入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

      ’24年「冬」(29)

2024年12月12日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 清貧独居禁欲の暮らしをしていても、たまには訪問者を迎えることもある。中には思いがけない顔であったり、人生の大方を生きた者を気遣ってやって来る友人知人もいて有難い。
 年内にやっておきたいことを忘れないようメモをして、それに「済み」を記入するようにしているが、それが段々と増えた。それでもまだ何件か残っていて、難題もないわけではない。
 
 昨日は、近所の家に頼まれていた大木とまでは言えないないが、それでもかなり太い木を伐った。厄介な場所に生えている古木で、家の側に倒れたら大変なことになると、そうならないよう入念に準備をし無事に終えた。先方からも喜ばれたし、役に立つことができれば悪い気はしない。
 牧場との往復の際の倒木処理や、下でも必要になるかも知れないと持ち帰ったチェーンソーが大いに役に立ったが、これは牧場の備品ではない。自分で買った道具である。まだ新しいし、歯をしっかりと研いでおいたからよく切れた。

 さすが年末、出費が多い。以前にも呟いたように、普段は山の中にいて主に酒と食べることにしか現金を使うことはなく、慣れていない。そういう非文明人だから、物々交換と違って、不慣れな紙のお札を使うのは気疲れがする。そう、それに「乏しい」、という言葉も付け加えなければならない。
 
 牧場の仕事をする間は、農協から貸与された軽トラを使う。しかし今のように里に暮らせば、軽トラは返却して自分の中古車に乗る。そのため先日車検を取ったばかりだ。
 ある年、車検が切れていたが、里に下りてからでいいと放っておいたら保険も切れてしまった。無事故無違反の実績が無効となり、新規契約を余儀なくされた。
 自分の車が必要なのは下で暮らすたった4,5か月、それもその間に長い距離を走るのは牧場へ行く時くらいでそれほど乗るわけではない。それでも毎年更新していかねばならない。
 それも、よくできていて「無制限」に入るように勧められる。しかし、別に強制保険もあるし、そんな大事故を起こす可能性はかなり低いだろうに「高いお守り」だと思っている。

 昨日も、上は雪雲に隠れて見えなかった。積雪が気になる。1月ならまだしも、12月からこんな心配をすることはまずなかった。降ったら降ったで歩けばいいと気楽に考えていたころもあったのだろうが、近年はやはりそうもいかなくなってきた。
 本日はこの辺で。
 
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