ELLの足跡

人は最後は一人だという・・・でも、・・・今は妻が傍にいてくれる・・・

大腸がん 今、肝転移しても半数以上手術可能で5年生存率は50%超

2014-03-12 | 梅肉エキス


極端なヘビースモーカーだった私の父親は肺がんで、私が25歳の時に他界しました・・・

手術の当日、手術室に入ってから数時間後、私たち家族は医師から呼ばれました。

医師の口から出た言葉は、「がん細胞が動脈に食い込んでいるので、99%取り除くことは不可能です」・・・と

それでも私は「残り1%に賭けることはできませんか?!」と食い下がりました・・・が、

母が一言「解りました・・・閉じてください・・・」・・・と

私は病室へ帰ってきた父の顔を見ながら、こみ上げるものをグッと我慢していました・・・

・・・・

結婚を反対され・・・妻には一度も会ってくれなかったのが心残りなのですが、

父親の生き様を尊敬こそすれ、恨んだことはありませんでした・・・


現在の医療技術の進歩は目を見張るものがあります。

今朝は、その一つの事例を紹介してみようと思います。

~以下、3月12日読売新聞朝刊より抜粋~

 医療ルネサンス
大腸がんの転移  



3度の肝臓切除 乗り越え
 東京都内の会社役員だった山崎義男さん(62)は2005年7月末、毎年受けている健康診断の後、そのまま残るように言われた。すると、医師らに「超音波検査で変なものが見つかった」「肝臓に5くらいのしこりがある。このままではだめだ」といわれ、近くの病院に直行するように指示された。

 病院で調べたところ、肝臓のしこりは別の臓器から転移したがんだった。放置すれば余命は半年程度という状態だった。ところが、1か月検査入院しても元のがんが見つからず、すぐに手術が出来なかった。

 医師の勧めもあり、がん専門の「がん研有明病院」(東京都江東区)に転院した。10月半ばの内視鏡検査でようやく「大腸がん」が見つかった。粘膜表面より深いところに広がっており、見つけにくかった。
肝転移で3度の手術を受けた山崎さん


 同病院消化器外科・肝胆膵担当部長の齋浦明夫さんによると、大腸がんは肝臓に最も転移しやすく、2割の患者に肝転移がある。ほかの臓器に転移した場合、一般的にがんの治療は非常に難しくなる。

 しかし、大腸がんの肝転移は近年、切除技術や抗がん剤の進歩などで治療成績が向上しており、半数以上の患者は手術可能で、5年生存率は50%を超す。

 山崎さんは10月末に開腹手術を受け、大腸と肝臓のがんを順番に切除した。転移したがんは大小数個を切除したが、「再発する可能性はあるが、また切れば大丈夫」と説明された。

 齋浦さんによると、肝臓は再生能力があり、30%残すことができれば、ほぼ元通りになるため、再発しても手術を繰り返せる。

 医師の予想通り、年明けに肝臓に再発し、2月に2度目の手術を受けた。山崎さんは「2度目なので恐怖はなかった。がんは取れるんだから医師を信頼すればいいと思った」と話す。

 ところが、それでも終わらなかった。2度目の手術後に抗がん剤治療も受け、安心感も出始めた1年後、またも肝臓に再発。「なぜまた?」とショックを受けながら、07年5月に3度目の手術を受けた。今回は肝臓の血管に近い場所にがんがあり、血管修復も含めた手術は10時間かかった。

 3度目の手術からもうすぐ7年。再発はない。病をきっかけに56歳で仕事を引退し、自然豊かな八ヶ岳の麓でのんびり暮らす。「思ったことは、がんは手術が出来れば治る可能性は高いということ」と語る。

 齋浦さんは「昔は肝転移が多いと手術できなかった。しかし、今は切除技術が進歩し、肝臓機能を損なわず、転移の数が多くても手術できるようになった」と話している。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« イライラさせない話し方出来... | トップ | 中小零細の勤める人や非正規... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

梅肉エキス」カテゴリの最新記事