令和5年2月9日
マイナ保険証ない人対象
「資格確認書」で保険診療可能に
政府は8日、現行の健康保険証を2024年秋に廃止し、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」に切り替えることに伴い、
マイナ保険証を持たない人でも保険診療が受けられるよう、「資格確認書」を発行する方向で調整に入った。
近く制度の詳細を決めた上で、今国会に提出予定の関連法改正案に盛り込む。
現行の保険証については、混乱を避けるため、廃止後も一定期間有効とする方針。
保険証廃止を巡っては、「保険料を負担しているのに保険診療が受けられないのはおかしい」といった意見もあり、
マイナ保険証を取得しない人への対応が課題になっていた。
確認書には氏名、生年月日、被保険者番号などを記載。
主な対象は、マイナカードを取得していない人や紛失した人、認知症でマイナ保険証の取得手続きが難しい人を想定している。
政府内では、マイナ保険証の利用促進のため、確認書を有料とする案も出ており、今後さらに検討を進める。
一方、改正案には、1歳未満でマイナカードを申請する場合、顔写真なしで交付する方針も盛り込む。
出生届と同時に申請できるようにする。
顔写真がないカードの有効期限は5歳の誕生日までとする方向だ。