如何に盛り上がろうと、負けは負け。
みんな頑張った、お疲れ様。感動をありがとうとの声も少なくないのは知っている。でも負けた以上、必ず敗因はあるはずで、その敗因を冷静に分析し、次に備える事こそが大切だ。
それが出来るのか、そこにこそ最大の問題があると思うのが日本サッカーの現状である。
まず目標のベスト8を達成できなかった以上、森保監督は退任しなくてはいけない。これは絶対だ。たしかにドイツ戦の戦術変更は見事だったし、スペイン戦も同様である。事前に相当な研究を重ねた成果だと思う。で、コスタリカは手抜きしたの?
決勝トーナメント初戦のクロアチア戦も短期決戦の割によく指揮していたと思う。思うけれど、やはり戦術の引き出しが少ないのは、森保監督自身の経験不足が最大の原因でしょう。
仕方ないのです。Jリーグが始まってようやく30年程度。サッカーの世界では、まだまだ幼い。これから経験値を積み重ねていくしかない。大金をかけて選手を強化してきた中国はアジア予選の段階で敗退。膨大なオイルマネーをつぎ込んだカタールは、開催国でありながら予選リーグで敗退。
かろうじて長年強化に勤しんできたイラン、サウジ、韓国そして日本が健闘したがベスト16に進めたのは、オセアニアからアジア予選に入ってきたオーストラリアと韓国、日本だけ。
躍進著しいアジアを取り込んだFIFAは満足しているだろうが、それでもアジアは未だサッカー後進国のポジションから抜け切れない。私は日本の地道な取り組みを決して悪いとは思っていない。
でもさ、サッカーの強化に必要なのは海外のチームに日本人を参加させることだと勘違いしていないか。一番大事なのは、国内リーグの育成だ。今回の日本の躍進に驚き、急遽関心をもった人たちを蔑む気はない。でも、三笘や田中碧、守田、板倉といった選手はJリーグで育った。彼らのプレーをJリーグで観ていた人、どれだけいるんだ。
Jリーグで育って、伸びて、海外にスカウトされた彼ら若手は、次のワールドカップでも活躍が期待される。同時に、現在Jリーグで活躍している未知の若手たちがいることを忘れてもらっては困る。アンダーの国際試合で既に実績を出しているけど、その試合観てます?
国内リーグの活性化こそがサッカー強化の王道です。ワールドカップが終わっても、Jリーグはこれからです。この視点からすると、森保監督の実力のなさが明らかになってしまう。ペトロビッチ監督が作ったチームを上手く引き継いだだけで優勝出来た程度の監督なんですよね。
この観点からすると西野や反町も物足りない。もっとJリーグを見てよ。育成に結果を出している監督、他にもいるぞ。派閥次元の争いで日本サッカー協会のトップをつかんだ田嶋会長では、本当に世界に戦える監督を見極められるのか、私はかなり疑わしく思っている。
でも田嶋会長が掲げる国内の指導者の育成も大事だとは理解している。だからこそ森保で納得していた。そして、やはりその限界が見えたのが今回の大会でしょう。
私の森保監督への評価は64点。合格点は70だとすると、今少し物足りない。でも、岡田、西野よりは上だと評価しています。森保は現役時代、オフト・ジャパンで活躍したものの、ワールドカップは未経験。それでも、その経験値は岡田、西野よりは高かった。
私はワールドカップで活躍した名波、遠藤、長谷部らが監督として成長しない限り、日本人監督の下でのワールドカップでの飛躍は望めないと考えています。
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