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キノコの季節は終わったと思っていたら、先日の法華道に続いて、北原新道で草を刈っていた時もヌメリカラマツタケを幾本か見付けた。山にもまだキノコ採りを見かける。
このキノコの名前ばかりしか呟かないのは、他に自信を持って知っているのがないからだ。この時も採らなかった。たった4,5本採るくらいなら、そのままにしておいた方がいいと思ったのだ。
ところが今、冷蔵庫にはマツタケが入っている。ここは標高が高く、マツタケは生えないし、それに、赤松の林もない。仮に生えていても、多分自分では見付けることができないだろう。
このマツタケは有難い到来物で、北原のお師匠の長女のKさんが日曜日の夜にご主人と一緒にここまで持ってきてくれた。 草葉の陰から師が、愚かな弟子の苦難な様子を見ていて、持っていってやれとでも言ってくれたのかも知れない。
一人では勿体ないので、今夕3人の訪問者と一緒に酒を飲む際に土瓶蒸しにして頂戴するつもりだ。
後日になるが、新米でマツタケ飯にすることも忘れていない。男一人の夕餉、それにも相応しかろう。
先週の金曜日、里に下りて友人2名と某所で酒宴を張ったその時も、昨年と同じようにマツタケの土瓶蒸しを注文した。今回も、ほんの薄っぺらなのが二、三片、お義理のように入っているだけだったが、感心するほど美味かった。
ついでながら、この高価な野の物を最も美味しくいただく方法は土瓶蒸しだと信じている。牛肉とマツタケの銀串焼きなどというのもあるが、この肉は禁断中とあれば遠ざけておく他はなく、すき焼きでもまたしかり。
昨日も、午後は北原新道で悪戦苦闘していた。3本の歯の抜けたゴミ掻き(くま手)を苦心して1本にして、それで刈ったクマササを片付けたまでは良かったが、帰るとき、うっかりしてそれを軽トラの下にしてしまった。もう使えない、涙。
北原新道の草刈りもあと半日、長くも1日あれば終わる。
今朝6時の気温は2度だった。この狂った気候に翻弄されながらも、いい秋が静かに深まっていく。ここだけの秋、それでも充分過ぎる。
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本日はこの辺で。