令和6年4月6日
津山市のすべての公立小学校で「学年担任制」を導入
津山市教委は2024年度から、市立の全27小学校で学級担任を複数の教員で分担する「学年担任制」を導入した。
児童への細やかな指導を進め、教員の負担軽減につなげる狙い。
岡山県教委によると、全校導入する自治体は県内で初めてという。
従来は教員1人が教科、学級指導の全てを任されていたが、市教委の想定では、1学年が2学級以上の場合、
その学年団の教員全員で担任を受け持ち、1学年1学級なら原則2学年分の担任を2人の教員が務める。
教科指導の割り当てなど具体的な運用は各校に委ねている。
市教委によると、同市の小学校教員は20~30代の若手が62・1%(23年度)を占める。
ベテラン教員とチームを組んで経験不足を補いながら複数の教員が児童に目配りできる環境を整え、
働き方改革も進めるため22年度から試行していた。
1学期の始業式となった8日、市立林田小(同市川崎)では新1年生を除く全児童に松本卓校長が制度の概要や教員の担当を説明。
5年の男子児童(10)は「いろいろな先生に教えてもらえ、刺激になりそう」と話した。
記者会見した有本明彦教育長は「チームの指導で子どもに対する教員間の情報共有も進む。
学校教育の充実につなげたい」と述べた。