また消えた。きょうは入魂して呟いたのに、そういう日に限ってこういうことが起こる。もう少し何とかならないのか。文字のサイズを変えようとした時だった。
ワードで呟き、それからコピー、貼り付け? こんな世迷い事、それほどまでの価値はなく、どうでもいいと言いながら、しかし、同じような思いをしている人もいるだろうに。
午前8時ごろだっただろうか、この独り言も消えたので寝直そうとしていたら、キャンプに来ていた一人が「オヤジさん、今回も風呂をお願いします」だと。もう冬支度を済ませ、煙突も取り外してある。それでもあの露天風呂にはいろいろな訳、意味があり、やむなく再び立ち上げ、本年最後の湯を今沸かしている。たくさんの人に感謝を込めてだ。
午後には4名が小屋に来る。この人たちも、風呂に入りたいと言うかも知れないが、そうなれば、それなりに対応する。
このように呟くと、ここも初冬のキャンプ地ながら結構賑やかに思われるかも知れないが、そんなことはない。この広いキャンプ場にテントが3張り、それだけだ。
木枯らし1号と言っていいだろう、初冬の侘しさを、泣くような風の音が裸になった樹々の間を吹き抜けていく。長居を決めていた秋の名残も、こんな風に吹かれては、ついに消えていくしかないだろう。
若い男女二人が、クマよけの鈴の音を鳴らしながらテイ沢の方へ行く姿があった。できたらそのまま林道を下るのではなく、御所平峠から高座岩を訪れ、それから沢に行ってくれたらいいのだが。
本日はこの辺で、明日は沈黙します。