ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

北の南進

2015-08-27 11:59:00 | 社会・政治・一般

またもや、朝鮮半島がきな臭い。

もっとも、北が戦争をするぞ、するぞと煽るのは毎度のことではある。危機感を演出しないと、国家の体面を守れない憐れな貧困国の窮状を証明するものであることは明白だ。

一応、書いておくと、北には単独で戦争をする能力がない。単発でミサイルを打ったり、ロケットを飛ばすことなら出来る。しかし、戦車を動かす燃料は不足している。飛行機を飛ばしたくても、磨滅した部品の交換すら出来なくて飛ばせない。なにより兵士を喰わせる十分な糧食がない。

ロシアかシナの支援なくして、戦争の出来る国ではない。そして、ロシアもシナも現時点では、北に戦争をさせる気はない。北に南進を許せば、アメリカが出てくるのは明白であり、アメリカと対峙する余力がロシアもシナもない。

だから、北は「戦争するぞ、するぞ」と脅して、小さな攻撃を仕鰍ッてすぐ引く。それが精一杯である。私の予想では、もし北が本気で南進するとしたら、それはシナが北を実質的な支配下に置く手段としてだと思う。

北には、まだ膨大な鉱業資源が眠っており、シナはそれに目を付けている。既に企業を進出させて、試削を始めている。北を実質的に支配下に置くには、シナの軍隊を駐留させる必要がある。そのための口実としての南進、それならあり得る。

もっとも、シナもアメリカとの直接対峙は時期尚早と考えており、すぐに撤退するだろう。その時には、北の支配者は、シナの傀儡政権と化していることは確実だと思う。

だが、今の北の指導者たちは、シナの野心に気が付いている。シナしか頼れる相手がいないことは分かっているが、断じて傀儡と化すつもりはない。だからこそ、本気で戦争は出来ない。北の指導者たちは、自分たちの特権が独裁体制あってのものだと知っているし、その状況を危機に追いやる戦争は避けたいと考えている。

言い換えれば、北の政府ほど戦争を恐れる国は珍しい。だからこそ、防衛兵器としての核兵器は必需である。絶対に攻め込まれたくない、その想いが過剰な軍備に表れている。本能的に知っているのだ、戦争を避けるには戦争への覚悟が必要だと言うことを。

それはさておき、我が国内において憲法9条を崇め奉る方々は、何故に北の首領様に憲法9条を採用するよう進言しないのだろうか。

もし、本当に憲法9条に平和を守る効果があるのならば、是非とも輸出するべきだろう。きっと首領様も感謝するに違いないと思うのだがね。そう考えなければ、おかしいと思うのだが、如何なものだろう。

それとも、憲法9条は日本国内でしか効力がないとでも?ということは、やはり日本の平和は在日米軍あってのものだということなのか?それが露呈するのが嫌で、憲法9条を他の国々へ奨めることを避けているのかな。

コメント
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