入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

Ume氏の入笠 「冬」 番外編(13)

2014年12月19日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 所用で三日(この数字の表記、毎回迷う)ばかり東京へ行ってた。長年気にしていた身内と会うことができ、それが何よりだった。最初の夜は友人が予約しておいてくれたホテルに泊まったが、単身の身でダブルベッドは落ち着かずよく眠れなかった。次の夜は一転して、ギャンブルで生き方を変えてしまった友人の、簡素なアパートの一室に、昔話だけがご馳走の一夜を過ごした。
 
 30数年を暮らした東京だが、そのことが不思議なほど遠いことのように思えて、今回は行けばかならず声をかけた幾人かの友人・知人とも連絡を取る気になれなかった。ただ空いてしまった何時間かを、靖国と上野の杜を訪ねてつぶした。
 FMZ君には今回も歓待してもらったし、結構な額の会費の結構な料理の忘年会も愉快だった。しかし歳末の都会の猥雑さ、せわしなさ、人の多さに気圧されて、山の奥で8年も牛を相手に暮らしてきた身には、東京は完全に異郷の地に戻ってしまっていた。
 
 帰路、新宿から高速バスに乗り2時間、山梨県と長野県の県境を過ぎると、風景から暖かさが消える。森は雪に埋もれ、里は一面雪の原となる。白い甲斐駒や八ヶ岳が見る者を威圧し、拒否する。それでも、雪の山々が身近に迫ってきたときには、一心に鳩舎を目指す伝書鳩のような気持ちになっていたかも知れない。

 そして今朝、起きて寒暖計を見たらマイナス2度。「海のおうち山のおうち」と違い、これはわが陋屋の室内温度。本格的な冬ともなれば、気温はさらに下がる。そういう朝はいくらストーブを燃やしても、室内温度はおよそ18度ぐらいで頭打ちする。そういう家に暮らしている。

 入笠もかなりの積雪になっているようだ。管理棟まで車で行くことができるかどうか、様子を見にゆかねばなるまい。ともかく23日は予約を受けているから歩いても登る。天気予報は明日20日が雨、これで雪が融ければ助かるが、さて。21、22、23日は晴れの予報、かんと氏、TBI氏は難しい判断をすることになる。

 Chiyさん、あなたたちご夫婦は「何とか入笠を」と思う老兵にブログを教えてくれ、そして有難い読者にもなってくれた。不思議な縁を喜び、感謝の気持ちも尽きません。

 山小屋「農協ハウス」の冬季営業に関しましては11月17日のブログをご覧ください。また、12月5日、9日のブログなども山行にしてください。 
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