令和5年1月18日 さんデジ
部活動の地域移行へ数値目標設定
岡山県がスポーツ推進計画素案
岡山県はスポーツ推進施策の基本方針とする「第2次県スポーツ推進計画」(2023~27年度)の素案をまとめた。
公立中学の休日部活動を地域に委ねる「地域移行」を円滑に進めるための数値目標などを新たに設定。
男子サッカーの学芸館高、男子駅伝の倉敷高の全国制覇などで県スポーツ界が勢いづく中、
多角的な施策推進を通じて地域の活力向上にもつなげたい考えだ。
全体目標をスポーツ立県の「実現」から「発展」に変更。
ライフステージに応じたスポーツ機会の創出
▽アスリート育成と持続可能な指導・支援システムの構築
▽スポーツを通じて豊かさが実感できる地域の創造
▽環境の整備―を基本施策に掲げ、それぞれ2~5項目の数値目標を設定している。
数値目標は計15項目で、このうち4項目を新設した。
主な新設項目を見ると、運動やスポーツをすることが好きな児童生徒の割合を
21年度の小5の男子68・8%、女子51・6%、
中2の男子63・1%、女子46・3%から
27年度にそれぞれ75~50%に引き上げると記載。
世界大会の出場者数を3年間平均で13人から15人に増やすことなども掲げている。
国が進める部活動の地域移行を巡っては、受け皿となる総合型地域スポーツクラブが学校と連携している割合を
現状の34・3%から50%にアップさせる。
昨年7月末時点で県内21市町に計43あるクラブを増やし、指導者が中学の運動部員を教えるといった積極的な連携方針も記した。
素案は22年度末で第1次計画(13年度から10年間)が終了するのを踏まえて策定。
県スポーツ推進審議会の答申を経て3月に計画を決定する。
県スポーツ振興課は「スポーツは大きな感動を与えるとともに、県民としての誇りや地域の活力にもつながる。
各施策を総合的に進め、岡山スポーツ界がさらに発展する5年間にしたい」としている。