ノイバラ山荘

花・猫・短歌・美術な日日

「小さな世界はワンダーランド」「シンデレラ」――リスとネズミ

2015-05-27 20:47:27 | 映画
こんにちは(*^_^*)

 
4月にオープンした歌舞伎町のTOHOシネマズ新宿
映画のハシゴをしてまいりました。
8階のゴジラがすごい。


食べ物のお店も充実していて、ノイバラはリンガーハットで
「野菜たっぷり食べるスープ」¥691を食べたです❤

糖質60%オフにつられて頼んだのですが、
麺がないということに最後になって気付きました。
でも、お腹いっぱいだったので、
野菜がたくさん食べられて満足❤

かわいらしいシマリスとスコーピオンマウスの
実写の映像を楽しみにしてきたの❤


「小さな世界はワンダーランド」

地球の大自然をとらえてきたBBCアースとピクサー・スタジオが
タッグを組んだネイチャー・ドキュメンタリー。


主人公は神秘的な原生林に住むシマリスと、
砂漠に住むスコーピオンマウス。
彼らは生まれて初めて家族と離れ、
生き残るための戦いを始めます。

シマリスがほお袋一杯に団栗をつめていく様子、
泥棒の大人リスとの激しい格闘、
スコーピオンマウスがサソリを倒すシーンや
縄張り宣言のための遠吠えなど、
実写ならではの普段観たこともない
小さな生き物の生態です。

どきどきわくわくの44分です。
短いので、料金は均一1100円。



もう1本は「シンデレラ」


「勇気とやさしさを持って生きなさい」
母の遺言を胸にけなげにがんばるエラ。

 
父亡き後も、父の再婚相手とその娘たちに懸命に尽します。
屋根裏部屋においやられても、
ネズミちゃんたちに食べ物を分けてあげるのです。

 
森で出会った「キット」


フェアリーゴッドマザーの助けを得て

 
かぼちゃの馬車で宮殿の舞踏会へ。

 
「キット」が王子であると知ったエラ。
果たして、その恋の行方は?


国王と王子の父子の愛、継母の事情など、
現代的な解釈が加えられていて、
以前のアニメの「シンデレラ」とは少し違います。

馬車が走りながらカボチャに戻るシーンがスピーディで、
CGの効果を十分に楽しめました。
極上のエンターティンメント、人気の理由がわかります。


同時上映「アナと雪の女王 続編 エルサのサプライズ」

 
エルサがアナのお誕生日をお祝いしようとサプライズを用意しますが・・。
短編ですが、姉妹の心あたたまる日常が描かれた7分でした。


映画「至高のエトワール」@Bunkamura ル・シネマ

2014-11-11 22:40:04 | 映画
こんばんは(*^_^*)

今日は降ったりやんだりの肌寒いお天気でしたね。


先日、何気なく手に取ったちらしの
「至高のエトワール~パリ・オペラ座に生きて」
主演はアニエス・ルテステュ。(舌を噛みそうな名前ですにゃ)

はっ(´・ω・`)


どこかで見た名前と思ったら・・
去年の誕生日5月30日に自分にプレゼントした
バレエ「天井桟敷の人々」
ガランス役のアニエスではありませんか!!!


ダブルキャストでどちらを選べばいいか全く分からず、
写真で気に入った方の人にしたら、
それが舞台衣装のデザインもしているアニエスで、
昨年10月の「椿姫」を最後に引退したのだそうです。

びっくり!!


では、私が観に行った公演は
日本で彼女を観る最後のチャンスだった訳ですね。

う~む、これは是非観に行かなくては!!

・・ということで、火曜日のサービスデー1100円を狙って
しかも、前回「リスボンに誘われて」の混雑でこりたので、
ネットで予約していきました。

カードの支払は嫌でずっと避けていたのですが、
やってみたら簡単で楽でした・・(・ω・;A ナンダ


アニエス・ルテステュのこれまでとこれから、を描いた映画なのです。

アニエスは26歳から26年間、
オペラ座で最高のエトワールを務めました。
古典からコンテンポラリーバレエまでそのダンスの幅は広いのです。

この映画では、「天井桟敷の人々」「ドン・キホーテ」「白鳥の湖」「シンデレラ」
そして彼女の十八番の「椿姫」といったおなじみの古典から
「放蕩息子」「賭博師の手紙」「Dances at a gathering」
「輝夜姫(かぐやひめ)」「シーニュ」などといった初めて見る演目もあり、
バレエシーンがたっぷり楽しめます。

近年は「天井桟敷の人々」に見られるように
衣装デザインも手掛けていました。

エトワールを退いた今もバレエへの情熱は衰えず、
バレエと関わる仕事をする意思を語っていました。


「シーニュ」の振付カロリン・カールソンと。
引退の2ヶ月前に踊ったのだそうです。

楽しかったです~❤


帰りの電車でパンフレットを読んでいたら、
隣のご婦人に「私も見に行きたいと思っていたの。
もうやっているの?」と尋ねられました。

うふふ、人気なんですね❤


映画「リスボンに誘われて」@Bunkamura ル・シネマ

2014-10-08 10:44:04 | 映画
みなさま、こんにちは(*^_^*)

秋晴れが続いていますね。
今夜は皆既月食だそうです。

夕方6時過ぎから欠け始め、
9時半に終わります。
楽しめそうですね。


「リスボンに誘われて」を観てきました。

タイトルからもう少しラブ・コメ風なものを想像していたのですが、
ポルトガルの40年前の独裁政権に対するレジスタント運動と革命を
背景とする思ったより重い映画でした。


原作は『リスボンへの夜行列車』、
夜行列車ですから・・
明るいだけの内容ではないと
想像がつきますね。


スイスのヴェルン、57歳の教師ライムントは
授業をほったらかしたまま、この夜行列車に乗ってしまうのですね。
ポルトガル女性に託された一冊の本が
彼の人生を替えるのです。


リスボンの夜景、きれいですにゃ❤
ライムントはアマデウの本を読んでいます。
本に登場する人物を訪ねて
作者アマデウの人生をたどっていくのです。


アマデウの妹と。
なんと、シャーロット・ランプリングが演じているのですね。


堅物で独り者のライムントに恋が?


アマデウの葬儀はカーネーション革命の日。
なぜ赤いカーネーションをささげているのか
わからなかったのですが、
帰ってから調べてみて分かりました。

棺の両側にはキーパーソン二人。
恋人エステファニアと親友であり革命の同志ジョルジェ。

赤がポイントとして使われているのです。
最初夜行列車に乗る時に持っていた赤いコート。
最後に再会したポルトガル人女性に返し、
彼女の衝撃の正体も判明するのです。


時間が現在と40年前を行ったり来たりするので、
演じる役者さんも違ってきて、
時々混乱するノイバラでした・・(・ω・;A

きっとリスボンにいらしたことがおありの方なら、
「あそこも出ている、ここも出ている」と
楽しまれることでしょう。

ノイバラがパリに訪れた後観た
「ミッドナイト・イン・パリ」のように。






雷蔵祭 「ぼんち」

2014-09-17 23:45:44 | 映画
みなさま、おひさしぶりです(*^_^*)

夏の疲れをひきずりつつ、
9月中盤を何とか乗り切りました!

(´・ω・`)つかれたにゃ~

・・ということで、もう一回雷蔵に会いに行くことに。


新宿は歩行者天国。


歩行者天国なんて、何年ぶりかしら。
土日祭日に歩いたことがないということですにゃ。


新宿伊勢丹の地下でお弁当を買って、
山崎豊子原作、市川昆監督作品「ぼんち」(1960)を観ます。

 
大坂船場の足袋問屋の若旦那のお話。
市川雷蔵を初めとして・・。

 
若尾文子、越路吹雪、山田五十鈴
草笛光子、中村玉緒、船越英二、京マチ子など、
私でも知ってる俳優さんが多数出演。
(今、調べて分かりました~
観ている時は気付かなかった~(・ω・;A )

どすんと重量感のある映画でした。
昭和20年代終わりから30年代は
日本映画の黄金期なのでしょうか。

戦前戦後を生き抜く男の気概が見事に描かれていて、
焼け野原になった船場の描写は迫力でした。

今の映画にはない「汚れ」「汗臭さ」が
人間の魅力になっていると思いました。

雷蔵祭は19日までですので、明後日で終わりますが、
また12月からも再演されるそうですので、
是非また行きたいです。

今度は眠り狂四郎や「炎上」(三島由紀夫原作)
「破壊」(島崎藤村原作)といった作品も
見てみたいですにゃ。

「雷蔵祭 初恋」

2014-08-20 12:29:39 | 映画
だいぶ前になりますが、映画を見てきました。


かなり強く降ってきて雨宿り。


なんだかおもしろい雨の雫の通り道。
右からと左からと降るので
チェック模様になっています。

 
こんなのは初めて見ました。
何かの加減で、この窓だけ両方向から
雨が拭きつけているのでしょう。


新宿のイセタン ダイニングのランチです。
お蕎麦の上に天麩羅とお野菜がのっていて楽しかったです。
メニュー名は失念しました。
稲荷寿司とわらび餅がついていて、
「こんなに食べられない」と思いましたが、
食べてしまいました(´・ω・`)にゃ❤


角川シネマ「雷蔵祭 初恋」
映画デビュー60周年を記念して市川雷蔵の
デジタル化された46作品が上映されています。


偶然ちらしを入手し見に行ってまいりました。
1日4作品ずつの上映です。


私が観たのは「旅は気まぐれ風まかせ」。
どれがいいのか分からなかったので、
たまたま空いていた時間に観たのですが、
軽快なテンポでおもしろかったです。


雷蔵を観たことはないので、
イメージは眠狂四郎だったのですが、
コメディタッチの役もうまいんですね。
笑いました~。

9月19日までですので、9月になったら
また行きたいですにゃ❤

映画「パガニーニ」

2014-07-14 18:38:18 | 映画
みなさま、こんばんは(*^_^*)

お暑うございます。


映画「パガニーニ」。

パガニーニというと「超絶技巧のバイオリニスト、作曲家」
くらいの知識しかなく、しかしどこかでポスターを観た瞬間に
観に行くことを決めていました。


リアルなバイオリニスト、
ディビッド・ギャレットがパガニーニ役。
「21世紀のパガニーニ」と呼ばれる彼の演奏、
聞きごたえがありました。

必ずしも、本人の演奏、歌声でなければならないことは
ないと思うのですが、説得力が違います。

 
すれ違いの恋人シャーロット役、
アンドレア・デックも素晴らしい歌声を披露。


彼女の父ジョン・ワトソン役
クリスチャン・マッケイのピアノも
少しだけれど聞くことができます。


それとそれと、ロンドンの音楽界の重鎮
バーガーシュ卿役はヘルムート・バーガーだったのですね!!
現在70歳。


後でパンフレットを見て気付いたのです。
ルートヴィヒのイメージでしたから。
ヴィスコンティ監督作品でお姿拝見していた方に
こんなところでお目にかかれるとは。

史実に基づいているので、
ストーリーは予想できるものでしたが、
音楽、映像、十分に満足しました。

まだパガニーニの音楽の中にいるようです。
♩♪♫♬(´-ω-`)♪♪♫♬


「アナと雪の女王」

2014-06-11 13:31:33 | 映画
みなさま、こんにちは(*^_^*)

ずっと観に行きたくて、
3ヶ月も経ってしまいました。


幸いロングランを続けている
「アナと雪の女王」

歌がいいので吹き替えではなく、
字幕がいいという話を聞きおよび、
新宿ピカデリーまで行ってまいりました。


アナと姉のエルザ。


クリストフ、トナカイのスヴェン、雪だるまのオラフも加わり。

ディズニーのお姫様アニメは、
「眠れる森の美女」「白雪姫」など、
うっとりするような優雅な美しさを愛してきましたが、
「人魚姫」(リトル・マーメイド)あたりから
なんか違うかな~と観なくなりました。

今回もどうなんだろう?
CGだしな~とためらっていたのですが、
同僚の「歌が素晴らしく、3回観た」とのお薦めで、
観に行くことにしました。

なんかもう、素晴らしくて、
ハンカチ1枚ぐしょぐしょになるくらい
感動しました。

テーマとストーリーもいいのですが、
映像と歌声だけで、
もう泣けてくるのです。

脇のキャラクター、スヴェンとオラフも愛らしく、
さすがディズニーです。

スタッフロールを最後まで観ると
マシュマロウ(氷の城の番人)の
かわいい映像が観られますにゃ❤

同時上映の短編「ミッキーのミニー救出大作戦」
楽しめます~❤

まだの方はぜひぜひ、
ディズニーの愛と勇気と冒険の世界に!



「ブランカニエベス」「REDリターンズ」「武士の献立」

2013-12-29 20:36:44 | 映画
みなさま、こんばんは(*^_^*)

12月は映画をよく観ました。
先日の「利休にたずねよ」は感涙でしたが、
その後観たものいずれも楽しめました。


「ブランカニエベス」

ブランカニエベスとはスペイン語で白雪姫のこと。

    

有名闘牛士の娘が白雪姫のように
継母にいじめられる辛い少女期を経て
女性闘牛士となるのですが・・。

今の時代にモノクロ、無声(字幕)。
刺激的な映像でした。



「REDリターンズ」

ブルース・ウィルスをはじめとして
中年が活躍するアクション映画。

  



「武士の献立」

加賀藩の「刀侍」一家の悲喜こもごも。

 

上戸彩ちゃんがかわいくて、ストーリーもよくて、
最後は涙・・涙・・。

加賀の素晴らしいお料理が再現されていて、
うっとりしましたにゃ❤

映画「利休にたずねよ」

2013-12-12 20:15:05 | 映画
(*^_^*)みなさま、お久しぶりです❤

忙しいは風邪はひくはで
なかなかブログが書けませんでした。

また明日から忙しくなるのですが・・。
歩いて30分のところの映画館で
かねてより観たかった映画を観てきました。


映画「利休にたずねよ」


利休/市川海老蔵


利休の後妻、宋恩/中谷美紀


利休の茶の師匠/市川団十郎


十代の頃出会った高麗の女。


そして何と何と、柄本明扮する瓦職人長次郎が
利休に頼まれて樂茶碗を焼き上げるシーンがあるのです。

あ~、あの大好きな長次郎の樂茶碗は
利休なしには生まれなかったのか!
(´;ω;‘)うるうる・・←泣くポイントが違う

樂茶碗でも泣きましたが、
途中、泣きっぱなしです。

利休、いい男だなぁ・・。
奥さんも娘も素晴らしいなぁ・・。

これまであまり興味なかったのですが、
お茶室の成り立ちも説得力がありましたし、
美を守りきって死んだ利休が
大好きになりました。




映画「ルノワール」

2013-11-04 01:44:40 | 映画
お久しぶりです(*^^)v

3連休、いかがお過ごしですか。

ノイバラはまだ忙しいです・・(・ω・;A

月が改まるたびに、
「来月は楽になるたろう・・」と思いつづけて
もう何か月でしょう。
蓋を開けてみるとばたばた続きです。

そろそろ国道の銀杏並木も黄葉が始まっています。
撮りためた写真もありますが、
今しばしお待ちくださいませ<m(__)m>


先日、勉強会のあと、
映画「ルノワール」を日比谷の
TOHOシネマズシャンテまで観に行きました。

いつものT中さん、O山さんとご一緒です。

 
晩年のルノワールのところへデデがやってきます。
デデをモデルにリューマチに苦しみながらも
最後の作品を次々と描き続けるルノワール。

普仏戦争に従軍していた息子が帰ってきて、
やがて映画監督となる次男と
愛し合うようになるデデ・・。

背景となるコート・ダジュールの
自然が素晴らしい。

「エクスの友人はモデルが来ると隠れる」
「彼は林檎しか描かない」・・とデデに
セザンヌのことを話していました。

近くだったのですね。
セザンヌのアトリエを思い出して
なつかしかったです。






「風立ちぬ」

2013-09-18 20:47:55 | 映画
こんばんは(*^_^*)

爽やかないお天気でしたね。
短歌の勉強会のあと、
映画を見てきました。


「風立ちぬ」

私の周りでも賛否両論なので、
どうしようかなぁ・・と迷っていたのですが、
大学院生スタッフが「泣いた」というので、
お友達と観てまいりました。

最初の関東大震災のシーンだけで、
観にいく価値があります。

風景描写が素晴らしいです。
大正~昭和初期の日本を
こんなに克明に描写したアニメを知りません。

実在の設計技師を主人公にしていて、
飛行機に関しても、見ごたえがあります。

出来上がった飛行機を牛に
飛行場まで引かせていく場面など、
想像したこともなかったです。

難しい時代が描かれていて、
万人の賛同を得ることは
できないかもしれませんが、
実在のゼロ戦設計者、堀越二郎と
堀辰雄の小説『風立ちぬ』『菜穂子』を
ミックスしたこの映画、
映像の美しさだけでも一見の価値があります。


レ・ミゼラブル

2013-01-28 22:18:40 | 映画

ずっと気になっていた
「レ・ミゼラブル」
やっと観に行けました。

昔本で読んだきりで、
ミュージカルは
観たことがなかったので、
いきなり歌いだすのに慣れるまで
ちょっと時間がかかりましたが、
最後は感動の涙涙・・・(´;ω;`)

何度も何度もジャン・バルジャンが
困難を全力で乗り越えていく様子に
勇気づけられました。
素晴らしいお話ですにゃ❤

ミュージカルを映画化するのは
難しいのでしょうが、
旨く行っていたと思います。

オーディションで決まったという
役者さんもよかったです。

ジャン・バルジャンのヒュー・ジャックマン、
ジャベール警部のラッセル・クロウ、
薄幸のファンティーヌにアン・ハサウェイ
その娘コゼットのアマンダ・セイフライド、
その恋人マリウスのロニー・レッドメイン、
また脇役に至るまで、
歌は聴きごたえがありました。

録音ではなく、その場で音を拾うというのが
臨場感を増していたと思います。

予告編を見たときには、
暗そうで重そう・・
どうしようかと迷っていましたが、
観てよかったです。

「のぼうの城」

2012-11-16 15:17:22 | 映画

「のぼうの城」を観てきました。

大好きな府中のTOHOシネマズです。
映画館自体が新しく、
感じがいいのてす。

一番いいのは座席が急傾斜なので
前の人の頭が気にならず観ることが
できるということです。

次に空いている(笑)
空いているお店でゆっくりしたい
ノイバラにはいいことですが、
映画館にとっては
いいことなのかどうか・・(・ω・;A
お客さんも地元の方が
多い感じで雰囲気がいいのです。

最後に、物価が安くて、
思わず観賞後お買い物をして
しまうということです。
お安いだけではなくて、
さすが京王線沿線だけあって、
センスもいいのです。
暮らしやすい街なのではないかと思います。

さて、話題のこの映画ですが、
ほとんど時代劇も邦画も見ない私が
珍しく「観てみたい」と思いました。

現埼玉県行田市、
15世紀中頃に築かれた
地方豪族成田氏の忍城を
16世紀末、豊臣方の武将
石田三成が攻めるところから
ドラマが始まります。

たった5百で2万の兵を迎え討ち、
水攻めにも耐え、北条氏の
小田原城落城まで持ちこたえた
忍城とはどんな城であったのでしょう?


石田三成の軍勢が丸墓山に陣を築き
見下ろしたところ。
沼地に建てられた城であり、
城に入るためには沼に作られた路を
通る他はなかったのです。


「のぼう」は城主の従兄弟にあたり、
「でくのぼう」とよばれながら
百姓にも慕われる人物。


城主氏長は小田原城へ精鋭と共に籠り、
留守を守るのは氏長の叔父にあたる
泰季(やすすえ)ほか武将など5百の兵。
攻防の直前に父泰季を亡くし、
「のぼう」こと長親(ながちか)は
城代となります。


とはいっても武将たちの戦果報告を
座って聞いているだけなんですけど。


ひたひたと迫る敵。
圧倒的な武力と財をもって
忍城を攻撃します。


知恵をしぼって初戦を勝利で飾った武将たち。
絶体絶命の水攻めを突破する奇策とは?

狂言師野村萬歳のアイデア満載、
田楽踊りは素晴らしかったです。

水攻めを破るやり方は
史実とは違えてあるようです。
史実の方の作戦もすごい。

水練熟練者を集めて
堤を決壊させたというのです。
痛快ではありませんか。

しかも、堤の設計ミスで
最初の水攻めでは
水没しなかったというのですから、
巨財を投入したにしては間が抜けています。


佐藤浩市演ずる「丹波」。
佐藤浩市は好きではなかっですが、
この役はぴたりとはまり、かっこよかったです。

美貌と武勇で知られた甲斐姫役
榮倉奈々はいま一つ役に
合わなかった感じがしましたが、
和泉守役の山口智充、
酒巻靱負(ゆきえ)役の成宮寛貴、
氏家の妻珠役の鈴木保奈美、
石田三成役の上地雄輔、
山田孝之、平岳大、
脇を固めるベテランも
よかったと思います。

明らかな劣勢を
知恵と勇気で乗り切る様子に
励まされた観客は多いのではないでしょうか。

今の日本にも「でくのぼう」を
育てる余裕はあるのでしょうか。

「シルク・ドゥ・ソレイユ」--太陽のサーカス

2012-11-15 20:38:32 | 映画

「シルク・ドゥ・ソレイユ」
観てきました。

素晴らしかったです❤


シルク・ドゥ・ソレイユの公演は
「ドラリオン」「アレグリア」「コルテア」など
ツアーショーがあるたびに行きたいなあと
思いながら果たせなかったのです。

映画はラスベガスで行われている
常設の6つのショーなどから
構成されています。
一挙に観られて感激ですっ(´;ω;`)

3Dで字幕というのは疲れるので
いやだなぁと思っていたのですけれど、
字幕は最初の部分だけで、
あとは言葉のない世界でしたので、
助かりました。


少女ミアはサーカスの
ブランコ乗りの青年を追って
異空間を彷徨います。

異空間ではシルク・ドゥ・ソレイユの
幻想的かつダイナミックなショーが
繰り広げられています。


最後は青年と少女は結ばれるのですが、
空中で演じられる2人の演技に
どきどきしました。

人間の鍛え抜かれた肉体が
重力から解き放たれたように
空中を舞うのです。

水と闇と音楽を効果的に用いた
立体的な舞台は息もつかせぬ展開で、
美しかったです。

「危険なメソッド」

2012-11-11 19:50:44 | 映画

「危険なメソッド」

花の3Kのメンバーで
渋谷Bunkamura ル・シネマの
映画を観てきました♪


ユングと美しく賢い女性患者ザビーネ。

 
ユングとフロイト。

二つの関係を軸に
繰り広げられる
実話に基づくストーリー。

>未だ多くの謎が残されている
人間の“精神”という領域に果敢に挑み、
その解明に生涯を捧げた
ジークムント・フロイトと
カール・グスタフ・ユング。
このふたりの偉人が残した
革新的な精神分析の研究は、
心理学や医学の世界に
新たな光をもたらすにとどまらず、
その後のあらゆるアートや思想など
社会全般に多大な影響を与えた。

1856年生まれのフロイトと
1875年生まれのユングは、
20世紀初頭に出会い、
師弟のような友情を育んだが、
その交流の日々は長く続かず
決別の時を迎える。


フロイト役のヴィゴ・モーテンセン、
ザビーナ役のキーラ・ナイトレイが好演。

ユングがザビーナの治療を
精神分析の方法を用いて行うシーン、
密室の中での精神の葛藤が
描かれる前半は
やや苦しかったけれど、
後半は楽しめました。

ザビーナは回復、優れた精神科医となり、
ユングとフロイトに
大きな影響を与えるのです。

「性衝動は自己の破壊であり、
破壊から新しいものの創造が行われる」
という彼女のひとつの論文の趣旨には瞠目。

フロイトもザビーナもユダヤ人であり、
最後はナチスに追われ、殺されてしまいますが、
ユングは長生きしたようです。

背景・ファッション完璧でした・・。