所変われば品変わると申します。
私、6歳まで福島県のいわき市好間町と言う炭鉱町に住んでおりました。古河炭鉱の町です。新聞販売店を営んでいました。
そして古河炭鉱が閉山。町からは人がいなくなり、新聞販売店は続けられなくなった。だから仙台に引越したんです。
仙台は「冷やし中華」発祥の街です。私、初めて冷やし中華を食べで感動しました。「こんな」美味しいラーメンがあったのか」と。
そして暫くして父親の実家である「いわき市」の平にお盆に帰省。出前を取る事になって冷やし中華を注文。出前の冷やし中華を見てびっくりしました。何と冷やし中華にワサビが付いていたのです。洋カラシではなくワサビです。黄色ではなく緑なんです。私、びっくりしました。蕎麦と間違えたんじゃないかと思って。
それ以上に驚いたのはマヨネーズがタップリとかかっていた事。エッっと思いましたよ。ラーメンにマヨネーズが付いているなんて。
そして試食。驚きました。美味しい。正直、ワサビよりはカラシの方が合っていると思いましたが、マヨネーズは冷やし中華にピッタリ合う。入れていない仙台の冷やし中華より絶対に美味しいと思いました。白濁した冷やし中華の姿は美しく無いけど。
この話、40年以上前になります。今では冷やし中華にマヨネーズを入れるのは当たり前??となりました。しかし当時はビックリしました。異文化です。仙台からいわき市までの距離は168キロありますが、冷やし中華にワサビとマヨネーズを入れている。正に「所変われば品変わる」だと思いました。
今、いわき市の冷し中華にワサビが入っているのかは判りませんが。
ではでは。