昨年の12月に放送されたテレビ東京「ひとりキャンプで食って寝る」に嵌っちゃいました。
先日、再放送の最終回を見ましたが良いドラマだった。残念ながら全部の回は観れなかったけど。
大体、午前2時30分放映だと、どうしても見逃しちゃうよ。せめて午前1時に放送してよ。また観るからさ。
このドラマ変わっていて、主人公は三浦貴大と夏帆。この二人が交互にその回の主役となる。二人が一緒に出る事は無い。これは新鮮。カップルで出るとパターン化しちゃうし。
それに2人はジャニーズでもAKBでもない。だから自然の中で絵になる。ジャニーズとAKBは人工的な人間っぽくて絵にならない。説得力が無い。奴らが独りキャンプする訳無いし。
よくこの2人をキャスティングしたと思う。プロデューサーは独りキャンプを分かっているねぇー。
実はこの2人に付いて殆ど知らなかったのだが、三浦貴大は三浦友和・山口百恵の息子です。
三浦友和は私から見たら青春スターだが、貴大は親父さんほど二枚目ではない。母親似でちょっとずんぐりしている。何をやっても不器用で物悲しいイメージがする。
独りキャンプは馬鹿正直で、世の中の波に上手く乗れない奴がしているものだが、2人の外見がそれにシックリくる。心が泣きそうになっている雰囲気。素晴らしい。
夏帆の方も器用貧乏で世の中から外れている感じが良い。独りキャンプなのに、そんなに多くの荷物を運べるのかと突っ込みを入れたくなるが、器用貧乏な性格が釣りの面白さを演出している。
魚は器用だけでは釣れない。経験と勘、そして根気が必要。其れが無い彼女は釣りで一喜一憂する。ぶつぶつ独り言を呟く。
そう、釣りも独りキャンプも独り言を呟くのだ。
全部独りで考えて行動する。上手く行く時も行かない時もある。それが上手く表現出来ている。本当に独りキャンプの事が分かっている。
このドラマを評価しない方も多い様だ。
「独りキャンプなのだから人と接触するな」と言う人もいたが、物悲しい者は人から声を掛けられ易いのだ。それにキャンプブームでキャンプ場は人が多い。物悲しい者同士、声を掛けたくなるなるものだ。
物悲しい者は心が優しい。だから困っている人をほっておけない。嫌々ながら面倒を見てしまう。独りキャンプをしていると良くある事だ。
ストーリーはCMを入れて30分と短い。話が中途半端で終わるのを好まない人もいるが、何時も中途半端で終わるのが独りキャンプだ。
人生は続いているのだから、中途半端で終わって良いのだ。物悲しく終わって良いのだ。
何もかも中途半端に生きて来た私が言うのだから間違いない。それで良いのだ。
うーん、再放送をまた観てみたい。それよか続編が観たい。また三浦貴大と夏帆で。
物悲しさを演出できる俳優は少ない。彼らで続編を創って欲しい。
次は2人に接点を作るのも良いと思う。
独りキャンプは計画通りには行かない。このドラマも展開が読めない。そこも良かった。久々に良いドラマだった。
ではでは。