この記事、出すのを忘れていました。折角なんで、ちょっと手直しして出しときます。
仙台から故郷の福島県いわき市への旅。国道6号線全面開通と言う事でアリオンで通って来ました。
全面開通と言っても本当は違います。
約11キロの区間ですが帰還困難地域である事には変わり有りません。別に放射能が除去された訳ではない。その証拠に全面通行解除と言っても自動車だけ。バイク、自転車、そして歩行はダメです。被爆してしまうので。
この帰宅困難地域は気候的には日本で一番住みやすい地域だと思います。「仙台」より温かい。東北の湘南といわれる「いわき市」より涼しい。暑さにも寒さにも弱い私にはベストな地域です。
そして原子力発電所があった。そこで働けば豊かな生活が出来る。事実、震災前の話ですが、大熊町民の年間平均所得は500万円を越えていた。当時、東京都が480万円でしたから、日本一所得が高い町だったと思います。
でも世の中は諸行無常。山高ければ谷深し。放射能事故で住めなくなるなんて因果を感じます。怒られるかも知れませんが地球の自然治癒力みたいなものを。
本来の福島第一原発は日本で一番安全な場所だったのです。
元々は高台だったので。それを経済効率を考えて26メートルも掘り下げて建設してしまった。古来から津波が来ていたのに目を瞑って。
たったチョッとの経済効率を考えて、とんでもない事をしたもんです。予備の電源も危険性を指摘されていたのに高台に造らなかった。本当にダメですよ、東京電力は。そして当時の政府も。
アリオンで帰宅困難地域を走りましたが、良く立ち寄っていた回転寿司、大規模スーパー、ガソリンスタンド、商店街に人がいない。動いているのは信号機のみ。これは異常な世界です。
私、富岡町を一回りしてみたのですが、人の気配があるのは警察署と側のアパートのみ。他は誰もいない。まるで美術館かと言うようなデラックスな役場にも生命感が無い。この現実、もう多くの人が忘れてしまったのではないでしょうか。
6号線に面している家々にはバリケードが施されています。マスコミはなるだけシークレットにしていますが、震災泥棒が横行していましたからね。
「美しき国 日本」なんて安倍元首相が言ってましたが、とんでもない。震災直後にどれだけの泥棒と遺体損壊罪を犯した外国人が来た事か。
遺体から剥ぎ取るなんて人間じゃない。そんな日本人がいたのも事実。 ボランティア目的なら交通費が無料でしたが、それを利用して被害地を観光した日本人も大勢いた。
「美しい国 日本」っとか言っていたが、日本は全然全然美しくはない。日本は恥部を隠している。醜い部分は確実に有ります。
私は帰宅困難地域は半永久的に復興は無理だと思っています。福島に人が住めないゴーストタウンが有ると言う現実。それを忘れてしまっている人たちが増えているのではないでしょうか。
「道の駅 よつくら港」で知り合って東北一周していたライダーも、筑波の研究職で有りながら福島県の現実は知らなかった。だから帰宅困難地域を走ると言ってましたが、一度この現実を目で確認するべきだと思います日本の脆さと頭の悪さ、そして心の醜さを知るために。
そうしないとまた原発事故は起こると思います。一度有ることは二度も三度も起きるものですから。日本人は中々反省しない人種ですから。
ではでは。