
花に酔い、酒に惑い、野山彷徨(さまよ)うような心地して、眠っていた。夢を破ってくれたのは1本の電話。伊那谷フイルムコミッションからだった。撮影の下見の話だったが、再び床に戻って時計をみれば6時。思いっきり早い電話をくれたものだと感心して、もう少しだけ眠りを貪らんとすれば、はて、夕べを告げるオルゴールの音。
普段、午睡の習慣がないので、目が覚めた時がいつも朝。そう思っていて、床の中でようやく気が付いた。朝でなく、夕暮れ時だと。ウムー、得をしたのか、はたまた損をしたのか・・・、半日過去に戻れたのだから、やはり得をしたと思うべきかも。
こういう気分もたまには悪くない。夕暮れの迫る中、まだ覚醒しない頭でとりあえず、一筆。明日はまた入笠。今日の写真は、ほぼ1年前の今だが、今年は雪が少なかった分、春の訪れはいつもより早い。芝平の谷にもようやく、花の季節が来たころだろう。美しい季節の気配がする。
巣鴨氏は今夜、種平小屋泊。彼のエライところは、送迎があるのを知りながら、高遠から種平小屋まで花を愛でつつ芝平の谷を歩いて行ったこと。今電話で話したら、種平小屋は期待以上だったと。あのあたりにある古民家を「1軒買ったら」と、勧めておいた。
山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業ににつきましては、カテゴリー別の「H28年度の営業案内」をご覧ください。