ノイバラ山荘

花・猫・短歌・美術な日日

熱海--①佐佐木信綱祭@熱海起雲閣

2015-07-07 17:00:10 | 短歌
ようこそノイバラ山荘へ(*^_^*)


更新が滞っております(・ω・;A
もうしわけございませんにゃ~。

今日は7月7日。
また天の川が見えない七夕さまです。

でも、雲の上にお星様はかがやいています。
みなさま、お星さまにお願いごとはしましたか?
ノイバラはたくさんお願があるのですにゃ。
(´・ω・`)←欲深い

さて、もうかれこれ1ヵ月も前になりますが、
6月中盤の13日、14日
ノイバラは熱海へ行ってまいりました。

起雲閣で行われた「佐佐木信綱祭短歌大会」に
参加するためですが、
ビフォー、アフターの熱海観光も楽しみました。

短歌大会は昨年40回目の節目を迎え、
これまで主催していた「心の花熱海歌会」から、
心の花の東京本部が中心となって
「佐佐木信綱祭短歌大会実行委員会」を新たに組織、
全国から短歌作品を募集しました。

起雲閣は食い倒れ隊でも昨年3月に見学しましたが、
前回とは違った趣のお庭を楽しみました。


町田から小田急線、
小田原で東海道本線に乗り換えです。
2時間ちょっとかかります。


国府津で海が見えました!


熱海駅。


熱海市内、薄紫のジャカランダが咲いています。


起雲閣。


ぐるっとまわって、ここが会場入り口。

 
会場の音楽ホール。


ノイバラはカメラマンのピンチヒッターを頼まれたので、
一番前で聞きました。
作品集のうえにのせてあるのは「なぎ」の葉です。
竹柏会の「竹柏」は梛(なぎ)のことなのですにゃ。
タクシーの運転手さんにいただいたの。

逆光ですし、小さいカメラなので
フラッシュの光が舞台まで届かず、
難しくて・・ピンボケ多数(・ω・;A すみません・・

祝辞の後の熱海中学の生徒による合唱、
信綱作詞「夏は来ぬ」「旧熱海中学校校歌」が感動的でした。

小学生、中学生・高校生の部の講評、表彰に続いて
一般の部の講評、表彰。

今年から東京歌会のメンバーも公募に参加、
東京歌会だけで50人位はいますし、
2首以上応募した方も多かったようですから、
全体歌数で550首を越えました。
参加者も会場に入りきれないほどの盛況でした。


閉会後、ノイバラたちは宿泊先のホテルへ。
②へ続く

熱海--②来宮神社、凌寒荘、起雲閣

2015-07-07 17:00:09 | にゃんこの寄り道
信綱祭のビフォー、アフター、
熱海散歩です。

[1日目]来宮神社→凌寒荘→起雲閣→ホテルパイプのけむり
[2日目]旧日向別邸→創作の家→双柿舎


偶然、熱海駅バス停で一緒になった会員の方3人と
バスに乗り込みます。

来宮神社と凌寒荘は近いのです。
ノイバラは来宮神社→凌寒荘ルート。。
上り坂なのですが、たいした距離ではなさそうですので・・。
逆に行かれる方もいるので別れます。

 
来宮(きのみや)神社

      


御神籤もひいてみましたにゃ。
中吉❤

1つだけお願いして、
「お答えください」とひいてみたのです。
そうしたら、
「願い事、早く叶いて喜あり 人を敬いてせよ」。
(´;ω;‘)にゃ~うれしい


本殿裏手、樹齢2000年を越す大楠です。
短歌の歴史よりも長いですにゃ~。

 
ぐるっと一周できます。

   

  
木の根は岩を抱き込み、自身も岩のようです。

 
あそこらへんで子供が笑っているような?

 
いるわけないけど、不思議な感じ。

 
徳富蘇峰の記念碑。
肝心の信綱の歌碑を見損ねました。

 
大楠は本殿の左奥になります。


小楠もあります。山全体に楠が多いのです。


糸川に沿って上ります。

 

  
凌寒荘入り口脇に「願はくは」の歌碑があります。

・願はくはわれ春風に身をなして憂ある人の門をとはヾや
                 
                     『思草』M.36

 
入り口。


何年ぶりですかしら?
熱海大会の時に皆で訪れました。

  
お家は熱海歌会の方々が守ってくださっているのです。
お掃除、ご案内など、ボランティアでしてくださっています。
この日も例年ですと信綱祭に参加される方が
残ってご案内して下さっていました。


これが猫「しろ」が上った梅の木ですかにゃ?

   
お庭。

ここから来宮神社に下って、偶然、
またお会いした会員の方とタクシーで起雲閣へ。

なんと、このタクシーの運転手さんに
車内に飾ってあった
伊豆山神社の「なぎ」の葉を
枝ごといただきました。

びっくりですにゃ。

以前、熊野神社で拾った
なぎの葉をずっともっていたのですが、
なくしてしまったところだったのです。

朝採ってこられたのですかにゃ?
タクシーの運転手さん、どうもありがとう。


起雲閣は門を入るとアプローチが紫陽花の花盛り。

 
涼しげです。

 


2度目ですけれど、内部を見学します。

       

信綱祭が終わってホテルに向かいます。

 
ホテル「パイプのけむり」は凌寒荘近く。
お山を上ったところです。

 
Kさんと一緒のお部屋。
夜更けまでいろんなお話をしましたにゃ。


お夕食。バイキングです。

このあと温泉に浸かり、
9人で歌会をしました。

 
バイキングの朝食。

 
お食事スペース。緑のお庭がきれいです。

 


バス停まで少し歩きます。

  
鳥さんのさえずりがきれいです❤

   

 
バスで駅まで。


糸川下流を渡ります。

 
熱海駅のツバメさんです。

→③へ続く


熱海--③旧日向別邸、創作の家、双柿舎

2015-07-07 17:00:08 | にゃんこの寄り道
この日のメインは旧日向別邸
熱海駅から徒歩10分ほどです。

ずっと来たかったのですが、
土日しか開いていないし、予約が必要なので、
かなわないできました。

世界遺産建築の設計をしたことで有名な
ドイツ人の建築家ブルーノ・タウトが
昭和11年、日向別邸の
地下部分の内装を手掛けたことから、
国の重要文化財に指定されています。

      
着きましたにゃ❤

 
1階母屋部分は写真撮影可なのです。


母屋からはお庭の向こうに海が見えるのです。
初島、遠く大島の島影も見えます。

 
このお庭部分は増築されたものです。
以前はいきなり断崖絶壁だったらしいです。

 
母屋部分の設計も渡辺仁という有名な建築家です。
和光や国立博物館本館、横浜ホテルニューグランド
などの設計をしています。

お庭を支える鉄筋コンクリートの部分は清水組が作ったそうですが、
最初は風抜きとして使われていた地下室部分に
ブルーノ・タウトが内装を手掛けました。


母屋の客室で映像を見ながら説明を受けます。
1時間おきに10名ずつ、
ボランティアガイドの解説をうけながら見学します。
このガイドさんが建築家ですので、
説明も専門的で面白かったです。

  
母屋の中は暗かったです・・。

  
地下は撮影できないのですが、
「海を見る」ことにこだわった設計で、
「桂離宮」を世界に紹介したタウトが
ほれ込んだ日本建築の技巧が凝らされていました。

 
日本の伝統的な建築に敬意を払いつつ、
日本では絶対しないような畳の敷き方をしてあったりして、
不思議な空間になっていました。

ブルーノ・タウト1880~1938(明治13年~昭和13年)のことは
この度、初めて知りました。

なぜその時期にタウトが日本にいたのか?
なぜ著名な建築家なのに、3年にわたる日本滞在の間に
日向別邸以外の建築の仕事がないのか?
日本とタウトの接点を知ると、胸が痛くなります。

ナチスの迫害を逃れて日本に亡命したタウトは来日後、
和紙や竹や漆を用いたシンプルな工芸品を作って、
自ら設計した銀座の店「ミラテス」で販売していました。
そこで日向利兵衛はタウトがデザインした
スタンドに魅了されて購入したそうです。
それが別邸地下室の設計をタウトに
依頼する契機だといわれています。

亡命したものの日本で公職を得られず、
建築の仕事もほとんどできないまま、
トルコに招聘されたのを機に離日。
2年後、イスタンブールで亡くなります。

 
楽しかったです。
もう一度お庭を。

  
いいお家を見せていただきました。


近くのようですので、
池田満寿夫アトリエ「創作の家」にも行くことにしました。

 
ひゃ~、高所恐怖の私は絶対下を見られない階段です。

 
お玄関。

 
お庭。

内部はアトリエとリビング、浴室など
居住部分も公開されていました。


坂をおりて・・。

 
お昼ですにゃ❤
以前、食い倒れで行った「囲炉茶屋」。


まご茶漬けにしました❤
おいし~い❤

 
熱海の街中で豆相人車鉄道のモニュメント発見。
明治29年から明治40年まで熱海~小田原を走っていたようです。
人力で押すなんてすごすぎる~。

 
以前、梅園で会った羊羹屋さん。
ここが本店なんですね。

このあと、双柿舎へ。

 
閉館15分前にすべりこみました。
なにしろ、日曜しか開館していないので、
ラッキーです。


門。会津八一の書による扁額。

 
大急ぎで走り回りました。

      

 筆塚。

 
たつぷり蚊にさされました。

     

 
書庫の屋根。かわせみがいます。

  
坪内逍遥と会津八一。八一が若いです。

        
ああ、忙しかった(・ω・;A 。


タイサンボク。


ハマユウですかにゃ?

 
駅前仲見世通り「キチプラス」で二色しらす丼をいただきました。


基本カフェなので、ムースがおいしい❤


おみやげに買った「さしみかまぼこ」。
初めて食べましたが、
さっぱりとしておいしかったです。

もしもう一度熱海へ行くチャンスがあったら、
伊豆山神社に行ってなぎの木にあいたいです。