令和5年3月28日
国内最大のバイオマス発電所、相生で運転開始
関西電力 43万世帯の年間使用量に相当
関西電力は27日、木質ペレットを燃料とする相生バイオマス発電所(相生市)が24日に本格運転を開始したと発表した。
出力は20万キロワットで、国内最大のバイオマス発電所となる。
当初は1月の運転開始を予定していたが、設備に不具合があり稼働を延期していた。
火力発電の相生発電所2号機の燃料を重油などから転換。
年間約13・5億キロワット時を発電し、一般家庭約43万世帯分の年間使用量に相当する。
従来の電源構成での発電よりも二酸化炭素排出量を年間約55万トン削減できるという。
子会社の「相生バイオエナジー」が運営する。
バイオマス発電は植物由来の燃料を使う発電方法として、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出の実質ゼロ)に資するとされる。
関電は2040年までに太陽光などの再生可能エネルギーを主力電源化するとしており、
国内で計500万キロワットの新規開発を目指している。
真庭バイオマス発電所
真庭市と地元の企業、林業従事者らでつくった電力会社の真庭バイオマス発電が運営しており、
出力は1万キロワットに上ります。
燃料は市内の山林で発生する間伐材や製材所で出る端材などで作った木質チップです。
市内にある木を余すことなく使うのがモットーで、年間に約11万トンの木質チップが必要になりますが、地元の木質チップで賄っています。
年間の発電量は約7万4,000メガワット時。
この電力量は一般家庭約2万2000世帯の1年分に相当します。