昨年の夏からマイコプラズマ肺炎の患者数が増え続けている・・・
私のブログでも何回か書いてみましたが、今でもマイコプラズマ肺炎の記事を読んで頂く方が多いのに驚いております・・・
そこで、今朝はマイコプラズマ肺炎に関する記事を転載してみます。
~以下、3月26日読売新聞朝刊より抜粋~
医療ルネサンス
肺炎
マ イ コ プ ラ ズ マ 耐 性 菌 増 加 |
東京都内に住む男子中学生(14)は11年7月のある日、軽いせきと体のだるさがあり、体温は38度を超えた。深夜まで試験勉強をする日が続き、寝不足による疲れのためかと思っていた。
翌朝には40度まで熱が上がった。近くの診療所で処方された解熱剤を飲むと一時的に下がるが、暫くするとまた上がる。
翌日、別の診療所で出された抗菌薬などを飲んでも熱は下がらず、せきやのどの痛みもひどくなるばかり。食欲も徐々になくなっていった。母親(46)は「薬が全く効かず、原因が何か分からず不安でした」と振り返る。
発症から1週間後、博慈会記念総合病院(東京・足立区)を受診。マイコプラズマ肺炎と診断された。
肺炎マイコプラズマという細菌によって起こり、子供の肺炎では肺炎球菌に次いで多い。乳幼児より年長児が感染しやすい。症状はおおむね軽いが、熱が下がった後も乾いたせきが3週間以上続くこともある。
同病院小児科の田島剛さんが診察したところ、男子生徒の胸のエックス線検査で、肺にすりガラス状の影が見られた。血液検査で炎症反応の数値(CRP)はあまり高くなく、白血球数も正常範囲であることも、この病気の特徴だ。
日本小児呼吸器疾患学会と日本小児感染症学会が11年に作成した診療指針によると、治療はまずマクロライド系という種類の抗菌薬を用いる。
だが近年、薬の効かない耐性菌が徐々に増加。北里生命科学研究所特任教授の
男子生徒は診療所でマクロライド系の抗菌薬を処方されていた。ミノサイクリンの抗菌薬と炎症を抑えるステロイドの点滴を行ったところ、翌日には熱が36度台に下がった。その後は、抗菌薬の点滴注射を3日間続け、入院から4日後には退院した。
田島さんは「耐性菌が増えており、抗菌薬の使い方を見直す必要がある」としている。
インフルエンザにしても薬が効かない耐性ウイルス・・・このマイコプラズマ肺炎も同じく耐性菌が・・・
耐性菌に効く薬を創れば・・・更にその薬に対して耐性を持ってしまう・・・
人間が健康でありたいと願うのと同じく・・・菌は菌で何とか生き延びようとする自然界の摂理なのだろうが・・・
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます