続きます。
さて、千葉県市原市にこじんまりと鎮座している阿須波神社ですが、千葉県では松山神社の摂社として阿須波神社が鎮座しているだけです。
私の記憶では「阿須波神」を冠した神社はこの二社だけです。どちらも小規模です。
私の経験上の話ですが、主祭神よりも摂社に祀られている神の方が先に祀られていたケースが大半です。
そして私が常々言ってます「怨霊には武神、仏教、乱暴者(素戔嗚尊)」。
上記の松山神社には武神である八幡様の応神天皇が祀られている。
松山神社・摂社の阿須波神社には坐摩五座神が祀られていますが、坐摩五座神は怨霊として武神・応神天皇に調伏されている。更にはこの松山神社も地主神は阿須波神を筆頭とする坐摩五座神だと思えます。
阿須波神を祀る神社で有名なのは先にも述べました越前祖神・足羽神社ですが、「阿須波」ではなく「足羽」と表記している。
これは大っぴらに阿須波神を冠した神社名にしたら、都合が悪いからでしょう。朝廷側が黙っていないと思います。阿須波神を怖がっている。だから阿須波神を祀る神社は独自の信仰の地である、会津に集中しているのだと思います。
さぁーて、ここからが本題です。千葉県の海岸側、そして茨城県の海岸側に鎮座する有名な神社と言えば、香取神宮と鹿島神宮です。
香取神宮の祭神は人をフツッと切り殺して祓い清める経津主神です。人を祓い清めるのは水で洗い清めたり、着物を脱がせたり、箒で祓ったりするだけではないのです。殺してあげることで祓い清める。
日本の死刑制度は神道の流れがあると私は考えています。
鹿島神宮は出雲の武神・建御名方神を倒し、諏訪まで追い払った天津神の建御雷神です。
実は私、建御雷神は国津神である建御名方神を、天孫族の武神として生まれ変わらせた姿だと考えています。まっ、今回はその話はしませんが・・・。
香取神宮の経津主神。鹿島神宮の建御雷神。共に武神ですが、現地の伝承では同神であるとされています。私もそう考えています。
その理由は両神宮共に要石が存在する点です。この要石ですが、地震を起こす鯰を調伏する為に存在します。
その反面、この鯰を信仰している人々がいます。大工です。
私も仙台で東日本大震災を経験しましたが、建設業者はかつて無いほどの利益を上げています。
評判悪い仙台職人ですからね。人の弱味に付け込んで割高な費用で被害に遭った家をリペアしたり、新築したりしています。
アパートやマンションの賃貸物件もほぼ空室率はゼロでした。私の家の物件も全部埋まった程です。
たしか鹿島神宮が所蔵していると思いますが、鯰が金ピカの衣装を着て千両箱から大判小判を撒いている絵が存在します。地震や津波で家が壊わす鯰は大工達に富を齎すから信仰されているのです。
では、この鯰の正体は何なのか・・・・・。
続く。