なし崩しが一番良くない。
もう二十年以上前から問題になっていたのが、在留外国人の医療費問題である。日本に短期滞在している外国人が、日本の病院等で治療を受けた場合、当然だが保険証がない以上、窓口で100%支払わねばならない。
だが、持ち合わせがなく、後での支払いを約した後、勝手に帰国してしまう外国人に病院は頭を抱えた。大企業や官庁ならば、外国人でも雇用する以上、社会保険を強制加入させている。だから、このような問題は生じない。
しかし、一か月の予定の旅行中の外国人など短期滞在の場合、それに応じた健康保険証の発行はない。もちろん旅行保険などに加入していれば話は別だが、未加入のケースは多い。
ほとんどの場合、急患であることが多く、患者を受け入れる病院でも保険証の有無よりも、患者の命を第一に考える。その結果、命は助かったものの、医療費の支払いに頭を抱える患者、医院が続出した。
もちろん、助けてもらった恩義に、しっかりと後で送金してくれる方もいた。しかし、そうでないケースが多発したから困ってしまった。しかし、国はこの問題に対して、見て見ぬふりをして誤魔化した。
困った現場が考えた末に思いついたのが、保険証の使い回しである。実際のところ外国人の側でも、親切で安い日本の医療制度の恩恵を受けたい希望は強い。だが支払いたくても手持ちがない。そこで日本で国際結婚した同国人から保険証を借りることで対応した。
病院の側でも、提出された保険証が本人かどうか疑わしいけど、支払で困るよりもマシであると考えて黙認した。双方ともに納得の誤魔化しであった。
だが、この安直な手法は長い目で見れば、日本の国民健康保険制度の根幹を揺るがすものである。ただでさえ赤字会計の健康保険である。財務省及び厚生労働省が苦々しく思っていたのは確かだ。
だから近年、本人確認を徹底するように通達を出している。だが、肝心の医療現場では、この通達はあまり積極的には守られてはいない。これを守ると、却って多額の未収入金が発生するのは自明の理である。だから現場の医師たちが反対する。
実を言えば、一番簡単な、あるいは安直な解決策は、保険証に顔写真を付けるようにすることだ。これで本人確認が容易になる。これなら使い回しはやり辛くなる。だからこそ、現場は反対する。
ちなみに海外では、クレジットカードは顔写真付であることが常識となって久しい。なぜか日本では導入されていない。日本で顔写真付なのは運転免許証くらいである。後は2割くらいしか普及していないマイナンバーカードである。
私見だが、おそらく万人が納得できる解決策はないように思う。だが、日本人の人口は減少する一方であり、そこを埋めていくのが外国人である現実がまじかに迫っている。この流れ、そうそう止まらない。
世間では人工知能だの、ロボットの導入などといっているが、これも部分的な解決にしかならない。100年後は知らないが、10年後は無理である。そして10年後には、3人に一人が高齢者であり、しかも所得の乏しい貧困層が増えている。
この歴史的にも稀な状況における唯一の解決策は、新たな労働者層の獲得である。すなわち外国人の導入に他ならない。
私はこれを必然的な流れだと考えているが、その一方でその流れに応じた対策を講じなければ、日本は荒廃するとも確信している。大人の外国人に対する日本語教室の創設や、外国人でも分かりやすい社会標識の設置など、やるべきことは多い。
外国人観光客を重視している地方では、既に試行錯誤を繰り返しながら実践していることでもある。でも、そのような施策は、日本全国に統一的に導入しなければ効果が乏しい。
歴史を鑑みれば、外国人の大量流入により社会が大きく変わり、結果として政府が唐黶A大混乱が巻き起こった例は枚挙に暇がないほどである。島国であり、世界的にも辺境の地である日本に、一気に大量の外国人が流入する可能性は低い。
しかしながら、気が付かぬうちに外国人が増えていき、摩擦が増えて双方に不満が蓄積されて、ある日限界点を突破して騒乱が起きる。この場合、予測される結果は、まず間違いなく外国人排斥である。
今のように、なし崩し的に外国人が増えていけば、そのような結果となるのは目に見えている。それは百年後の問題ではなく、ほぼ確実に30年以内に発生すると確信しているのです。
霞が関の各省庁では、内々に研究されていると聞いていますが、やはりここは政府が主導しなければ、足の引っ張り合いに終わるでしょう。にもかかわらず、この危機的な状況にたいする国民の反応は鈍い。大企業であられる新聞やTVでも、刺身のつま程度の報道しかしていない。
ある意味、憲法改正の必要さえある重要な問題なのに、まるで存在しないかのように扱われていることが、私には不安で仕方ありません。
自分事故で目が陥没してるんだよね
普段は眼帯してるけど眼帯ないとお岩さん状態だからなぁ
個人認証は写真以外にも指紋や、耳の形、音声などありますから、多様なかたちでの導入が望ましいかもしれません。
自分は不動産の事務員で現在ペーパーレス化のため不動産関係の資料一式をPDFに置き換えてます。
すると免許証から住基カード、保険証、給与明細、はては生活保護証までスキャンするんですね。
それ見て自分の免許証も第三者に気軽に見られてるんだろうな、とビミョーな気分になりましたよ。
目以外はイケメンで通してますので(笑)
しかし生活保護者が10人に1人くらいの割合で出て来たのは意外でしたね。