いったい何度目なのだ、みずほ銀行のシステム障害は。
このような無様な惨状を世界に曝しているにも関わらず、抜本的な改革の進展は聞こえてこない。それどころか、又聞きではあるが、現在みずほ内部では、この責任問題をネタに、次の頭取は誰かを模索中であるらしい。
当人たちは真剣に反省しているふりをしているが、本音では自分の責任ではないはずだと確信していると思う。そんなことは絶対にないと反論するだろうけど、敢えて言わせてもらえば、いくら反省しても同じ問題を繰り返す結果が全てだ。
こんなダメ銀行が、やれグローバル・バンクだのワン・みずほなどと広告宣伝しているのだから呆れてしまう。グローバル展開をするには、あまりに未熟であることを自白しているとしか思わない。
ワンみずほ? 冗談でしょう、リスクヘッジを考えたら、みずほ銀行以外に金融機関を分散させることこそ本当の危機管理だと思う。
とはいえ、私とて若干の同情はある。
元を糺せば、旧・第一勧業銀行、旧・富士銀行、旧・日本興業銀行の三行がバブル崩壊後、大蔵省の半ば恫喝に等しい合併主導に従い誕生した国内最大のメガバンクである。
決して口には出さないだろうが、本音では合併なんかしたくなかった。合併なんぞしたら、ャXトが三分の一になってしまう。各店舗も統廃合され、いずれは大規模なリストラが吹き荒れることは事前に分かっていた。
表にでることはなかったが、みずほ銀行内部では、ャXトを巡って熾烈な権力抗争があったことは知らない人がいないほど。特に旧・第一勧銀のたすき鰍ッ人事の慣行が、事態をより複雑にしていた。
誰も銀行の本来の顧客である預金者のことなんざ視野になかった。ただ銀行員の本性として、大蔵省に睨まれない限りにおいて、内部抗争に明け暮れた。困ったことに銀行の経営陣、中間管理職の大半が文系であり、金融システムの統合という難問に対する警戒感が無さすぎた。
この点に関しては、監督官庁である金融庁、財務省にも責任がある。霞が関のエリート官僚の大半は文系であり、彼らもまた金融システムの統合に関して危機感を持ち合わせていなかった。
分かってないから、指示を出せば問題は解決すると勝手に思い込んでいた。親がこの有り様だから、子もそれに倣う。これまで銀行員としての生涯の大半を、大蔵省の言うとおりにすることで済ませてきた彼らに、独自の判断力は乏しかった。
だから合併当時の頭取はもちろん、役員、部課長含めて誰も、金融システムの統合の難しさを理解していなかった。いや、合併される三つの銀行の金融システムのエンジニアだけは、その厳しさを予感していたはずだ。
だからこそ、優秀なエンジニアは真っ先に逃げている。残ったエンジニアたちは、自分たちの席を確保することに傾唐オていたためライバルが減ったとしか認識していなかったらしい。
やがて支店の統廃合が始まると、優秀な行員ほど転職を求め、みずほを離れて行った。残ったのは上からの指示に忠実なお役人的気質の強い真面目な人たちばかり。だから、おかしいと思っても、上司からの不興を被るような提言は出来なかった。
異なるシステムを持つ三つの金融管理システムの統合は、強い指導力のもとに統合する必要がある。しかし、どの銀行も自身の人事ャXトに直結するだけに、自行のシステムに拘った。これは最終的に統合されるはずのシステムに、入り口部分で問題を含有させる醜態となった。
統合から20年以上経つにも関わらず、未だにみずほ銀行の金融システムに不具合が生じるのは、入り口部分というか基礎、土台の部分での統合が不十分であったからだ。そして、当時のシステム統合の成り行きを理解している管理職は一人も残っていない。
さすがに今回のトラブルを重視した金融庁は、かなり強い行政指導を課すようだが、私が小耳に挟んだ限り、未だみずほ銀行の経営陣は次の人事にしか関心がない。
断言しますけど、今後もみずほ銀行の金融システムのトラブルは発生し続けるでしょう。だって、本気で直す意志が経営陣にないというか、人事抗争に囚われて他が見えなくなっているのですから。
このような無様な惨状を世界に曝しているにも関わらず、抜本的な改革の進展は聞こえてこない。それどころか、又聞きではあるが、現在みずほ内部では、この責任問題をネタに、次の頭取は誰かを模索中であるらしい。
当人たちは真剣に反省しているふりをしているが、本音では自分の責任ではないはずだと確信していると思う。そんなことは絶対にないと反論するだろうけど、敢えて言わせてもらえば、いくら反省しても同じ問題を繰り返す結果が全てだ。
こんなダメ銀行が、やれグローバル・バンクだのワン・みずほなどと広告宣伝しているのだから呆れてしまう。グローバル展開をするには、あまりに未熟であることを自白しているとしか思わない。
ワンみずほ? 冗談でしょう、リスクヘッジを考えたら、みずほ銀行以外に金融機関を分散させることこそ本当の危機管理だと思う。
とはいえ、私とて若干の同情はある。
元を糺せば、旧・第一勧業銀行、旧・富士銀行、旧・日本興業銀行の三行がバブル崩壊後、大蔵省の半ば恫喝に等しい合併主導に従い誕生した国内最大のメガバンクである。
決して口には出さないだろうが、本音では合併なんかしたくなかった。合併なんぞしたら、ャXトが三分の一になってしまう。各店舗も統廃合され、いずれは大規模なリストラが吹き荒れることは事前に分かっていた。
表にでることはなかったが、みずほ銀行内部では、ャXトを巡って熾烈な権力抗争があったことは知らない人がいないほど。特に旧・第一勧銀のたすき鰍ッ人事の慣行が、事態をより複雑にしていた。
誰も銀行の本来の顧客である預金者のことなんざ視野になかった。ただ銀行員の本性として、大蔵省に睨まれない限りにおいて、内部抗争に明け暮れた。困ったことに銀行の経営陣、中間管理職の大半が文系であり、金融システムの統合という難問に対する警戒感が無さすぎた。
この点に関しては、監督官庁である金融庁、財務省にも責任がある。霞が関のエリート官僚の大半は文系であり、彼らもまた金融システムの統合に関して危機感を持ち合わせていなかった。
分かってないから、指示を出せば問題は解決すると勝手に思い込んでいた。親がこの有り様だから、子もそれに倣う。これまで銀行員としての生涯の大半を、大蔵省の言うとおりにすることで済ませてきた彼らに、独自の判断力は乏しかった。
だから合併当時の頭取はもちろん、役員、部課長含めて誰も、金融システムの統合の難しさを理解していなかった。いや、合併される三つの銀行の金融システムのエンジニアだけは、その厳しさを予感していたはずだ。
だからこそ、優秀なエンジニアは真っ先に逃げている。残ったエンジニアたちは、自分たちの席を確保することに傾唐オていたためライバルが減ったとしか認識していなかったらしい。
やがて支店の統廃合が始まると、優秀な行員ほど転職を求め、みずほを離れて行った。残ったのは上からの指示に忠実なお役人的気質の強い真面目な人たちばかり。だから、おかしいと思っても、上司からの不興を被るような提言は出来なかった。
異なるシステムを持つ三つの金融管理システムの統合は、強い指導力のもとに統合する必要がある。しかし、どの銀行も自身の人事ャXトに直結するだけに、自行のシステムに拘った。これは最終的に統合されるはずのシステムに、入り口部分で問題を含有させる醜態となった。
統合から20年以上経つにも関わらず、未だにみずほ銀行の金融システムに不具合が生じるのは、入り口部分というか基礎、土台の部分での統合が不十分であったからだ。そして、当時のシステム統合の成り行きを理解している管理職は一人も残っていない。
さすがに今回のトラブルを重視した金融庁は、かなり強い行政指導を課すようだが、私が小耳に挟んだ限り、未だみずほ銀行の経営陣は次の人事にしか関心がない。
断言しますけど、今後もみずほ銀行の金融システムのトラブルは発生し続けるでしょう。だって、本気で直す意志が経営陣にないというか、人事抗争に囚われて他が見えなくなっているのですから。