
予約を受けて、23日に上がるつもりでいたが、車で行けないとなると、それでは遅くなってしまうかも知れない。となれば、前日に登るしかないが、明日はやっておきたいこともある。そうなると出発は夕方、早くても午後になる。
そんなことをぼんやりと考えていたら、俄然夜の山道を歩いてみたくなってきた。車で行けるところまでいって、あとは車を捨てるということになるから法華道でなく、通い慣れた林道を行く方がよいのかどうか、迷う。新月で月明かりを当てにはできないが、その分冬の星座を仰ぎながらゆくことができる。最悪、昨日も行った県道の終点から歩き出すとすれば、芝平峠までは約3キロの道のりで、峠からは管理棟までは10キロまであるかないかというところだろう。7年も通った道だが、いつの間にか正確な距離は忘れてしまった。念のため北原のお師匠にも尋ねてみたが、概ね変わらなかった。お師匠は
、夜の山道を歩いてみたいのだ話すと意外なほど納得してくれ、ご本人も行ってみたそうだった。
そこへまた、山奥センセイから電話が入った。センセイの隠れ家の辺りも今日の晴天で大分雪が融けたようだが、やはり当分の間は車では無理のようだと親切な助言。ただし、いくらセンセイが北海道生まれでスキーや山は言わずもがな、雪道の運転も超が付くほどの腕前だと自慢してくれても、センセイが育ったころはまだ馬橇の時代だったのではないかと思え、そこは聞き流すことにした。
「また1ッ本飲んでしまったよ」
「焼酎でござるか」
「焼酎がボクには一番合うんだ」
「さようでござるか。やつがれは焼酎はたしなまぬゆえ、家にあるのを今度持っていきまする」
などの会話。
「それにしても、山奥さぁはそうやって山の中でエライもんでござるな」
「ボクはチャージしているんだよ、今は一人で。ボクの本性を知らないな、ここで体力、気力を蓄えたあとの」
「大暴れするのでござるか」
「そうだよ。何かあったら連絡よこしな。消防に連絡してやるから、ガハハハ」
などの会話。
明日の今頃は、もう上にいるだろう。
山小屋「農協ハウス」の冬季営業に関しましては11月17日のブログをご覧ください。12月5日、9日のブログも参考にしてください。
Chiyさん、ご明察の通りです。楽しく会話することができました。