思いついた写真をアップする家

写真を撮ってコメントを書く。それだけ。

雪景色を見に行った 24/03/02

2024年03月03日 14時21分12秒 | 風景・散歩・旅
この冬場は雪を見なかった。通勤の都合上スタッドレスタイヤを履かせているのだけど、
気温が高いと剛性感が下がり、雨が降るとグリップ力が酷く落ちる。ちびるばかりで勿体ない。
そして3月1日から寒気が入り込み、中国山地では積雪が見込まれるという気象データをみた。
3月1日のライブカメラによる道路情報をみていても、雪なんてありゃしない。そう、2月の
時点で春先を彩る小さな植物が花を付けている有様だったのです。

で、3月2日の朝5時に目が覚めて道路情報をみてみると、中国山地では結構積もっている。
10cm程度の積雪らしいが、あくまでも観測地点の話。というのをベッドで横になって確認
していたら寝てしまっていたのでした。元々、朝は弱い。しかも疲労により起きられない。
家事を済ませ、さて出かけてみるかと用意の整ったのが10時頃。遅いよねぇ。山の方に雪を
観に行きたけりゃ、7時頃には出発すべきなのに。

  

こうしてやって来たのが、広島県の北西部で中国山地にあたる安芸太田町の三段峡。
ちなみにココ、広島県担当者による遊歩道周辺の安全確認、整備工事を経て、
観光シーズンに合わせて例年4月から各店舗の営業が始まります。

つまり、当日はお店やってませんでした! ビジターセンター「LOUPE」にて
寄合をしていた為、偶々人が居たということ。
そして、この時期にやって来た少々?な者が心配になったのか、説明をしに出て
来て下さったのでした。

 

そもそも到着した時刻が12時30分頃。幾らスノートレック可能な装備を用意して
来ていても、残り時間を考えると、もう深くまで入る事は出来ません。
雪は軽く積雪も知れていますが、なめてかかると滑落事故に繋がります。
スノーブーツに滑り止めスパイク、ストックがあれば行けるかな?それくらいしか
行く時間も無かろうし。

説明によると、これくらいの積雪なら、行こうと思えば幾らでも行けるという事なの
ですが(注意!現地で暮らす経験のある方の場合)、黒淵(地図看板写真参照)に
行くにはアップダウンがあって厳しい(登れたとしても、帰路の下りが滑り台となる)
ので、その手前で止めておいた方が良いと告げられました。素直に従います。

 

さて出発。尚、遊歩道へ入ろうとした際に女の子(20代の観光客)が戻って来たので
どこまで行ったのか尋ねたところ、赤滝で折り返したとのこと。

赤い欄干の橋は「長淵橋」。雪で見えないけど、足元に区間距離を示したプレートに
表記され、目安となる場所です。橋の左手には「長淵」。



こうやってみてみると、さっきの女の子以外にも人の歩いた痕跡がありました。
雪景色を見たい人って、やっぱりいますよね。比較的軽いとはいえリスクも
あるけどさ。



雪が無ければ景色にならないと思われる状況でも、雪のお陰で美しかったり荘厳に
感じたりする。人間ってのは非日常だと!と感じるように出来ている。
これが行き過ぎると感覚がマヒして来る訳だが… また別のお話ですね。



「姉妹滝」。右側に拡がる岩場が「竜の口」と呼ばれ、川によって手前奥に別れている。



「赤滝」。この岩に藻類タンスイベニマダラが増殖する事によって赤く見えており、
岩自体が赤いのではない。水が枯れると赤滝も無くなってしまう道理だが、ずーっと
昔から赤いということは、そういうこと。

 

「庄兵衛岩」。大岩をくり抜いてトンネルにしてあります。行く手を阻むような大岩
を「五立」と呼び、庄兵衛岩は最大のもの。身長の高い人は頭上注意。

   

「石樋」。200mに渡って1枚の花崗岩盤に樋(とい)を渡すような水路が出来た地形。
鉄筋コンクリ製の東屋には「石樋観音」なる案内写真があったので探してみた。
角度を変えて覗き込んでみたら、なんだか観音様というよりは、伏せしてコッチ見てる
ビーグル犬に思えてしまって…

 

「ぐるの瀬」と呼ばれる所で当日は引き返す事にしました。長淵~黒淵間の約6割ほど
着た地点です。ワカンに軽アイゼンを組み合わせなら行けたかも知れないが、引き返す
時間を考えるとココまでです。

  
左:スマホ 中:カシオEX-ZR3200 右:ミラーレス

記念的に、比較写真を撮ってみました。ミラーレスは、スマホの画像処理結果に近付ける
よう、RAW画像から調整して作成したものです。
こうやってみると、デジタルカメラから撤退したカシオ末期の製品は、スマホ用カメラに
近い画像処理をやっていた事が分かります。儲からないから仕方がないのだけど、
本当に勿体ないような。今の技術でカシオが高倍率ズームデジカメを作ったら、きっと
素晴らしく見栄えする画像をもたらしてくれただろうに。

CASIOと書いてあるだけで、キヤノンやニコンより落ちる印象を持たれちゃたのが気の毒。
購入しやすいようコストにも配慮した製品づくりだったのです。



そういう事で、長淵まで戻って来ました。雪は止み流れの早い雲の向こうには青空が。
雪が軽いこと、気温が高いこと、少しでも陽が射せば溶けることなどで、出発時とは
随分と雰囲気が異なります。

遊歩道が整備された観光地とはいっても、降雪時に渓谷を行くのは色々と準備してから
いかないと危険です。木々の枝に積もった雪も落ちて来ますし、足元が確かかどうかを
ストック等で確認しながら進まないと危険です。くれぐれも気を付けて下さい。

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23~24冬シーズン、広島県南部地方では積雪するような事も無く、少し北に位置する場所でも
降雪・うっすらの雪はあったものの、スタッドレスタイヤ必須という積雪は無かった。
基本的に暖かすぎるまま推移し、雪どころか雨も少なかったため水源では水不足の心配が発生。
2月下旬の雨も、ニュースの気象コーナー解説では菜種梅雨に似たものとされていた。
今年の夏は、23年の地球沸騰化といわれたものに比べてどうなるのだろうか。

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7 コメント

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大ペケさんこんにちは (ガーベラ)
2024-03-03 15:51:18
例年でしたら中国山地は雪が深いところのように思いますが
今年は少なかったのですね~。
夏場の水不足に直結してしまうのですね。

三段峡かなり奥まで続いて高低差もありますね。
奥に進むに従って雪が煙っているのが窺えます。

スマホ、カシオ、ミラーレスと景色は同じでも
少しずつ雰囲気が違って見えます。
カシオと名が付くだけで安いのですか~
企業努力の賜のはずですのに。

少雪と猛暑気になるところです。
返信する
特別景勝地 (yuki)
2024-03-04 20:19:46
素晴らしい雪の渓谷をじっくり見せていただきました。
御地には、これほど雪深い場所があるんですね、驚きました。

雪は降るし時間は気になるし、雪景色を撮るのは本当に大変ですね。
雪のソーメン滝、赤い藻の滝も迫力ありますね~
暗いはずなのに、雪がしっかり白く写っていました。
ソーメン滝、いつかは私もチャレンジしたいと…。
三枚の比較写真もありがとうございます。

初めての三段峡をググってみましたが、とっても素敵なところですね。
全てを網羅している4時間コース、行ってみたい所の1つになりました。
返信する
実のところ (大ペケ)
2024-03-06 07:56:30
>ガーベラさん
三段峡は高低差も結構あるし、渓谷を行くので
距離も相当あるのです。なので、三段峡入り口
からは黒淵まで、三段の滝は国道191号線を
通って水梨口という駐車場まで直接行ってから
滝だけ見ていたりするのです。

つまり、実のところ地図通りに通しで歩いて
見た事が無いのですw

カメラは小さく作って真面目に高画質を
狙うと、レンズにとってもお金が掛かる
のです。スマホはカメラユニットとして
レンズ一体(3眼タイプはカメラ3つ乗せて
るのです)で大量に作ってるから出来る
けど、今や販売数が想像以上に激減してる
コンパクトデジカメでは無理ですね。。。

冷たい雪解け水は、本来の降雪量があれば
地中を通って5月頃まで水をもたらします。
表面だけだと、雨が降ったのと同じ。
今後、雨が少ないと渇水ですね。そうかと
思えば集中豪雨で災害になるし。
返信する
本当に積雪すると (大ペケ)
2024-03-06 08:07:28
>yukiさん
中国山地はかつて、東北地方並みの環境と
言われました。山地の町は大概盆地と
なっているので、夏場は凄く暑い。
冬場は1m程度積雪していました。
今となっては1mも積もる所は大山くらい?

当日も前夜から降っただけなのでこの程度。
昔みたいに降り積もると、遊歩道の防護柵
より高く積もってしまい、除雪無しだと
歩く事すら出来ません。本当に閉ざされて
しまうのです。

思い出した頃に出す比較写真。これの意図は
スマホでも十分撮れるというものです。
殆ど売れなくなったコンデジが無くなって
久しく、ここだけが残念ですね。
コンデジとはいっても、レンズが大きい分
通る光の量が違います。今の技術ならもっと
綺麗に写るに違いないのです。

4時間コース、私も通しで歩いた事はない
ので、準備が大変そうw 水は当然として
トイレが意外に困るのです。峡内には無い
から。入り口と黒淵、水梨口だけですね。
で、行ったら帰って来なきゃなりませんw
返信する
八幡神社 (kiyone38)
2024-03-27 17:26:55
kiyone38ですが
数日前に分からない神社の事でコメントしていただき有難うございまし5299字の事やら、内容が分かりました。
本当に、有難うございました。
返信する
いえいえ (大ペケ)
2024-03-27 20:17:13
>kiyone38さん
ご丁寧にありがとうございます。私事で申し訳
ないのですが、この記事以降、少々忙しくて
写真撮影が出来ず更新が滞っています。

さて、笑爲なる言葉については漢字から検索
した結果、ちゃんと意味のある言葉として
確認出来たので、書かせて頂きました。
簡単にいえば「笑う門には福来る」という事。
これの稍命令形となるようです。
返信する
失礼しました (kiyone38)
2024-03-27 21:35:56
度々、失礼しました
コメントの5299?
自分でも何でこの数字を送ったか分からず
失礼しました

仕事中に、確認せずに慌てて送信を押してしまいまし,いました。
返信する

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