入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

牧場のこと、山小屋のこと、そして山のこと (3)

2013年09月02日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 入笠山へゴンドラを利用して登れば、小1時間で頂上に着く。果たしてこれは登山だろうか?登山と考えて登れば立派な登山だろうし、ハイキングだと思えばハイキング、単なる散歩、と思う人もいるかもしれない。要は、登る個人の山に対する捉え方であって、他人がつべこべ言うことではない。
 
 それでも、誰でもが登山と捉えるような山登りは、国内では最低でも3時間ぐらいの行程で、山の高さも2000メートル前後もしくはそれ以上、といったところでどうだろうか。対象となる山は一応無雪期の山で、しっかりとした標識や登山道のある山。あったとしても大体想定の中におさまる程度の危険で、要するに、スポーツの範疇に留まる。
 
 では冬山登山や岩壁登攀はどうか?すべてそうだとは言わないが、登山は登山でも、そこにかなり冒険の要素が加わってくる。したがって、想定を超えた危険をも受け入れる覚悟が必要となる。登山という行為がある境界を超えると、スポーツから冒険によりシフトしていく。端的に言えば、死もありうるということだ。
 
 冬の八ヶ岳をありきたりの冬山登山とみるか、大冒険として緊張感を漲らせて登るかは、個々の登山者次第だ。と言っても、この辺りまではよほど特殊なクライミングでもしようとし思わなければ、スポーツ的な登山と呼んで済むだろう。
 
 ここで言ってる冒険的要素の強い登山とは、ハードになればなるほど、能力・技能・経験に加え、精神力が大きな役割を負うようなクライミングのことだ。どうしても不確定な要素が増えてくるからだ。そこで自己の能力ギリギリまで自身を追い込み、危険をどこまで受け入れることができるかは、技能は元よりだが、登山者個人の精神的な面にかかってくると思う。一流のクライマーの50パーセントは山で死ぬと言われた時代もあったが、彼ら彼女らはそういう面でも”長けていた”と、ウーン言えるのだろうか。
 
 ところで、詳しくは知らないが、人口壁で競い合う目下流行りのフリークライミング、これは山とは別のスポーツだという気がする。競技はまずもって技能、身体的能力が試される。そして、落ちても・・・死なない。

     

               
 人気の絶えたキャンプ場。紅葉の季節になったら、またたくさんの人が来ますように。今冬も、スノーシュー(ズ)の山歩き、計画中。
 
 今日登って来る途中、コスモスの花が咲いていた。今朝9時の此処の気温は、15度C雨。去りゆく季節にいつまでも未練を残さない。もう夏の戻りなどない。
 
 コメント有難く、嬉しく、また励みになってます。D君Kさん、君たちも見てくれたんだね。ありがとう。                        
 
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