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これどうしようかな・・・どうしようか考えてみます。

ミラクル案内状 Suddenly a miracle came to me

2014-02-03 | _ナツオワ・ラヂオ_

“始まりの時の 言葉の違い は いつの間にか気にならなくなっていた。”
20世紀も終わろうとする頃、同窓会(同期会)の案内が届いた。
「えっ!」思わず声に出してしまうほどの驚きだった。
入学した、けれど途中転校してしまった学校の同級生からの案内状だった。
九九 を半分までいっしょに勉強した同級生たち、
そんな小さな時のことだもの、その後誰とも連絡を取っていようがなかった。
(幹事さんに後で聞いてみたところ、
 その町の隣町にうちの親戚の人がいることを 幹事さんのお母さんが覚えていて 
 連絡を取ってくださった、とのこと。ありがたきかな。)

同窓会当日、緊張気味に会場に向かった。
見覚えのある顔がいっぱいだった。
私以外の参加者同士にとっても こんなふうにまとまった再会は久しぶりだったようで
喜びに満ちた 懐かしい話し言葉の洪水。
親戚の年配の人々のやり取りに連なる土地のことばは 
盆暮れ、電話etc.に耳にしたことがあっても
同世代の人々のお国ことばの こんなにもたくさんのキャッチボール、
私にとっては30年超の時を超えて 
ナイアガラの滝!大花火大会!とでも言うように 会場いっぱいに華やかに言葉の海が広がった。

途中 思い出スライド風ビデオ上映となり
ほぼ全編 私の知らないシーンが次々に流れた。
運動会 遠足 学芸会、…。
私はもう転校してしまった後の学年のシーンなのに その中の 
たとえば 体操服、
たとえば 髪型、
その同じ時代を生きている
こちら側の自分の中の思い出と ほとんど同じデザイン、形 が 現れる。懐かしかった。

知らないはずのわからないはずのタイムゾーン。
なのに
不意を突かれて 涙がこぼれた。

 

 

コメント
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