ノイバラ山荘

花・猫・短歌・美術な日日

映画「アベンジャーズ」

2012-09-06 14:10:01 | 映画
水曜日に池袋まででかけたので、
レディースデーを逃す手はないということで・・。
女性3人映画館にこもることにしました。
あまり観たい映画もなかったので、
適当に選んだのですが、まあまあ楽しめました。


映画「アベンジャーズ」

『アイアンマン』(2008年)、
『インクレディブル・ハルク』(2008年)
『アイアンマン2』(2010年)、
『マイティ・ソー』(2011年)、
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年)
から成るマーベル・スーパーヒーロー映画のクロスオーバー世界。

・・・。

要するに、アメリカのヒーローたちを
集めて作ったお話ということです。
あたらしいものばかりなので、
私にはなじみがないです・・。
ハルクとキャプテン・アメリカは
コミックで読んだことがありますけれど。
(2つはちよっと古いキャラなのかな?)

スピーディーで、明るいヒーローもの
(正義は勝つ!)なので、楽しめました。

アイアンマンのいい加減に見せながら
正義漢だったりするところや
キャプテン・アメリカのまっすぐな正義感は
時代を表しているのかしら。
2人の絡みがおもしろいです。

「真珠の耳飾りの少女」のスカーレット・ヨハンソンが
妖艶なスパイ、ブラック・ウィドウ役をやっていて
びっくりしました。

宇宙からの敵をヒーローたちが
力を合わせることで撃退するのですが、
ひょっとしたら、これはアメリカの
愛国心高揚映画なのでは・・と思ったことでした。

日本も鉄腕アトムと鉄人28号と、
宇宙戦艦ヤマトと○○レンジャーと
ルパン三世あたりが集まって
震災復興と宇宙からの敵をやっつけると・・

うーん、ちょっと迫力がたりないかも・・(・ω・;A
すみません、最近のヒーローを知りません。

「ラム・ダイアリー」と「ミッドナイト・イン・パリ」

2012-07-04 19:38:38 | 映画
こんにちは(*^ω^*)


やっと7月に入りましたね。
6月は忙しかったのと体調不良で
フランス旅行記が頓挫したままでした。

今月は仕事も忙しいので、
あちこちに不義理をして時間を確保。

手拭い染めのワークショップと
旅行の写真の整理、
フランス旅行記完結を目指します!

観たい映画もたまっているので、
レディースデイの今日、映画のはしごをしました。


「ラム・ダイアリー」

 
もちろん、お目当てはジョニー・デップです。

2005年に自殺したアメリカのジャーナリスト、
ハンター・S・トンプソンの自伝的小説を映画化。
1960年代のプエルトリコで、弱小新聞に執筆する
酔いどれフリージャーナリストのポール・ケンプ。

プエルトリコの自然が素晴らしく、
背景の社会問題が作品に深みを与えています。
ジョニーの演技も渋くてよかったです❤


「ミッドナイト・イン・パリ」

  
ウッディ・アレン監督というのと、
この間観たパリの風景がたくさん出てくるわよ!
とすすめられたので。

その通り、エッフェル塔を始めとして
オランジュリー美術館、ジヴェルニー、
ヴェルサイユ、ノートルダムなど、
観光地でロケされていて、
わ~わ~! と夢中になりました。

ウッディ・アレン監督・脚本によるラブコメディ。
ハリウッドで売れっ子の脚本家ギルは、
婚約者イネズと彼女の両親とともにパリに遊びに来ました。
パリの魔力に魅了され、小説を書くために
パリへの引越しを決意するギルでしたが、
イネズは無関心。2人の心は離ればなれになり……。

タイムスリップした先での恋人アドリアナを
「エディット・ピアフ」のマリオン・コティヤールが
演じていて、うれしかったです~。

最後には一緒にパリの雨の中を
歩いてくれる人が見つかり、
とても幸せな気持ちになるお話。

偶然にも2本とも作家が主人公。
迷い悩む姿に共感~。



映画と映画の間、一時間空いたので、
コピーためのコンビニを探すうちに、
花園神社の前に。


入ったことはないので、散歩してみることに。
すずしげです。
意外と人通りが多い。

 
ふむふむ。
ネルのようにカゴ入りの獅子ですが、
200年ほど前に寄進されたようです。


本堂。


絵馬もかわいいですね。


境内でお弁当食べてる人もいました。


お稲荷さんもありました。


「タンタンの冒険――ユニコーン号の秘密」

2011-12-22 17:21:55 | 映画
お気に入りの映画館、TOHOシネマズ府中で
「タンタンの冒険」を観てまいりました!


スピルバーグ監督の初3Dということで、
私も3D初体験!

3Dは字幕を読むのが疲れるという話を
聞いていたので、吹き替え版にしました。


新聞記者タンタンと愛犬スノーウィ。映画。


原作。

タンタンシリーズは少し読んだことがある?
程度であまり思い入れはなかったので、
純粋に映画を楽しむことができました。

原作は「なぞのユニコーン号」
「レッド・ラッカムの宝」「金のはさみのカニ」
の三冊だそうです。

ユニコーン号は大航海時代の帆船。
新聞記者タンタンはたまたま
その模型を買ったことから
沈んだ船のお宝探しに巻き込まれていきます。
仲良しのハドック船長とユニコーン号の謎を
解明する冒険に旅立つのです。

もう面白くて面白くて、
2時間があっという間でした。

3本マストの50基の砲門をもつ帆船と聞くだけで、
わくわくしてしまうノイバラです。

ユニコーン号と海賊船の
嵐の中での戦闘シーンがすごい迫力です!

スピード感とシャープな画面、
3DとCGの長所をフルに楽しめました。
さすがスピルバーグ監督ですね。

三銃士

2011-11-16 20:22:43 | 映画
みなさま、こんばんは(*^_^*)
今日は少し風が冷たかったですね。

もう一年位 映画をみていない気がします。
今日はひょんなことから、
映画を観てきました。


「三銃士」
デュマ原作。
原作は昔、わくわくしながら何度も何度も読みました。
ダルダニアン役はローガン・ラーマン。
私は初めて見ますが、好演していたと思います。


敵国イギリスのバッキンガム公は
オーランド・ブルームさま❤
私の中で「さま」がつく俳優はほとんどいません。
「ロード・オブ・ザ・リング」のレゴラス役、
エルフ族の白いすらりとした王子さま、
弓を引くお姿が忘れられません。
今回は悪役ですが、私の王子さまなのです❤


スパイのミレディ役ミラ・ジョボビッチは
私が名前を覚えている数少ない女優さんの一人なのです。
「フィフス・エレメント」の時から大好きでした。

もー楽しくて楽しくて!
ダビンチ設計の気球船も素敵!
大満足の2時間でした。


・・・というのも、国会図書館に張り切って出かけたところ、
第三水曜日は休館だったのです・・(´;ω;`)

「休館」の札の前でどうしよう・・と
途方にくれましたが、

そうだ! 映画だっ!

と、突然方向転換し、新宿に戻りました。
水曜はレディースデイで、どこもものすごい混雑。

あきらめて帰り途の府中TOHO CINEMAに寄ったところ、
ここが大ヒットでした!

広くて新しい映画館、ゆったりと座れて、
とても快適でした。

以前から気になっていた映画が観られて
すごくしあわせ❤
お正月用にテーブルクロスとクッションカバー、
ケンタッキーフライドチキンはお夕食に買って、
るんるんと帰ったのでした。

ロッキーのテーマ

2010-05-06 12:44:04 | 映画
 
 
「ロッキー」という映画をもうご存知ない方も
いらっしゃると思いますが、
昨日、私の頭の中でゴングが鳴り、
今朝から♪ロッキーのテーマ♪が鳴り響いています。

「ロッキー」(Rocky)は、1976年のアメリカ映画。
主演・脚本はシルヴェスター・スタローン。
大ヒットを記録し「ロッキー2」から
2006年の「ロッキー・ザ・ファイナル」まで
6本のロッキーシリーズが作られました。

私が観たのはおそらく3作目あたりまで。
4作目は悪阻が始まった時期あたりなので、
観にいかなかったと思います。

ボクシングに興味は全くありませんでしたが、
ロッキー役スタローンの魅力と、恋人エイドリアンの
人見知りでシャイな感じが好きで、
私にとっては稀有な格闘技系の映画でした。

どうやら私も昨日「戦闘モード」に入ったらしいです。

人生の99パーセントはぼんやりのんびりと暮らしている私ですが、
数年に1度スイッチが入って、
アドレナリンが大量放出されるらしいです。

慣れないことなので、終ったあとはぼろぼろですが、
ボクサーだって試合後はぼろぼろなので、
似たようなものです。

・・また無人販売で入手したフキやらウドの皮をむきながら、
これからの作戦を立てる私です。
(-ω-)←ほとんど何も考えていない


映画「NINE(ナイン)」

2010-03-19 21:47:47 | 映画
本日初日。
池袋シネマサンシャインでロブ・マーシャル監督作品「NINE」を観てきました。
「NINE」オフィシャルサイト

  

主役のイタリア人映画監督を演じるダニエル・デイ・ルイスの
大ファンの友人におつきあい。
彼は嫌いではないけれど、ミュージカル映画というので、
ううむ?(・ω・;A  と迷ったけれど、
2007年12月に観た「エディット・ピアフ」でピアフを熱演した
マリオン・コティヤールが妻役で出ているというので、観にいくことにしました。

 

これがなかなかよく出来た映画で、イタリアの映画監督
フェデリコ・フェリーニの映画「8 1/2」(1963)を基にした
ブロードウェイミュージカル「Nine The Musical」(1982年初演)の映画版
らしいのですが、過去の映像と現在と舞台が複雑に入り組んだ映像は
ミュージカル臭くなくて、楽しめました。



デイ・ルイスも、豪華女優陣も、セクシーでした。
ソフィア・ローレンが母親役で出ていたのにはたまげました。
いったい、この方何歳?(・ω・;A 70歳代だと思うのですが、
9歳の子供の母親として映されることに耐えているのがすごいです。

内容も、女性とのラブ・アフェアの挙句零落した監督が
「妻を取り戻したい」というあたりで、ぼろぼろ泣いてしまったのでした。

初日、ほとんど満席だったのでは?
チケット売り場で高校生・若者が並んでいてびびったのですが、
並んでいたのは「涼宮ハルヒの消失」らしい・・。
時間ぎりぎりでしたが、ちゃんと指定席が取れました(全席指定)し、
前の席の人が気にならない見やすい映画館と思いました。



今年卒業してしまったけれど、池袋は息子の大学があった街。
1度だけ案内してもらい、あれからあっという間でした。
騒音と人がわんわんとしたサンシャイン通りに
真っ白な辛夷が満開で、けなげでした。

 

どんなところに咲いていても、辛夷は辛夷。
たとえ汚れてくすんでも、辛夷は辛夷。
飛び立っていいんだよ!

映画「かいじゅうたちのいるところ」

2010-01-29 20:01:10 | 映画

映画「かいじゅうたちのいるところ」を観てきました。
あの絵本がどんな映像になっているのだろう?! わくわく♪
公式サイトを何度も眺め、昨年から楽しみにしていたので、
まだ本調子ではないのですが、立川シネマシティまで出かけました。


今日はワンコのバッグがお供です♪
お腹と背中と足にホカロンを貼り付けて、防寒も万全。
あまり混んでいなくて、ゆっくりと観られました。


結果・・
何だか、とても悲しくなりました。
やはり「原作を読んだものは映画を観ない」という
いつものルールを守ったほうがよかったかも・・。

主人公マックス役のマックス・レコーズは上手だったし、
着ぐるみのかいじゅうもよかったのですが、
かいじゅうたちの世界の描き方が・・。

原作のもつ単純さとほのぼのとした温かさが大好きなのですが、
映画では生臭い社会の複雑さと人間存在の難しさがもちこまれて、
がっかりしてしまいました。
何も狼の着ぐるみを着たマックスと
かいじゅうたちが出てくる必要もない話です。
かいじゅうたちと遊ぶマックスはあまり楽しそうではなかった。
彼の獣性を爆発させるべきところで、小賢しく立ち回ってしまっています。

1冊の絵本を長時間の映像にするという難しさはあるでしょうけれど、
40年以上たって社会状況が変化した現在でも
この絵本が支持されているというのは、
この単純さと温かさが愛されているのだと思います。
同じ設定で、もっと違った描き方が出来たのではないでしょうか。

最後にマックスがかいじゅうたちと別れるところも、
「ぼくは王様ではなくてただのコドモだから人間の世界へ帰るよ」
といった感じで、かいじゅうたちをそのままほったらかして
達成感もなくさっさと去るのが、えっ、と肩透かしを食らった感じです。
かいじゅうたちとのふれあいこそが
映画でふくらませることができる部分なのに。

ただのコドモ・・そのただのコドモの想像力でかいじゅうの王様になって、
どんちゃん騒ぎをやって、そしてママのもとへ帰るんでしょう。
絵本を読んだただのコドモはどんなに勇気づけられることか!

コドモ目線の絵本が、大人目線のお話に書き換えられてしまったような
もどかしさを感じました。

大好きな絵本だっただけに期待が大きく、
失望感もまた大きかったのかもしれません。

「マルコビッチの穴」は面白かったけれど、スパイク・ジョーンズ監督の、
この作品は成功したとは思えません。

かいじゅうたちのいるところ

2009-10-29 19:46:44 | 映画
絵本『かいじゅうたちのいるところ』が映画化!

予告編を観たら、なにやらいい感じなのだ(人-ω-)。O.゜。*・★
私の大好きな、もこもこの着ぐるみ(ぬいぐるみ)の世界だし。
ああ、CGでなくてよかった。
(部分的に使われているらしいけれど)

映画「かいじゅうたちのいるところ」公式ホームページ


モーリス・センダック原作のこの絵本、
初めて読んだのはもう30数年も前のことだ。
「今、絵本の世界が面白いんだよ」と勧められて
この1冊を手にしてから、いろいろな絵本を読み集めた。
私に勧めてくれた魔法使いはもういないのだけれど、
絵本の中の狼の着ぐるみを着た少年になって、
森のかいじゅうたちと暴れ回っているのかもしれない。
私も着ぐるみを着て、一緒に絵本の中で走り回るのだ。

絵本1冊分の単純なお話がどのように膨らまされているのか、
わくわく♪
来年の1月が待ち遠しい。


美しい魔法――「ハリー・ポッターと謎のプリンス」

2009-09-17 23:05:50 | 映画
「ハリー・ポッターと謎のプリンス」@吉祥寺セントラル

公式ホームページ

7月からやっていたのだが、もうすぐどこも上映が終りそうなので、
あわてて観に行ってきた。
シリーズ6作目、開始からもう6年になるのか!

一作目から欠かさず観ているが、1年ごとなので、
前作までのストーリーを忘れていて、
出てくる名前が分からなくなる☆(◎ω◎)☆
原作を読んでいないので、余計に忘れる☆☆(◎ω◎)☆☆
しかも、ここ数年、豊作なファンタジーもの「指輪物語」やら
「ナルニア国物語」とごっちゃになってしまっている☆☆☆(◎ω◎)☆☆☆

今作もラストに向かってのつなぎという感じなので、
シリーズ完結まで観ることになると思う。

スラグホーン先生が語る、ハリーの殺されてしまったお母さんの
美しい魔法が印象的だった。

――プレゼントされたガラス瓶に水が張ってあって、
百合の花びらが浮かんでいる。
花びらが沈んで底に着くと、それは魚に変わる。
しばらく飼っていた魚は、ハリーのお母さんが
死んでしまうと同時に消えてしまったのだ。――

今回はこのスラグホーン先生がキーマンとなり、
ハリーの父母をも殺した悪の帝王ヴェルデモートの正体が明かされる。

立川で観るつもりが遅い時間しかやっていなかったので、
吉祥寺まで行って、映画だけ観て帰って来る。

ポー川のひかり

2009-09-09 22:29:10 | 映画

えんの会が終わってから、えんの会の歌の一つにあった
「ポー川のひかり」を観にいくことにした。


「ポー川のひかり」オフィシャルサイト

「木靴の樹」のエルマンノ・オルミ監督作品。
2006年。イタリア映画。
岩波ホール。

しみじみとしたいい映画だった。
ボローニャ大学歴史図書館のクラシックな建物。
イタリア北部を流れるポー川のみずみずしい自然。
美しい映像と、いい音楽を聴いた、と思った。
そしてきっぱりとした主張を受け取った、と思った。

それらは渾然一体となって、心地よい波となって私たちを包む。
原題は「百本の釘(Cento Chiodi)」というのだ。
作品の抒情性にポイントを当てると「ポー川のひかり」、
思想性にポイントを当てると「百本の釘」ということになろうか。

パンフレットに歌人岡井隆が『もう一度観たい 「ポー川のひかり」』
とする文章を寄せている。
「・・ボローニャ大学の図書館のおびただしい古書の上に
一本一本ささった大きな黒い釘。釘というよりよりあれは鏨(たがね)
というやつではないか。『百本の・・』というのは、たくさんの(無数の)
という意味だろう。たしかにあの釘は、
十字架の上のイエスの手足に打たれた釘をしのばせた。・・」
その磔刑を演出した哲学教授は大学から忽然と姿を消し、
ポー川河畔の廃屋に住み着き、村の人々と素朴な交流をするのだ。
その風貌から「キリストさん」と呼ばれて。

やがて彼は村を去ることになるのだが、
作品最後、司教と教授の討論が圧巻だ。
教授の言葉を拾う。

「あなたは人間より書物を愛しておられる。」
「”世の英知”は欺瞞です」
「神は本など書かない。書物はどんな支配者にも、神にも仕える」
「神が! 神こそこの世の虐殺者だ。息子さえ救わなかった。」
「審判の日には、神こそこの世の苦痛について釈明すべきです。」

ここに「百本の釘」の主張がこめられているのだと思う。

西洋の思想については、わからない、難しい、という意識が先に立ち、
ことにキリスト教となるとお手上げであるが、
人が幸せに生きていくとはどういうことか、という視点なら
私にも参加できる考えだと思った。

* * * * * * * *

岩波ホールには、職場のかつての同僚が勤めていて、
久しぶりの再会を果たした。
よい映画をありがとう。