
前回、1月の19日に行ったときは芝平のはずれ、県道が市道に変わる少し先の分岐点まで、今年も除雪が行われていた。しかしそこからは、積もった雪が通せん坊でもするかのように道を塞いでいた。
それが昨日行ってみると、猟師の車でも入ったのか、2本の轍がその先へも続いていた。つられるようにして車を乗り入れてみたら雪は深く、かなりの困難が予想された。約300メートル位も雪の悪路を行き、完成したばかりの例の砂防ダムまで来た。そこなら日当たりもよくて、引き返すことも、車を停車しておくこともできた。が、そこを過ぎてしまうともう、枯木橋まで行くしかなかった。もし、途中下手をして走行不能にでもなれば、身動きできなくなる危険性が充分にあった。そういう不安を抱きながらそのまま走行を続け、苦戦の末、とうとう枯木橋に到着することができた。
上出来だった。それ以上無理する必要はない。方向転換と、駐車場所の確保に苦労した後、そこからは大ダオ(芝平峠)まで歩いて行くことにした。不安を抱えた左足の状態を知るには、手頃の距離に思えた。
1年振りのスノーシューズで、新雪の上を歩くのは快適だった。毎日通ってた道だから、行程は読めている。細くなった山室川の氷結や、日の翳った木々の枝に付いた霧氷がいい目の保養になってくれる。谷の中の道のせいもあったが、風もなく静かで、冬の日差しが暖かだった。
出発から40分、峠では八ヶ岳の絶景が迎えてくれた。いつものことだが、まず赤岳とその手前の阿弥陀岳、続いて権現岳や横岳の威容が目に飛び込んできた。雲一つない真っ青な空が引き立て役となって、雪をまとった八ヶ岳の複雑な山容や、さらにそこから延びる優美な裾野の、広大な雪景色が見えていた。
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