続きです。
その後、Aさんは早稲田大学を卒業、某市役所に勤務します。当然、幼稚園園長の娘である後輩と結婚し、子供も二人もうけてます。
Aさん曰く、市役所の仕事は馬鹿楽だそうです。何も考えずゆったりと仕事をして5時に帰宅。それがストレスになる。楽すぎるので仕事に張り合いが持てなくて。
そこで皆さんするのか秘密の行為です(Aさんに読まれる可能性があるので暈します)。市役所では割とおおっぴらに皆さんしているそうです。
Aさんは課長・島耕作ですから尚更そうなります。もてますので。当然、そんな事になってしまい奥さんにもばれてしまいます。市役所でも知られるところとなります。
奥さんも島耕作を手放したくない。でも、このまま市役所に勤めさせる訳にはいかない。島耕作を取られてしまう。
それではと言うことで、奥さんの強い決意からAさんの故郷である長崎県にUターンし、家業の手伝いをしていたのです。家業の手伝いと言っても商品は職人が作り、ただ販売するだけ。Aさんのスキルが泣くような仕事をこなしていただけだった様です。
そしてここからが本題。事件が起こります。奥さんの実家の幼稚園で。
その幼稚園は関東と言っても田舎なんで井戸水を利用してました。その井戸水を飲んだ園児がO-157に感染し死亡したのです。詳細は園児149名が感染。2人が死亡。4人が重態。幼稚園職員や園児の家族を含めれば320名が感染してます。大事件です。
その井戸水から腸管出血性大腸菌O-157が検出された経緯ですが、どうもトイレの屎尿が地下水に混入し、井戸水に流れたのが原因との事です。
こんな大事件です。Aさんの義理の父親である園長は精神的に参ってしまい、首を吊るロープを持ち死に場所を求める状態に陥ります。遺族との対応が出来ない状態になったようです。
そこでAさんか長崎県から戻り、長い年月を掛けて遺族との対応に従事。少々一段落したことから生活もありますので、学生運動の先輩であったフリーライターの勧めで総会屋系の副編集長をしていたと事です。
井戸水の使用は市から警告を受けていたようです。しかし園長は対応を先延ばしにしていた。当然執行猶予はつきましたが有罪となりました。そして遺族への賠償金は4億円。園長は幼稚園経営から手を引き、有志の方々が集まり今後の運営を任せたようです。
私、この話を聞いて恐怖しました。長年井戸水を使い続けてきたのなら、幼稚園ですから水道料も馬鹿になりません。私も使い続けていたかも。
いやいや、お上から警告されれば小市民の私、運の悪さを痛感している私です。やっぱり従っていたでしょうね。でも、こんな些細なことで二人の園児が命を失う。私も首をくくるかも。園児の親も気の毒ですが、園長も気の毒に思えます。辛過ぎます。
この程度の油断と言ったら失礼ですが、私には人の命を預かる仕事は無理だと思いました。私の運の悪さを考えれば十分ありえると思ったからです。それは飲食であってもです。
儲からなくてもいい。人に迷惑を掛けない商売が良いと思いました。
今の仕事、再開するか悩んでいますけど・・・・・・・・・・・・・(大汗)。
ではでは。
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