続きます。
今の天皇家もそうですが、朝廷って民衆の迫害を大変恐れているのです。それで諸外国に比べ暴君の天皇は少なかった。だから今日まで天皇制が続いていたと言えます
まっ、後白河法皇とか悪質な奴もいました。武家に排除されたりしました。だから天皇家であっても少なからず武家や民衆を恐れていた。政権を持つ事を避けた。
それ以上に恐れていたのは日本の本来の地主神である国津神です。民衆に国津神が信仰されては困る。自分達が大陸からの侵略者であることがバレてしまう。下手したら民衆が暴動を起こし、自分達は殺される。
それを防ぐ手立てとして導入したのが古事記と日本書記です。日本の伝承を編纂して、天皇家の祖神として天津神・天照大神を生んだ。
でも、万が一も考えていた。
自分達は日本の地主神の血が流れている可能性も残した。それは瓊瓊杵尊に国津神との不倫を疑われた木花咲耶姫のストーリーです。
それだけでは足りない。日本の本来の神である地主神・国津神を忘れさせる必要がある。それで日本の国教として導入したのが仏教です。
しかし、民衆は仏教が理解出来なかった。
仕方なく民衆を騙し神仏を集合させた。天照大神は本当は大日如来だと仏器用側は大嘘を付いて信仰を広めた。
それに憤慨する民衆もいた。自分達の本来の神々への信仰を続ける為に、逆に仏教の仏に自分達の神を被せた。
それが弁才天信仰であり、ダキニ天信仰です。共に本来の姿はアラハバキ神だと私は考えています。
更にはアラハバキ神よりも上の神がいる。
私はアラハバキ神は鬼渡神である阿須波神・波比岐神であると考えています。
アラハバキ神は荒脛巾神とも書きますが、「脛巾」は旅のアイテムです。そうなると旅立ちの神である阿須波神と同じ性格の神となる。
因みにお稲荷様も昔は狐のシャレコウベを旅のお守りとして持ち旅をしていた。つまりお稲荷様も旅立ちの神。アラハバキ神がルーツであるとの証明になります。
旅立ちの神は門番の神でもあります。旅立ちは境界線を越える訳ですし。門は境界線ですから。
伊勢神宮の内宮を門番の様に守っている社があります。矢乃波波木神を祀る社です。この社は伊勢神宮において立ち入り禁止となっています。それだけ恐ろしい神だとも伝えられています。
矢乃波波木神は箒神です。箒で厄払いをする神です。安産の神でもあるので女神と考えて良いと思います。
矢乃波波木神の「波波木」から「箒」となり厄払いの神と伝えられている訳ですが、「波波木」は「脛巾」も指している。それで矢乃波波木神は波比岐神と同神であると考えられている。
つまり「アラハバキ神=矢乃波波木神=波比岐神=お稲荷様、そして弁才天」と考えられるのです。
続く。