でも食事作りと屋内の掃除は未だに好きになれない。前者は何とかお金を出せば用意できるが、後者は手を抜けば抜くほどゴミが溜まるばかりだ
Mとの二人暮らしだから、家の中は穏やかなはずだがゴミはお構いなく増えるだけだ。特に二階に通じる階段は綿埃のようなゴミがすぐに溜る。階段が吹き抜けの役目をして空気通路となりゴミを運んでくるのだろうか?
はっきり言うとあまり部屋を掃除する気力も湧いてこないが、たまには他人様が来ることもあるので 「汚い印象」 を与えないように適当に掃除するしかない
だからいつも掃除機にはお世話になっているが、どうもあの長いコードを引き連れての掃除は苦手だ。だから小さなゴミがあってもなかなか掃除機を引っ張り出すのが億劫になるのが常日頃のことだった
先日、新聞一ページ大の広告が入っていたがそれは 「コードレス掃除機」 の宣伝だった。そうかコードレスだったらすぐに使えるから便利かも知れないと真剣に考えた
だが買い物下手(な私だから少しコードレス掃除機のことを調べてみようと、近くのホームセンターに行くと、何台ものコードレス掃除機が店頭に並んでいた。値段もピンからキリまでだがどうも買う気にはなれなかった
結局買ったのは新聞広告のコードレス掃除機だった。標準モードだと30分使用可能とのカタログ性能なので私の掃除には格好の道具かもしれない
使ってみるとやはりコードレスだから、小さなゴミを見つけたらすぐに使えるので便利性は良いと感じた。お陰さまで階段の綿埃もすぐに処理できるようになった
でも 「どうせ買うならもう少し高級品にすればよかった」 と、またも買い物下手な私だったと反省している
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