ノイバラ山荘

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軽井沢演劇部朗読会「太宰治『新釈諸国噺』」@智美術館

2018-07-04 16:05:44 | 食い倒れ隊
みなさま、こんにちは(*^_^*)

毎年恒例、智美術館で行われる
矢代朝子さん率いる軽井沢演劇部の朗読会、
Hさんに切符を予約していただき、行ってまいりました。
今年は太宰治の「新釈諸国噺」。


いつも通り、3206で待ち合わせ。
Hさんと職場から駆けつけたMさんと遅い昼ごはん。

 
6月30日、今年で5回目の智美術館での朗読会。
私たちは今回で4度目くらい?


渋谷だけでなく、神谷町も建設ラッシュです。


西洋館はかわりないです。

 
今年、美術展は「線の造形、線の空間
竹工芸の展示です。

竹工芸展は初めてで、見所がわからず、
「ふーん、細かい編み方と荒い編み方があるのにゃ」で
終わってしまいました(・ω・;A


レストラン「ヴォワ・ラクテ」で
お茶を飲みながら時間調整。

太宰の「新釈諸国噺」は西鶴の作品がもとになっていて、
収められた12の話は日本の各地が舞台となっています

今回の二つの演目、
「人魚の海」は蝦夷が舞台、
原作は武道伝来記巻二の四 命とらるる人魚の海、
「赤い太鼓」は京が舞台、
原作は本朝桜陰比事巻一の四 太鼓の中は知らぬが因果。

舞台の原作は読まない主義ですが、
今回ばかりは後悔しました。
あらすじだけでも読んでおけば、
もっと理解が出来たと思います。
西鶴に素手で向かってはいけない。

それでも、「赤い太鼓」はことに最後の
太鼓をかつぐ夫婦の喧嘩が落語みたいにおもしろく
引きこまれました。

「人魚の海」は基本、仇討なので、
いくら「此段、信ずる力の勝利を説く。」と結ばれても、
でもなぁ、金内も死んじゃったしなぁ。
百右衛門くらい感じの悪いやつはどこにでもいるし、
仇討されるほどのことだろうかと釈然としない。
武士のメンツはつぶしてはいけないのですね。

西鶴ファンにぶっとばされそうですが、
日本人のココロが理解できない
ノイバラなのでした。

朗読によって毎回違う世界につれていっていただき、
楽しくて、本当に感謝しています。

次はどんな世界を見せていただけるのか、
わくわくしながら待っています。
今度はちゃんと原作読んで参加しますね。