前日、地元テレビの正月特番で、唐桑半島を特集していました。レポーターは地元宮城県出身のサンドウィッチマンの二人です。
彼らは地元テレビの撮影中、気仙沼で震災に遭遇。大津波で気仙沼の街が飲まれる場面を見ています。それで震災での募金活動に注力しています。心有る者なら、あの風景を視たらそうなると思います。
ところで唐桑半島ですが、蝦夷討伐の時代、熊野本宮から熊野権現を分霊。船で運び、その最初の上陸地が唐桑半島の先端でした。
その初上陸の仮置き場には舞根神社が建立されています。祭神は瀬織津姫。故に瀬織津姫神社とも呼ばれています。
その後、熊野権現分霊は室根神社へ移されています。この点から「熊野権現=瀬織津姫」と考えられています。
因みに瀬織津姫神社こと舞根神社は東日本大震災で流されています。
話を戻します。サンドウィッチマンの二人は「つなかん」と言う名の民宿に向かいます。
この「つなかん」なる民宿ですが、ドキュメント映画「ただいま、つなかん」の舞台でもあります。2023年に上映されています。
唐桑半島は津波の被害が甚大でしたが、元々は遠洋漁業等で裕福な家が多く、漁師たちの家は唐桑御殿と呼ばれています。
「つなかん」の屋敷も三階建ての豪邸で二階まで津波を被りましたが、ボランティアの尽力で屋敷も回復。漁師夫婦は震災のポランティアを泊めているうちに、「つなかん」と言う名で民宿も営む様になったそうです。
震災のボランティアには唐桑半島の自然に魅せられ地元の男と結婚し、定住する女性が多く現れました。「つなかん」はその象徴的な場所でもあるようです。
そして事件が。
「つなかん」の御主人が帰省していた長女と三女の夫を乗せてワカメ漁をしていて船が転覆、三人は帰らぬ人になりました。
これはキツイですよねぇー。津波の被害を乗り越えて復活の足掛かりを掴んでからの不幸。。妻は夫と長女、義理の息子を失った。ボランティアから受けた施しを感謝で返していた。それなのに不幸が訪れるとは。
魔と言う者は「ほっ」とした瞬間に襲ってきます。この魔を防ぐには用心に用心を重ねて生きるしかないのですが、ご主人は帰省した娘と義理の息子との至福の時に魔に刺されたと言う事なのでしょう。海は山と並び神域ですし。
女主人はそれでも気丈にふるまい明るさを忘れていませんが、超HSPの私は見てられませんでした。映画も辛くて視れないでしょう。
そう思いながら下司の勘繰りとと言うか、女主人の姓名判断をしてしまいました。外格は吉で商売は繁盛するでしょうが、大いなる闇が被さった名前でした。
それにしても不幸を防ぐのは本当に難しい。人生を満足して生きるのは本当に難しいなと思いますね。
ではでは。