人の死は、それだけで、気分のいいものではない。
たとえそれが、犯罪者の死であっても。
執行するなら、もっと早くするべきではなかったか。
まだ、解明されていない云々言っておいて、
平成が終わるからチャンチャンって、おかしいだろ。
遺族は、恨んでいた相手がいなくなって、
よけい、むなしくなってしまうかもしれない。
実は私は、アメフト事件の時、
オウムの事を考えていた。
危ない組織だと、反発・脱退で、命を失う恐れがある。
スポーツなら、命令に背いても、殺されはしないだろう。
だったら、断れよって。
しかし、所属している者にとっては、
見せ場を失う事は、「死」を意味するのかもしれない。
人は、居場所を失う事に、不安を感じるのだ。
麻原の死刑執行後の特集を見て、
ふと、思った事がある。
もしかしたら、弟子達は、
あのオッサンを、止める事ができたんじゃないかと。
中川の手紙には、
「麻原は、武装化について行けない弟子には話さない。」とあった。
上祐さんが、麻原との会話で、
「平和的にね。」と言っていたテープを聞いた事がある。
だから彼は、はずされたんじゃないか。
遠藤は、麻原が、「警察ごとポアしちゃえばいい。」と言った時、
「はい?」と、聞き返している。
それは、「マジ? あんた、何言ってんすか?」のようにも聞こえる。
麻原が、命令した事もあれば、
弟子から、進言した事もあったと言う。
そもそも、極秘テープだなんて、
証拠になるようなものを、何で録音しておくのだ?
麻原の、ありがたいお言葉だからか?
井上は、手紙に、
「当時の麻原の質素な身なりと生活、
そして飾らない口調は、とても希有なものに思え、
忘却されつつあった精神や魂の夢を彷彿とさせるものがあった。」と書いている。
そうか。 残念だったな。
弟子がみんなで、止める事ができていたら、
麻原は、居場所の無い人達の、
父親代わりになれたかもしれないのにね。
そもそも、出家してでも、戻りたくない家庭って、どんなだよ。
そっちの方が、気になるよ。
何で、三女のツイッターに、嫌がらせを書くんだよ。
知らないうちに、子供に不信感を抱かせている親。
誰かをたたかないと気がすまない、哀れな人達。
そういう奴らが(いるから)、
オウムみたいな場所を、作り出していくんじゃないの。
組織が不誠実なのは、
言いなりになっている個人の不誠実。
教祖は、弟子に責任を取らせるな!
弟子は、自分が信じた教祖のせいにするな!
(悪く言わなかったのは、新実だけだろう。)
人を殺すという事は、自分も死ぬ覚悟がいるという事だ。
無差別っていうのは、最悪なんだよ。
世の中の、嫌な奴らよ。
あなたの正義は、私の正義ではない。
それでも私は、あなたを知らなきゃならない。
そして、あなたを殺さずに、
ガマンしなけりゃならないのだ。
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