ノイバラ山荘

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市川は文学の香り--真間の手児奈と「井上ひさしと安野光雅」展

2012-06-19 09:00:06 | 文学
庭には夏のお花が咲き始めました。


ホタルブクロや。


ヤマボウシ。


旅から帰った私を迎えてくれた玄関のヒマワリ。

五月晴れで最高に暑かった日、
万葉講座のあと市川へ。

芳澤ガーデンギャラリーの
「井上ひさしと安野光雅」展を
観に行ったのですけれど、
「近くなので」とKさんのお宅に招かれたのです。

市川は文人が多く住んだ
文学の香り漂う街。

時間がないので、おもに手児奈関係の史跡を
案内していただきました。

真間の手児奈
さまざまな伝説に語り継がれているようですが、
万葉集にも詠われた悲劇の美女。
高橋虫麻呂や山部赤人たちのうたが残されており、
あちらこちらに歌碑がありました。


広重「真間の紅葉手児奈の社つぎ橋」
江戸時代このあたりは紅葉の名所だったのですね。

まずは手児奈霊神堂。


疲れていたので写真を撮るガッツがなかったのですが、
このカメちゃんを見たとたんにスイッチが入りました。
のそのそのと境内を歩いていたヤツです。


ここには「片葉の芦」が生えている池があります。
市川は海岸だったそうで、名残の池です。
片葉の芦とはこれのこと?


現在は普通の芦が茂っています。

    
池にはスイレンがたくさん。

 


向かいの亀井院の真間の井。
ここで手児奈が水を汲んでいたとか。


湧水の池。


弘法寺(ぐほうじ)の石段。
奈良時代、手児奈を祀るために建立されました。
樹齢400年「伏姫桜」と呼ばれる見事な枝垂桜があるそうです。


「井上ひさしと安野光雅」展。
安野光正の絵本はたくさんもっていますが、
原画を見ることにあまり魅力は感じていませんでした。

しかし、『絵本平家物語』の原画は素晴らかったです。
7年かけて79枚描かれたそうです。


私が買ったのはカジュアル版です。
絹に顔彩で描かれた原画の色は
再現できないと思います。

絵を見る楽しみは、こういうところにありますよね。
印刷されたものが原画を越えられないものなら、
観る価値があります。

モジリアニの背景の赤紫色は
印刷物では再現できないように。

安野さんは津和野生まれ。
津和野に「安野光雅美術館」があるのを知りました。
訪れるチャンスがあれば!


Kさんの手料理。
おいしかったです!!

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