入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

      ’24年「冬」(10)

2024年11月15日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 里に2泊して早朝、霧雨の降る中また上に来た。杖突街道周辺の藤沢谷のみすぼらしかった紅葉がようやく艶やかな色彩に変わり、さらに松倉の集落を過ぎると、樹々の葉が今まさに黄色から赤色に移行しつつあるところだった。
 ブナやケヤキの色付が見ごろを迎えた千軒平(せんげんでぇら)に至る山や谷は絢爛たる色彩に加え、白い靄までが流れ、その見惚れんばかりの幻想的な眺めには言葉や写真では到底及ぶところなく、観念して先を急いだ。

 きょうはこんな雨が降ったり止んだりの天気だから気温は高い。きょう、明日と予約があるため水回りはまだこのままにしておくが、例年であればとっくに終えている。今年は水を流しっぱなしにすることで何とかしのいできた。露天風呂の方はすでに養生を終えている。
 ガスコンロについてはさすが標高1700㍍の高地であるためか、朝のうちは使えない。気温のせいではなく、コンロが原因だと言う人もいるが、よく分からないまま不自由を甘受している。
 
 冬鳥が1羽飛んでいった。その鳥ではないが、鳴き声もしている。あっ、今度は2羽だ。ツグミだろうか。
 改めて見れば、落葉松の落葉が一段と進んだ。きょうも権兵衛山は雲の中だが、樹々の間から山を隠した雲が背景に見えている。シラカバもほぼ丸裸になってしまい、それまで葉の付いていた個所には早くも翌春に控えた小さな芽が出始めた。
 きょうから狩猟が解禁になったはずだが、それにしては山は静かだ。銃声どころか車の音も、人声もしない。そう言えば、鹿の鳴き声も聞こえてこない。
 
 本日をもって、山小屋、キャンプ場の営業案内は終わりとします。なお、ここでの越年を希望される方は、人数に限りがありますのでお早目に連絡ください。
 伊那側からは枯れ木の頭付近で今年も道路工事が始まり、千代田湖からは千軒平経由となります。芝平からオオダオ(芝平峠)までの山道は荒れていて、車による通行には不向きです。本日はこの辺で。
 

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