令和5年10月4日
美作市議 贈賄申し込みで罰金刑 議長選巡り 4市議に計20万円
4月の美作市議会議長選を巡り、自分に投票してもらうため他の市議4人に現金計20万円の賄賂を渡そうとしたとして、
贈賄申し込み罪で鈴木悦子市議(74)=美作市=が略式起訴され、100万円の罰金刑を受けていたことが3日、
関係者への取材で分かった。
美作市議会議長は申し合わせで任期2年。
当時、鈴木氏は現職議長で、再選を狙おうとしたとみられる。
山陽新聞社の取材に「皆でまとまって施策を推進してもらうための飲食代のつもりだったが、
金銭の受け渡しは不適切だった。
大変申し訳ない。信頼回復できるよう頑張っていきたい」としている。
起訴状などでは、議長選(4月14日)を控えた3月17日、市議会正副議長室で市議4人に対し、
自分への投票を依頼する趣旨で現金の供与を申し込んだとされる。
4人は現金を受け取らなかったという。
関係者によると「鈴木氏が不正をしている」との情報があり、岡山県警捜査2課と美作署が捜査に着手。
市議らの証言などから容疑を固め、9月に書類送検した。
いずれも27日、岡山区検が略式起訴した上で岡山簡裁が罰金の略式命令を出し、即日納付された。
美作市議会は定数18。
議長選では別の市議が12票を獲得して就任した。
鈴木氏は5票で次点だった。
鈴木氏は2005年に初当選し5期目。
17年から新市発足後初の女性議長を1期務め、21年に2度目の議長となった。