
右手 噴煙を上げているのが御嶽山 Photo by 巣鴨韋駄天氏
今日もいい天気だ。小梨の葉は大方散ってしまった。白樺やダケカンバの木々もその梢にわずかに葉を残すばかりで、白い樹幹がますます目立つようになってきた。ダイアナ・ロスの「If we hold on together」を一人絶叫しながら誰もいない広い牧場で、電気牧柵の冬対策をした。寒くもなく暑くもなく、いい時間がゆっくりと流れた。

昨日のことだが、朝ここへ来る途中、「ど日蔭の曲り」で二人の初老の登山者に出会った。下から歩いてきたのかと聞いたら、ゴンドラで来て、大沢山の自転車コースを一周しているのだと言った。先行していたのは、あとで知ったがアメリカ人だった。上手いコースを選んだものだと感心した。日は当たらないが、今の時期に歩くには最適な落葉松の森が続き、澄んだ青空の向こうに乗鞍や御嶽山を眺めることのできる。最後は牧場を通過するなかなか趣きのある山道だが、こんなふうに、入笠周辺を自分たちでいろいろコースを考え、試してみようとする人は、残念なことにまだまだ少ない。
キャンプ場とハウス利用の宿泊者が、偶然名古屋に関係していて驚いた。ブログを見て来たという4人の自転車組は名大のOBで、またN夫妻、オートバイで来たOさんは名古屋在住である。昨夜はテント泊のOさんとハウスに泊まるN夫妻を管理棟に呼んで酒を飲み、話した。暗くなって富士見から自転車で来た4人組は、ビーフシチューを造ると張り切っていたので、鹿肉も食べてみるかと勧めてみたら、取って置きの背ロースだっただけに好評だった。
そして皆それぞれが、深まりゆく秋の森や谷へと消えていった。
入れ代わるように、高校の英語教師をしている甥っ子のKが同僚二人とやってきた。結構にぎやかな土、日だった。
Toshyさんお大事に。巣鴨さん、とりあえず。
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