偉大な仙丈を写真に撮ろうとすると、とんでもない所に焦点が行ったりして、I-Phoneなぞで安易に撮ってくれるなと山が怒っているかのよう。そのうちUme氏に登場してもらわねばならないが、氏はすでに春の作品を準備してくれているとか、大いに楽しみだ。
一日家の中に籠ったまま何をしているのかと、よく聞かれる。「退屈しないのか」とも。
同じ質問を、雪深い芝平の山中に暮らす百姓山奥いつもいる氏にすると、センセイは「やることばかりで忙しくてしょうがない」と、いつも同じ答えだ。氏の場合は文明から離れ、まさしく日本版「One Man's Wildness」を実践中だから、一体何が忙しいのか知らないが、これは大したものだ。山の中に一人で暮らしているというのに渓流釣りはせず、海釣り一本である。およそ、そんなことは信じ難いお人だが、以前に川魚にアタッタことがあって、魚釣を趣味と実益にしているセンセイとしては、爾来川魚は食糧リストから外してしまったらしい。
どうもその釣に使う釣竿制作が、氏が無聊をかこつことなく暮らすことのできる、愉しみのようなのだ。何度かそれら作品を見せてもらったが、何でも自作せずに買えばどれも、かなり高価な代物らしい。
あっと、忘れてはいけないのが、それと酒に音楽。音楽のことはどうやら好みが違うようで詳しいことは分からないが、酒はこれまた恐れ入るほど飲む。酒に関しては、人のことなど言えないと自覚している者が言うのだから、かなりの量だ。
「牧人の休日」の過ごし方を綴るつもりが、百姓山奥いつもいる(略称:山奥orいつもいる)の話になってしまった。山奥氏ほどやることがあるわけではないが、退屈することはまずない。気分転換は入浴と、犬をからかってみることか。最近はそれに洋画鑑賞が加わった。食事作りも大切なことで、これに費やす時間も、悪くない。まあ、本も結構読むし、夕さればアルコールの薄い清涼飲料水の世話にもなる・・・、そんなわけで牧人の休日も、いつの間にかもう5か月のうち半分が過ぎてしまった。愕然!