入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’20年「冬」(54)

2021年01月09日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 夜間には大分気温が落ちたらしく、流し台に冷やかしておいた鍋には氷が張っていた。昨日の夕方、強風にあおられるようにして雪が舞ったが、案じていた積雪には至らず、今回もこの地域では雪の心配をせずに済みそうだ。各地で寒波やその影響による大雪が報じられている、入笠はどうだろうか。(1月8日記)

 ウグイスを例に、鳴かねば殺してしまうノブナガ、鳴かせてみようとするヒデヨシ、鳴くまで待とうとするイエヤスと、これは三人の性格を言い当てたよく知られている人物評である。一概にはその良し悪しを言うことはできないものの、これが先述の武将たちのように権力の使い方、国を統べる方法にも、大きく影響することは間違いないだろう。
 そういう重い決断を担わされた人々を相手に、慎重な人、大胆な人、目立つ人、控え目な人などと、われわれは安易な評価をやっている。それも、その性格判断には見た目の印象が大きく影響していて、それで得をする人もいれば損をする人もいる。ただ、これを簡単に批判できないのは、人は複雑で単純化は危険であるにもかかわらず、その印象による判断が結構当たっていることがあるからだ。
 一般に似たような言葉でも「個性」なら良い意味で使われることが多いが、性格となると良否どちらでも使われ、しばしばそれが強いとか、弱いとか言って評価の対象にされる。その性格というものは才能と環境によって形成され、人の評価には必ずついて回る大変に侮れない要素のようだ。
 今回、covid-19に関して緊急事態宣言を発する際、首相の発信力が問題にされた。伝える力が弱かったと批判する声を聞いたが、しかしそうだったろうか。それも、発言の内容であるよりか、性格と絡めてその態度や語調を批判する人がいた。どこかの役者のように、ちょび髭のあの人のように、激越に叫べばよかったのだろうか。
 誰がどんなふうに伝えたとしても1プラス1は2で、3は正しくない。それが誤りでないとするなら、最早それは宗教である。ともかくも、伝える側の振る舞いが大事であることは認めるが、それを受け止めて考える側の責任も決して小さくない。現在のアメリカの混迷を見れば分かるだろう。
 どれほど熱を入れ、どれほどの美辞麗句を吐いても、気のない相手を口説くことは至難なように、ましてやオムツを履かないサルに人の言葉など通じはしないのだ。

 あそこで空海の登場には、感動しました。是非、奥多摩をお勧めします。本日はこの辺で。
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする