ノイバラ山荘

花・猫・短歌・美術な日日

食い倒れ隊⑯いとしのジョニー――「ダークシャドウ」と追分団子

2012-06-19 09:04:42 | 食い倒れ隊
こんにちは。
激しくお久しぶりです。

真夏日になったり雨で冷えたり、
体調を崩しやすい時期ですが、
みなさま、お変わりございませんか。

帰国後よろよろしていましたが、
ようやく復調の兆しです。

コンビニへの5分の道のりが
永遠の苦行のように感じられた
最低の状態からは浮上しました。

どんどん日常は進んでいきますので、
忘れないうちに。

まったく、よく降ります。
食い倒れ隊、Hちゃんが
3つ用意して下さったコースのうち
雨のコースになりました。

<新宿>車屋別館→映画「ダークシャドウ」→追分団子

早く着いたので、お隣のカフェで雨宿りです。
「面影屋珈琲店」。
夢二の絵が掲げられ、シックな店内です。
白いエプロンのメイドさんにはびっくり!
私のテーブル、ちょっと浮世離れした、
不思議なメイドさんがサービスしてくれました。

珈琲はちょっときついかなと思ったので、
折角ですが、アールグレイ。

さて、すっかりおなじみの「車屋別館」。


今まで食べたことのないメニューということで、
ランチからハンバーグを選びました。
下の階の鉄板で焼いて下さるのだそうです。


MちゃんとF島さんの豚バラ角煮もおいしそうです!

のんびりまったりしていたところ、
実は映画のチケットの受け取り時間が迫っていることに
予約してくださったMちゃんが気付き、
食い倒れ隊用心棒F島さんが雨の中、
映画館まで走ってくださったのでした。

ぎりぎりセーフ!
雨の土曜日に人気の「ダークシャドウ」。
チケット売り場にあふれる人を見つつ、
無事にチケットをゲットできたことに
感謝の気持ちでいっぱいになったのでした。

しかし、車屋別館で私たちは
ランチビールを飲んでいました。
これがのちに大変なことに・・(・ω・;A


ダークシャドウ

ティム・バートン監督とジョニー・デップの最強コンビ。
現代によみがえったバンパイアが
没落した子孫のために大奮闘。
スピーディでほろりとして、
最後はちょっと血なまぐさかったけれど、
楽しめました。

F島さんは途中で気分が悪くなられて退席。
最初は白塗りメークのジョニーが気持ち悪いのか??
やはり歌人は繊細だなあ・・などと
能天気に思ったのですが、
F島さんがアルコールにあまり
お強くないことにはっと気付き、
走らせてしまったのがいけなかったことに
ようやく思い至ったのでした。

本当に申し訳ないことをしました。
教訓。
アルコールを摂取してすぐ走っては
(走らせては)いけません。

新宿駅に向かいつつ、
「追分団子」でお茶をしよう! ということになり、
私は珍しいお団子を頼みました。


「梅みょうが」と「しょうが」です。

梅肉の上に千切り茗荷がのせてあるのと、
磯辺巻の海苔の下のしょうゆでさっと炊いた
千切りの生姜がはさんであるのです。
初めてのお味でおいしかったです!

そのまま食い倒れ隊は歌会へ、
私は失礼して帰宅したのでした。

市川は文学の香り--真間の手児奈と「井上ひさしと安野光雅」展

2012-06-19 09:00:06 | 文学
庭には夏のお花が咲き始めました。


ホタルブクロや。


ヤマボウシ。


旅から帰った私を迎えてくれた玄関のヒマワリ。

五月晴れで最高に暑かった日、
万葉講座のあと市川へ。

芳澤ガーデンギャラリーの
「井上ひさしと安野光雅」展を
観に行ったのですけれど、
「近くなので」とKさんのお宅に招かれたのです。

市川は文人が多く住んだ
文学の香り漂う街。

時間がないので、おもに手児奈関係の史跡を
案内していただきました。

真間の手児奈
さまざまな伝説に語り継がれているようですが、
万葉集にも詠われた悲劇の美女。
高橋虫麻呂や山部赤人たちのうたが残されており、
あちらこちらに歌碑がありました。


広重「真間の紅葉手児奈の社つぎ橋」
江戸時代このあたりは紅葉の名所だったのですね。

まずは手児奈霊神堂。


疲れていたので写真を撮るガッツがなかったのですが、
このカメちゃんを見たとたんにスイッチが入りました。
のそのそのと境内を歩いていたヤツです。


ここには「片葉の芦」が生えている池があります。
市川は海岸だったそうで、名残の池です。
片葉の芦とはこれのこと?


現在は普通の芦が茂っています。

    
池にはスイレンがたくさん。

 


向かいの亀井院の真間の井。
ここで手児奈が水を汲んでいたとか。


湧水の池。


弘法寺(ぐほうじ)の石段。
奈良時代、手児奈を祀るために建立されました。
樹齢400年「伏姫桜」と呼ばれる見事な枝垂桜があるそうです。


「井上ひさしと安野光雅」展。
安野光正の絵本はたくさんもっていますが、
原画を見ることにあまり魅力は感じていませんでした。

しかし、『絵本平家物語』の原画は素晴らかったです。
7年かけて79枚描かれたそうです。


私が買ったのはカジュアル版です。
絹に顔彩で描かれた原画の色は
再現できないと思います。

絵を見る楽しみは、こういうところにありますよね。
印刷されたものが原画を越えられないものなら、
観る価値があります。

モジリアニの背景の赤紫色は
印刷物では再現できないように。

安野さんは津和野生まれ。
津和野に「安野光雅美術館」があるのを知りました。
訪れるチャンスがあれば!


Kさんの手料理。
おいしかったです!!