特に勢いがあったのは福島県勢。ヨークベニマル、ゼビオメンズ・スポーツ、そしてラーメンの幸楽苑の勢いが凄かった。仙台商業界を征服した感がありました。
しかし、それも昔の話。震災特需はあったものの宮城県人の所得の下落は止まらず、現在はまた元の貧民の街になってしまった感があります。現在のロードサイドのチェーン店はどこも苦戦している感じがしてます。
さて、今回の御題、全国ラーメンチェーンの幸楽苑です。私、東京にいた時は主食がラーメンでした。現在はあんまり食べてはいなかったのですが、東京に出る前から幸楽苑のラーメンは大好きでした。
スープにコクがあって麺にもにも腰がある。店内も綺麗で店員さんも丁重に案内してくれる。そして納得の価格。良く通っていました。特に味噌ラーメンが良かった。
その後、幸楽苑はより高級??な「会津っぽ」を展開。やっぱり美味しい。会津らしく偽りがないラーメン。私は大好きでした。
そして上京。そしてUターン。そして商売。そして震災。そしてネット販売オンリー。街にも出歩かず引き籠りの生活に。
そして、「たまにはラーメンでも」と近くにオープンした幸楽苑に出かけたのです。
実は新聞に幸楽苑のチラシが入っていて、餃子のクーポン券が付いていた。餃子がタダ。それに釣られて出かけました。
結果、愕然。定番の味噌ラーメンを頼んだのだが味が違う。落ちている。どうしたんだ。
以前のメニューにあった税抜き290円の中華そばはまだそれなりだったのですが、それよりも落ちている。コクが無くなっている。どうしたんだ。
もしかしたら新しい店舗だから上手く味が表現できていないのかも知れない。それにしても味が落ちている。コクが足りない。塩分で味を誤魔化している。しょっぱ過ぎる。これはチョット酷いのではないだろうか。
餃子も美味しくない。キャベツしか入っていないみたい。これでやって行けるのか。
お昼時だから客はマズマズ入っている。空腹を満たせればそれでいい。それでいいなら、それでいい。でも私は美味しかった時代を知っている。かなりガッカリだ。この店舗だけに限ってかも知れないけど。
値段は税込み421円。25年前と同じくらい。否、消費税とか考えたら安いだろう。でも味は落ちている。かなり。
この価格を維持しているのは大したものなのかも知れない。でもこの程度なら自分で作った方が安いし旨い。正直、損した気分。餃子も自分で作った方が絶対美味しいし。
これ、多分、調理の合理化をしたと思う。出汁も薄くした。化学調味料を入れれば何とか味は誤魔化せるが、それも薄い感じがする。これ、幸楽苑の社長はこの事実を知っているのか。味に納得して出しているのか。それとも私の舌が肥えたのか。
否、否、違う。味が落ちたのだ。税抜き390円と言う価格に拘ったために味を落とさざる負えなかったのか。
正直、店舗も立派過ぎるし、駐車場も大きい。そちらにお金がかかってしまった。価格も維持している。だからこの味になってしまったのではあるまいか。
今、幸楽苑のテレビCMで味噌野菜ラーメンを宣伝しているが、価格は税込み637円は高いと思う。これだったら個人のラーメン屋の方が魅力がある。北京餃子のサービスランチなんて塩ラーメンと中華飯っぽいのを税込み500円でだしているのだから。
多分、これはこの店に限った事ではないと思う。店舗を大幅に削減する計画を発表しているし。
これは幸楽苑の戦略ミスか。否、時代が益々悪くなっているのだ。大型店での展開が時代に合わなくなったのだ。
今後はステーキ屋での展開を計画している様だが、これも一時凌ぎになるだろう。格差が更に広がり幸楽苑の客層の平均所得は下がる筈だから。ステーキは家庭でも簡単に作れるから。
どんな商売も難しい。どんな商売も限界に来ている。そんな感じがする。材料費も人件費も上がっているし。
本当に難しい時代になったなぁー。外食産業も気の毒なくらい。バブルが懐かしい。アベノミクスも当てにならないし。
ではでは。