ノイバラ山荘

花・猫・短歌・美術な日日

猫の節約術

2011-05-23 19:05:07 | 日常
こんばんは(*^_^*)
書き始めたら止まりません。

夏場の電力が足りないということで、
電力節約の製品、アイデアが大人気です。

もちろんそれは大切なことですが、
あまりにちまちましたノウハウは
いかがなものかと思います。

家庭ごとに節約できる量はたかが知れていますので、
心がける程度でいいのでは。
大手企業が休日をずらすように動き始めていますが、
とてもいいことだと思います。

住宅ローンを返すために
ケチケチ生活を○○年した結果の結論は、
「仲良く健康でいるのが一番の節約」。

20アンペア契約でエアコンもなく
長く暮らしましたが、その頃は
山の中の家だったので、
真夏の数日の耐えがたい日をしのげば
何とかなりました。
暖房は我慢できませんので、
ガスと灯油のストーブは使いましたが。

朝、電子レンジとトースターを同時に使うと
ブレーカーが落ちました。
時間差で使ったり、ガスと振り分けたり。

若くて健康だったので、
それが辛いこととは感じませんでした。
他人をうらやましいと思いさえしなければ。
(うらやましいとずいぶん思いました)

冷蔵庫も単身者用の小さなものでしたが、
週に一度、生協の共同購入の食料品で済ませたので
月の支出の管理もできたし、
計画的な料理で無駄はほとんどありませんでした。
子供と一緒におやつを作ったりしたおかげで、
子供は台所の作業を嫌がらなくなりました。

無駄飯食らいの猫もいましたが、
おかげで子供がアレルギーにならずにすみましたし、
どれほど私たちの精神の安定に貢献してくれたことか。

病気になってお医者さんに払うほど
つまらないお金の使い方はありません。
(ずいぶん払いました)

喧嘩をすればいらいらして、
食べ過ぎたり買いすぎたり、
モノに八つ当たりして壊したり、
いいことは何もないです。
(つまり、散々やったってことですが)

私が専業主婦をしていたので、
いろいろと工夫をする余裕がありました。

そののち体験したことすべてを考え合わせてみると、
職場でも家庭でも、うまく機能させるのに大切なことは
コミュニケーションと仲の良さです。

目先のこまかい節約をしても、
結局はコミュニケーション不足や
仲が悪いことより出る無駄が
上回ってしまうのではないかと思います。

節約節約でぎすぎすするよりも、
よい雰囲気の中で、それぞれ自分の力を発揮できるのが
一番なのではないでしようか。

大切なことはトータルで考えること、
楽しく仲良く力が発揮できる環境を作ること、
マイナスを考えるのではなく、
1人1人の力を信じてプラスの力にすることが
1番の節約だと私は思います。

効率優先した結果、適応できず病気になる人が増えれば
トータルではマイナスではないか! と思います。

駅、図書館など公共の場で、
字を読まねばならない場所まで
電力を節約する必要がどこにあるのでしょうか。
電気を使わなくていい採光を考えた建物を
作ってからにしてほしいです。

一番便利な場所に作ったエスカレーターを止められて、
遠回りするのを厭うお年寄りが外出を控えるようになれば
お金も使わないし、健康上もよくありません。
(私の母のことです)

一見無駄に見えるところに投資する見識がほしいです。

・・・あまり役にたたない猫の節約術かもしれませんけど
(´・ω・`)にゃん

フェルメールとレンブラント

2011-05-23 09:50:33 | 美術
おはようございます!
昨日までの夏日が嘘のように涼しいです。

雨に濡れたりして風邪気味のノイバラですが、
みなさま、お変わりありませんか?

無人販売で買い求めたフキやワラビや菜っ葉を
朝から料理しています。

まとめて作っておかないと、
納豆と卵かけごはんの
メニューが続いてしまうので・・(・ω・;A

フキが炊きあがるまでの一時、
ちょっとほっとしています。

***

地震のあと先月、Bunkamuraで
フェルメールの「地理学者」
を見ましたが、
今月は国立西洋美術館で「レンブラント展」を見てきました。


レンブラントハイス(レンブラントの家)美術館収蔵の
エッチングが中心です。

当時から贋作が作れないと言われた緻密な描写です。
聖書の話に題材を取ったものが多かった中で、
彼の膨大なお宝コレクションのひとつ、
貝殻の作品が印象的でした。

晩年の破産でそのコレクションもすべて手放したそうで、
レンブラントの、フェルメールよりも長命とは言え、
妻や子を次々となくし順風満帆とは言えない生涯に
心が痛みます。

ここで大発見です!!

フェルメールもレンブラントもオランダの画家。
フェルメール1632-1675、
レンブラント1606-1669と
生きていた時代がかぶるのです!

短命だったフェルメールがレンブラントの人生に
すっぽり入ってしまう感じです。

フェルメールが大航海時代の画家だっというのは、
私にとっては大発見でしたが
(すでにある事実に出会うのを発見というのですね)
さらにレンブラントまでが同時代の画家、
しかも同じオランダということで、
アメリカ大陸発見くらいのびっくりです。

そういえば画面をみたすやわらかな光は、両者似ています。
滅多に晴れないオランダの気候が影響しているのでしよう。

2人がお互いの画を見たことがあったのだろうか??
町ですれちがうことはあったのだろうか??

有名な画家であったレンブラントに比べれば
フェルメールはおそらく広くは知られていなかったでしょうから、
フェルメールがレンブラントの版画を
見た可能性の方があると思いました。

たまたま続けて見た展覧会で、このようなことが???
今年はオランダ年か何かなのでしょうか。

ぼんやりの私がそれに気付いたのは、
レンブラントが版画を和紙に刷ってたという点です。

和紙は当時めずらしいもので、
初め和紙に刷ったものを高価で売り、
のちのものをヨーロッパの紙に刷って安く売ったらしいのです。

その和紙は「東インド会社」を通じて入手したというところで、
「あれ?」と思ったわけです。

東インド会社は大航海時代も終わりのほう、
17世紀に出来ましたが、
当時、日本は江戸時代が始まったばかり。

2人とも、大航海時代のオランダの繁栄が育てた画家なのでした。

大航海時代という最近のノイバラが
敏感になっているキーワードのおかげで、
2倍楽しめた展覧会でした。

美女食い倒れ隊⑦ 観倒れの一日――堺克弘個展・「ガブリエル・シャネル」・現代歌人協会講座

2011-05-23 09:05:50 | 食い倒れ隊
食い倒れのカテゴリーを初めて「短歌」にしてみました(笑)

わが結社の矢代朝子さんが出演なさるということで、
Мちゃんからお誘いを受けた日生劇場の舞台「ガブリエル・シャネル」。
数年前に清水の舞台から飛び降りるつもりで観たオペラと
同じ値段というのでびびりましたが、
どうせなら、いいお席で観たいね、ということで。

食い倒れのメンバーが全員揃うので、
5月はこれでいこう! ということになり、
18日と日程を決めたところで、引き寄せ効果があらわれ
まず、夕方からの現代歌人協会公開講座
先生がパネリストなので参加しよう!
とHちやんの提案がありました。
テーマは石川啄木×寺山修司。
おもしろそうです。

さらに直前に結社の方ゆかりの
堺克弘さんの陶芸個展のご案内をいただき、
F島さんが段どってくださって、
午前からばっちり夜まで
結社ゆかりの方々を観に行く1日となりました。

   ***

晴れてよいお天気です。
これまで7回全部晴れているのは
不思議としか言いようがありません。
Мちゃんがお休みに合わせて設定してくれているのですが、
マジックのようですね。

まずは銀座ギャラリー「陶花」で堺克弘さんの個展です。
堺さんは宮崎出身の俳優堺正人さんの弟さんなのです。
作品はシンプルで使いやすい、普段遣いの食器が中心です。

形はおそろいですが、一つ一つスタンプの模様が違う
オリジナル感が魅力で、カップを購入しました。
ビールを飲むのにちょうどいいです❤

日比谷に移動して、
お昼は日比谷シャンテ地下2階「麻布茶房」。
私はランチのいなにわうどんとデザートのセット。
いなにわうどんは細めの麺で、お味も上品な感じでした。
デザートは通常のメニューから選べるのが嬉しいです!

私が選んだのは、「クリームスイートポテト メープルバター」
薩摩芋のお菓子スイートポテトの上から
熱く溶かしたバターとメープルシロップをかけ、
その上にソフトクリームを載せたもので、
熱さと冷たさ、甘さとバターの塩気がお口の中で混じり合い、
陶酔~のおいしさでした。

それぞれ違うメニューを頼み、一口ずつ味見をします。
Мちゃんはクリームスイートポテト 宇治金時。
Hちゃんは抹茶ババロアアラモード。
F島さんは抹茶わらびもちパフェ。
デザートの間は無言の食い倒れ隊です。

舞台後、矢代さんの楽屋訪問のため、
Мちゃんが差し入れを用意してくださり、
Hちゃんが用意してくださったかわいらしいカードに
「4歌人から」のメッセージと歌1首ずつそえて、
準備万端です。

これを読んでくださっている皆さん、
隊長ノイバラがほとんど何もしていないことに
気づかれると思いますが、全くその通りなのです。
ノイバラがぼーっといている間に、有能な隊員によって
てきぱきと事は決められ、実行にうつされ、
最も苦手なお金の計算もしていただけるので、
まるで天国にいるみたいなのです。

いよいよ「ガブリエル・シャネル」の舞台です。
出演は大地真央、今井翼、高橋恵子・・と書いてしまうのは、
他の役者さんを知らないからなのですけれど。
すみません、無知です。(・ω・;A
日生劇場も初めてです。

お席は前の方のいいところを矢代さんがとってくださり、
役者揃いのテンポのいい舞台を
十分に楽しむことができました。

ガブリエルというのは本名で、ココというのが
ニックネームというのは初めて知りました。
孤児院で育った出自から、有名ブランドを立ち上げ、
最愛の人を失い、戦後、仕事の中断を経て
再開するまで、ほぼ彼女の一生が再現されていました。

大地真央さんがきれいだったこと!
舞台が必要とする要素をすべてもって
生まれてきた方と思いました。
高橋恵子さんもきれいでしたし・・今井翼さんが、
思ったよりいい役者さんだったのに驚きました。

矢代朝子さんは4つの役をなさっていて、
お化粧や衣装で別人になってしまわれるので、
いつ出ていらっしゃるのだろう??と
矢代さん探しをするのも楽しかったです。

総立ちのカーテンコールの後、
お化粧を落としてしまわれた彼女と
記念撮影をしていると、
先程の舞台の役者さんがすぐそこに・・
なんだか、変な感じ・・(笑)
後ろでは盛大にお洗濯が行われているし・・。

今日の舞台は1日1度ですが、
15日間、1日2度の日もあり、
演じ続けるのはものすごいパワーです。

次のスケジュールがつまっているので、
お茶も飲まず、神保町の学士会館に移動します。

現代歌人協会公開講座「石川啄木×寺山修司」
パネリストは3人、それぞれに
選んだ歌に沿って話がすすめられました。
2人の共通点は一般に人気があること、
出身が東北であること、早世であること。
どちらも天才であることでしようか。

風邪のせいかノイバラは寒気がしてきたので、
講座後の飲み会は失礼して帰りましたが、
ものすごく盛りだくさんの
頭もお腹も大満足の1日でした。

   ***

写真の整理がおいつかないので、
またおいおいアップしてまいります。
みなさん、ごきげんよう。
<m(__)m>