Mを介護するようになってから私の生活も大きく変化したが、その一つがテレビを長い時間見るようになったことだった
それ以前は好きな歴史に関係する番組くらいしか見なかったが、介護するようになってからは生活の一部としてMとテレビを度々見るようになった
何故そうなったかは明らかに時間を持て余したからであろうが、その時間を穴埋めするには格好な手段がテレビだった
Mはテレビ番組を見ることもあるが、多くは録画した 「歌番組」 を再生して見ることだが、本来歌好きなMだったから結構楽しんでいる
我が家のテレビはブルーレイ内蔵の液晶テレビだが、簡単に予約録画できるのは有難いことで、私はもっぱらMが好きな演歌調の番組を必ず録画することにしている
でもその演歌調の番組も減ったようだが、最近超党派の有志議員が演歌や歌謡曲を支援する 「演歌・歌謡曲を応援する国会議員の会」 が発足した
それはその人たちが 「日本の国民的な文化である演歌、歌謡曲をしっかり応援しよう」 と呼びかけ、歌手の杉良太郎さんが 「演歌や歌謡曲は若者からの支持が低い。日本の良い伝統が忘れ去られようとしている」 と発言している
しかし演歌嫌いな人たちからは 「演歌は日本の伝統文化か?」 と、異論もあるようだが、私もMも 「演歌は日本の伝統文化」 だと固く信じている
繰り返すが私たちの年代では音楽と言えば 「演歌」 しか思い浮かばない理由は育った時代に遡るが、その時代背景は若者たちには理解できないことであろう
私の仕事はもっぱら歌番組を録画することだが、日曜日は早朝の 「洋子の演歌一直線 (テレビ東京)」 、お昼には 「のど自慢 (NHK総合)」 、そして夜には 「新・日本のうた (NHK BSプレミアム)」 と録画に忙しい。これだけ録画してあれば当分は順送りに再生できるからMも楽しめるだろう
録画した 「歌番組再生」 のお陰で時間がたっぷりある私たちの生活も何とか時の流れの中に溶け込んでいるようだ
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