諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

高良玉垂命はその名の通り神功皇后だと思うのだが・・・・・。その7

2021年06月30日 10時55分19秒 | 神道
続きます。

高良大社のウキペディアで一番の注目点は豊比売命。別名・豊玉姫に高良玉垂命の妻神との説もあること。

その説が正しいのであれば、高良玉垂命は彦火火出見命。つまり山幸彦となります。そう考えると仙台の亀岡八幡宮の境内に高良玉垂神社が鎮座している理由が見えて来ました。

山幸彦と言えば古事記の「海幸彦・山幸彦」ストーリーです。

簡単に説明すると、山幸彦が兄の海幸彦から釣針を借りて釣りに出かけだ。何かが掛ったが、糸が切れて釣針をロストしてしまう。

怒る海幸彦。山幸彦は自分の剣を潰して1000本の釣針を作り海幸彦に渡す。海幸彦はそれを受け取らず、自分の釣針を返せと言う。

困っている山幸彦の前に塩稚稚が現れ、綿津見神宮へ行くように言われる。

綿津見神宮では大綿津見神に、尊い天津神・瓊瓊杵尊の息子である山幸彦は歓待される。娘の豊玉姫にも好意を寄せられ、二人は結婚する。そして3年の年月が過ぎる。

山幸彦は海幸彦の釣針を探しに来たことを思い出し、その事で憂う。

その話を聞いた大綿津見神は鯛の喉に引っかかっていた釣針を見つける。

大綿津見神はその釣針と共にシオミチの珠、シオヒの珠を山幸彦に与え、呪文を言いながら海幸彦に渡す様伝える。その通りにしたら海幸彦は落ちぶれ、山幸彦に恭順するようになる。

暫くして綿津見神宮から豊玉姫が山幸彦の元にやって来る。彼女は妊娠していた。天津神の子を海中で産むわけにはいかないとの理由で、小屋を建ててその中で産もうとする。「絶対に中を覗くな」と言って。

しかし、山幸彦は中を覗いてしまう。小屋の中ではワニザメの姿をした豊玉姫がのた打ち回って出産中だった。

豊玉姫は本来の自分の姿を見られたのを恥じて、産んだ子(ウカヤフキアエズ)を置いて海に帰ってしまう。

それでも産んだ我が子を心配する豊玉姫は妹の玉依姫を遣わし、ウカヤフキアエズを養育させる。その後、玉依姫は成長した甥のウカヤフキアエズと結婚する。


結構要約しましたが、こんな感じです。この話、お気付きになられた方もいるでしょうけど、昔話の「浦島太郎」のモデルになっています。

これで「高良」はやはり「亀の甲羅」なのではとの考えが浮かびます。

亀は竜宮の使いですし、亀の上に立つ豊玉姫の描写もある。

「高良」は大綿津見神、豊玉姫、玉依姫の住まう綿津見神宮を示しているのではないか。

「高良」の地名、更には高良姓が残っているのは琉球。つまり沖縄です。沖縄が竜宮城である綿津見神宮なのではないか。


続く。









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高良玉垂命はその名の通り神功皇后だと思うのだが・・・・・。その6

2021年06月28日 09時12分14秒 | 神道
続きます。

先ずは築後国一之宮・高良大社の公式ウェブを見てみました。

祭神は拝殿に向かって中央に高良玉垂命。右は八幡大神、左に住吉大神。

そして説明文にこうある。

「高良の神さまの御神号は高良玉垂命(こうらたまたれのみこと)と申し上げます」。

そして驚いた事に、その下に博多人形の武内宿禰の写真が貼ってある。

嘘だろ。高良大社では高良玉垂命は武内宿禰だと言いたいのか。

そうとしか思えない。第一、高良大社としては武内宿禰は祀っていないのだ。

急に説明も無く武内宿禰が出て来るのは不自然。高良大社では高良玉垂命を武内宿禰と認識しているとしか思えない。

最初からカウンターを浴びた感じだ。私も高良玉垂命は武内宿禰だとは考えた。でも矛盾するのだ。高良玉垂命が鬼渡神はであるなら蛇神でなければならない。武内宿禰は蛇神ではない。住吉大神と同神で無いなら。

困ったねぇー。これで終了になっちゃうよ。どうしよう。

否、神社には神社の都合がある。不本意ながら本来の祭神を隠すケースが多々ある。そうしなければ朝廷側から睨まれる。攻撃される。

例えば弁才天とお稲荷様のダキニ天。その陰にはアラハバキ神が隠されている。

人々はアラハバキ神への信仰をカモフラージュする為に、弁才天・ダキニ天をアラハバキ神として信仰した。私に言わせればアラハバキ神は鬼渡神である波比岐神だ。

それは私の考え。ここは私の考えを通させて貰う。高良玉垂命は武内宿禰では無い。

次は困った時のウキペディア。高良大社のウキペディアを見た。

祭神は前記の通り。

末社として鎮座する高良大社玉奥宮。高良玉垂命とされる武内宿禰の葬所とされていると書いてある。やっぱり武内宿禰が高良玉垂命なのか。

水分神社。境外末社で当然、水分様を祀る

豊比売神社。別名・豊玉姫が祀られている。

市恵比須社。境内社で夫婦恵比須神を祀る。

印にゃく神社。武内宿禰を祀る。

高良御子神社。高良玉垂命の9柱の御子神を祀る。

鏡山神社。高良玉垂命の分祖を祀る。

伊勢天照御祖神社。天照大神を祀る。

八幡宮。当然、八幡神を祀る。

天満宮。菅原道真を祀る。

大弁財天社。弁財天を祀るが、その石碑の裏には白蛇塚と彫られている。

山田稲荷神社。倉稲魂命。

こんなところでしょうかね。まっ、何となく分かりましたね。


続く。






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高良玉垂命はその名の通り神功皇后だと思うのだが・・・・・。その5

2021年06月23日 19時04分25秒 | 神道
続きです。

高良玉垂命は、応神天皇と神功皇后との夫婦神しての姿ではないのかと考えておりました。漠然としながら・・・・。

しかし私は、このブログの名を冠している通り、境界の神・鬼渡神で神道を考えています。

そして或る時、宮城県角田市に鎮座する高良玉垂神社が神仏分離令・修験道廃止令以前に、仁和多理社と呼ばれていたと知ります。

現在の祭神は武内宿禰。

武内宿禰は、塩竃神社に近い多賀城市多賀城市下馬笠神に鎮座する仁和多利神社に祀られている。

仁和多利神社の境内には蛇神の石碑がある。武内宿禰が蛇神の筈は無い。鬼渡神は蛇神でなければならない。

つまり武神の軍師的神である武内宿禰を祀り、地主神である鬼渡神を調伏しているはず。

塩竃神社に近い花淵浜に元塩竃神社と考えられる鼻節神社が鎮座する。祭神は鼻だけに猿田彦尊。塩竃神社の塩土老翁は猿田彦尊と考えて良い。

そして出雲国二之宮である佐太神社では猿田彦尊が祀られているが、猿田彦尊を龍蛇神として伝えている。鬼渡神社には猿田彦神を祀るケースもある。

故に角田市の高良玉垂神社も仁和多理社と呼ばれていたのであれば蛇神の筈。高良玉垂命は応神天皇や神功皇后である筈がない。武内宿禰でもない。蛇神でなければならない。

高良玉垂命を最初から考えてみました。

高良と言う地名は沖縄にもあるが、高良玉垂命を祀る神社の総本社である高良大社は高良山に鎮座する。住所は福岡県久留米市御井町。

御井町と聞いてイメージするのは御井神。別の名は大国主と八上姫との間に産まれた木股神。生井神、福井神、綱長井神で御井神となります。

そして代表的な鬼渡神である阿須波神と波比岐神と三神の御井神は、坐摩(いかすり)五座神と呼ばれている。

鬼渡神は庭屋敷の神。御井神はその名の通り井戸の神。屋敷と井戸はセットと言う事なのでしょう。

その坐摩五座神を祀った神社に福井県の足羽神社があります。

福井県は御井神から取った。「足羽」は阿須波神から取っている。阿須波神は旅立ちの神でもある。だから「足羽」と表示したのだろう。

この足羽神社は「越前祖神」を名乗っている。主祭神が継体天皇だからでしょう。そして継体天皇は坐摩五座神を信仰していた。何故か。

それ、まだ分かっていません。継体天皇は息長氏の家系とも聞いていますが、その関係も不明。

っと言う事で、御井神・鬼渡神との関係は分からずです。分かったらまた書きます。

高良玉垂大社に戻ります。


続く。









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糖尿病の辛さ。

2021年06月23日 13時35分28秒 | 糖尿病
美味しい食べ物を腹いっぱい食べる。「世は満足じゃ」。普通の人はそう思うでしょう。

でもね、糖尿病の人間は違うのです。

「こんなに食っちゃったぁー。将来は合併症だ。失明か、人工透析か、足切断か、あぁぁぁーーーっ」となるのである。食べた後に中々の罪悪感が襲ってくる。これが結構辛いんですよ。ストレス、鬱になるんですよ。

っと言っても空腹も辛い。ストレスを感じる。食欲には勝てない。美味しいもの、甘いものが目の前にあると食べてしまう。その度に反省する。その繰り返し。ストレスになる。

食欲に負けたストレスと言うジャブが、毎日、毎回、私を叩く。ヘロヘロになり、「もうどうでもいいや」となる。爆食いする。その後の罪悪感でノックアウトされる。

食べない為にはどうするべきか。

失明し、足を切断し、人工透析を受けている自分をイメージする。これは確かに効くが、効き過ぎて鬱になる。死にたくなる。どっち道、ストレスとなる。

毎日が食によるストレス。サイレントキラーとは良く言ったものだ。痛みが感じるのなら食べない努力もするが、痛みが無いから美味しいものの前では無力になる。糖尿病である事を忘れてしまう。ハァー。

そう言う事で食べ物のインスタは見ないようにしている。外食も滅多にしない。去年は3度程、今年は1度か。

外食をしちゃうと食べ物を全部無理して食べてしまう。残すのがもったいない。そして一気に胃袋が拡大する。食べる量が増える。それが怖い。

私は粗食に耐えるネアンデルタール人の血筋。1600カロリー以上摂取したら体重が増える。飢餓には強いが飽食の時代には弱い。だから糖尿病になってしまったのだ。

それも美味しいものを作り出す能力に長けた日本人が悪い。世の中、不味いものだらけなら糖尿病になる人間は減る筈。美味しいものなんか見たくもない。

分かっている。一番悪いのは怠惰な自分だ。それは分かっているのだ。

それにしてもだ。


ではでは。





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高良玉垂命はその名の通り神功皇后だと思うのだが・・・・・。その4

2021年06月20日 17時41分03秒 | 神道
そろそろシドロモドロになってきましたが続きます。

高麗神社に配神として祀られている神々で、興味深いのは猿田彦尊です。

猿田彦尊は日本の地主神。国津神。それが何で朝鮮系の神社に祀られているのか。

猿田彦尊と言えば塩竃神社です。塩竃神社では主祭神の塩土老翁は猿田彦尊、若しくはその子孫の太田命との伝承がありますので。

でも、武内宿禰と同神とする説もある。否、住吉大神であるとの説まであるのです。

猿田彦尊、塩土老翁、住吉大神、そして武内宿禰。全て導きの神。先導の神であります。そして全員、海と関りがある。役割は全て同じ。全員、翁の姿をしている。大変似ています。

そして応神天皇の父親は住吉大神。或いは武内宿禰との説もある。事実、仲哀天皇は住吉大神の祟りで呪い殺されだ。

自分の夫を呪い殺した神なのに神功皇后に憑依する。夫を呪い殺した住吉大神に従って三韓征伐を行う。

武内宿禰にしても自分の主君を呪い殺した神を信仰するのには不信感を感じる。応神天皇に父親がいるとしたら住吉大神、武内宿禰の二神以外は考えられません。

だとしたらどちらかが高良玉垂命なのか。

八幡神社には住吉大神、武内宿禰を祀っているケースも多いです。それなら何故にそれぞれの名で祀らないのか。何故、高良玉垂神として祀っているのか。応神天皇の父親として祀っているのか。

これはもしかしたら大歳神の様に二神一体の神なのではないか。

私の友人の神社の境内社には徳歳神社が鎮座しています。勿論、大歳神が祀られています。

しかし、大歳神を祀る神社での伝承で歳神を男神。徳歳神を女神としているケースがあります。そうなると徳歳神は大歳神の妻神である天知迦流美豆姫と考えられる。

天知迦流美豆姫として祀られてている神社は、私の知る所では全国に一社しかありません。友人の神社でも天知迦流美豆姫としては祀られていない。何故か。

それは朝廷が天知迦流美豆姫への信仰を警戒しているからだと思います。大歳神は天照大神の前霊と言われている。本来の天照大神は天知迦流美豆姫だと言うのがバレると不味いのか。まっ、色々考えられますね。

話を高良玉垂命に戻します。

それでは高良玉垂神が二神一体の神だとしたら母神は神功皇后、父神は武内宿禰、若しくは住吉大神になるのか。

神功皇后と武内宿禰。どちらも応神天皇を養育した。この二神なら夫婦神として高良玉垂命を名乗るに相応しい。憑依した住吉大神も十分考えられる。

それを暗に知らしめる為に高良玉垂神を登場させたのか。

その可能性はあります。

でも応神天皇は神の名が付く天皇の中の天皇。神であるならば産まれる前から神でなければならない。人の父親から神は産まれる訳にはいかない。

仲哀天皇が父親であってはならないし、「住吉大神=武内宿禰」なら問題は無いが、人間・武内宿禰が父親であってもならない。神の名が付く上で住吉大神とは別の神格とも考えられる。

つまり問題発言になってしまいますが聖婚も考えられます。

聖婚は近親婚。つまり神功皇后とその子である応神天皇が夫婦である。その姿を高良玉垂命の名で現したのではないか。

古来、日本の神々は近親婚です。天皇も割と近代まで近親婚でした。

応神天皇も神功皇后もその名に神の字が入っている。歴代天皇家で神の名を語るのは神武天皇、祟神天皇、応神天皇、そして神功皇后しか存在しない。

それだけ応神天皇と神功皇后は特別な存在。それを示す為に夫婦として高良玉垂命の名でこの二神を祀った。

その可能性も十分考えられると思います。一つの説として。


続く。









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