日本全国を調べた訳ではないですが、女神山と名の付く山は秋田県に三山、福島県に一山あります。
この女神山の女神とは誰なのか。福島県川俣の女神山には小手姫伝説が伝わっているので、この小手姫を指していると思われます。
この小手姫とは祟俊天皇の后です。祟俊天皇が蘇我馬子によって暗殺。祟俊天皇の第三皇子である蜂子皇子は聖徳太子に匿われ、京都の由良から船で北上。現在の山形県鶴岡市の由良辺りの海岸で八人の乙女が神楽を踊っていた姿の美しさに引かれて上陸。
そこに三本足のヤタガラスが現れて羽黒山へ蜂子皇子を導く。そこで羽黒権現を感得した蜂子皇子は出羽三山を開いたのです。
小手姫は息子の蜂子皇子を追ってこの地まで尋ねて来たが出会えなかった。しょうがないのでこの地の人々に養蚕と絹織物の作り方を教え、この地で一生を終えた。
或いは飯坂村の伝説では、この地の人々とは反りが合わず尼になった。更には息子に会えない辛さから、大清水に身を投げて死んだとか言われてます。
ここで疑問なのですが、福島県には手長足長伝説が数多く伝わっていますが、この小手姫と手長とは何かしら関わりがあるのではないでしょうか。
そして養蚕。オシラサマです。そして福島県伊達市の天照神明宮では養蚕が盛んで、別名・白蚕神明宮と呼ばれていた。そした祀られている神は天疎向津比売命。これは天照大神が天疎向津比売命、つまり瀬織津姫と言っている様なものです。
まだ上手く説明出来ませんが、手長が本来の天照大神である天疎向津比売命で、その伝承を伝える為に小手姫伝説が伝わったのではないでしょうか。
その証明は出羽三山に祀られ、瀬織津姫と思われる大物忌主が握っていると思うのですが、どんなもんでしょうねぇー。
因みに手長、或いは手名稚命、小手姫がオシラサマであるのは、絹織物は手で織られるからかも。これもどうでしょうねぇー。
この辺はまだまだ考えを練らないと答えは出そうに有りません。それを証明する神社がある事にはあるのですが。
ではでは。