問題設定

これどうしようかな・・・どうしようか考えてみます。

“ユルスナール…”ゆらぎ 

2014-01-31 | _よむ__

何を言っても笑われる。
九九のハードルは越えたのに。

新学期初日。遠くの町からの転校生の心は震えている。
「私は 九九 を 半分しか習っていない。皆に付いていけるのか。」
大学卒業したてという担任の先生は
「大丈夫ですよ。こちらのみんなも 残り半分 これから勉強しますよ。」
そんなふうに 言ってくださったのだったろうか。
よかった。そう安心して 休み時間、まわりの子と話し始めると
一言一言 笑われているような気になった。
心配しなくてもいい 九九 の進度を心配していた割には
同じように話しているつもりの 言葉 の違いに気がついたのが そのときだったのだろうか。
頭で確認している強弱(高低?)と 口をついて出るアクセントは なかなか一致しなかった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

住まいが変わり 短い間にまた転校してしまった
(同じ路線をほんの数駅先。今だったら電車通学してたかな。残り学年数を考えたらやはり…。)
“入学式にも卒業式にも出ていない”学校。思い出は楽しいことばかり。
フレッシュマンの先生と 元気な子供たち。
始まりの時の 言葉の違い は いつの間にか気にならなくなっていた。
けれど 忘れたわけではなかった。

子育てに追われているとき 偶然
「よくひとりぼっちだった」モーリー・ロバートソン という本を手にした。
国を渡ったりハーバードにいったり だいぶ大きく広がった話だったが
転校の体験が私の手を引いているような 呼び込まれる本だった。
そこから続いたのか
行き来する言葉 というものが気になり
リービ英雄、多和田葉子、水村美苗…次々手に取り 読了できずに時が流れた。

須賀敦子の探した言葉、という評伝のようなものを読んだと記憶しているのに
作品そのものを思い出せない。
うろ覚えの内容は
「須賀さんは言葉を探していた。自分で息することのできる言葉を。」そんなふうだったと思うのだが。

行き来する言葉 を 超えて 自分の言葉を探す。さて、「越えて」なのか。 

「ユルスナールの靴」・「私」の転校のあたりからの混乱を書きとめようとしたら
ごらんのように ますます混乱している。

「よくひとりぼっちだった」(再読)
「エクソフォニー  母語の外へ出る旅 」多和田葉子 と
混乱しているなりの道を歩いて 今日なここ。

不思議な(私が知らなかっただけだが)ラジオ?番組の中に
モーリーくんの声がしまわれていた。
初めて聞いたのに 懐かしかった。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オリエンテーション 2

2014-01-26 | _気な・気な_

先日 「ビフォア・ミッドナイト」を見てきた。
時間がないぞ。Festina lente!
間に合いました。
ああ、これでやっと この映画関連のものを 安心して?読める。
写真 「ミセス」2月号、
紹介記事 「キネマ旬報」2月上旬号、
イベント 代官山 蔦屋書店 の名もあった。
「世界で最も美しい書店」 エクスナレッジ 2013.02 の中で 初めてこの店名を知り
気になって訪ねていった。夏。
「ユー・ガット・メール」みたいな服装で行ってみたかったものだが 「暑いっ!」にすべては牛耳られた。
行き帰り、Tシャツに 日傘に ペットボトルetc.での水分補給…。真夏はすべてを一色にする。
何の話だ、ミッドナイトでした。
6月のウィーン パリの再会 そして 夏休み、ギリシャの海辺。
どの地にも時にも 降るような会話。
ジェシーとセリーヌ 
相手への そしてその先の自身への 会話は対話となり 
見つめるものは 相手 自身 二人 世界。
その先に流れていくことを選択する あるいは判断する 持ち時間を
サンライズ サンセット ミッドナイト それぞれの回に見つめた。

部活が週にどのくらいの頻度であったのか
部活のない日 教室に残り ありとあらゆる会話をしたような記憶が ある。
「♪ Close your eyes クラス」の学年の時に。
クラスメイトそれぞれにスケジュールはあって
その日その時の 教室に残っているメンバーも人数も てんでにバラバラだったはずなのに
ありとあらゆる会話は どの日もどの時も 
のびのびと 教室の中を飛び交っていたような気がするのだ。
和辻さんところの「幼稚であること」だったのだろうか。
誰かが「?」と問い 誰かが「!」と答える。
誰かが問い 誰かが答える。そしてまた誰かが問い 誰かが答える…。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

A4三つ折りサイズへの旅 3 貼り付け ≪まちかど情報室に先越された。。。≫

2014-01-25 | _住・紙_

張り合う先が巨大すぎますが とにかく
ここに書こうと思っていた商品の紹介が 「まちかど情報室」にあった。
Ca.Crea(カ.クリエ)A4/3ノート。

“まずは 封書の解体が 始まった。”
○ 宛書  (例の、 筆書きながら 封書横使いの 横書き、なるもの)
○ 差出人住所・氏名 (表を残すなら裏も?、で)
○ 招待文
○ アクセス案内
これらを 上記・A4/3ノートに貼っていった。
この やけに変形ノート、なぜ手もとにあるかというと
君子豹変しっぱなしのワタクシの家計簿が この頃現在 このノートだったからである。
ノート横長置き・両面コピー手順指定上下開き同様開閉方法(かえって分からない?)に貼っていく。

ここでちょっと眺めてみると とてもいい感じだったのだ。
結婚披露宴の招待状を 披露宴終了後 手にすることが あるのだろうか。
今までの私の習慣では 何かの折に確認するかも(連絡先とか)と 取ってはあっても
見返す ということはなかった。
投げ入れファイリングの状態から 探しだし 封書から引っ張り出し 見終わったら元に戻し…。
こう書き出しただけでも やらなさそう、なこと。
この 解体・貼り付け・A4/3ノート(こう書くとなんか物騒)なら 
優雅?な上下開きで 時々思い出すことができる。
けれど
“手にした封書は、見慣れた「洋形」サイズではなく 「長形3号」だった。” なわけで。
汎用性はあまり期待できないが 次に進んでみることにした。

披露宴では 当日いただく紙類があった。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

年賀状一言 詳細版

2014-01-23 | _よむ__

Q「なに読んでます? こちら、『罪と罰』 今年も?ザセツしています。」
A「(下記の本を)いま 1/4くらいのところ…。」

統計学を拓いた異才たち The Lady Tasting Tea
デイヴィッド・サルツブルグ 日本経済新聞社 2006
Copyright © 2001 by David Salsburg

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

異才たち、まだ第3章である。
「最高の離婚」再放送も終わったけれども 「罪と罰」光文社版いまだ1、である。
(岩波版 上中下の中無し上下読み・結夏ちゃんに こちらは光文社版で対抗、読み切って張り合いたい。)
結夏ちゃんてこの字でいいんだっけ、と TVサイトに行ってみると
「最高の離婚 Special 2014」というお知らせを発見。
2月。
それまでに 1巻くらい(光文社版は 全3巻)進む、(といいな。…弱気。)。

異才…の方も 読みたい。
ページを繰ると 新しい何かが待っている。(と 3章/全29章、という途中で言っている。)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まりや・11人いる!

2014-01-22 | _きく__

♪ 手をのばせばそこに 私の時間が広がる
♪ そこが二人の秘密の場所で 象牙海岸と名前までつけた 遠い夏
♪ 少し困った顔でしばらく 見つめてたら吹き出しちゃった私

あれ?
こちらも  みっつ選んで 先に進まない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

みっつ選んで 何なんだ、でありますが
ここで突然 「みいさん」であります。
「愚かなる宮」と言葉走ってしまうほど
熱海語録と 後半登場時の立ち位置が 解離している彼女。
その彼女を救うべく あれこれ考えてみたのだが
あの熱海の時点で みいさんは 一度 タイムトラベル しているのではないか!!説 いかがでしょ。。。
(誰か もう 掲げているかなあ。。。)
○ (ダイアモンド男出現前)貫一・宮は相思相愛だったのか。(わずかに温度差を感じる私。)
○ ♪ 地元じゃ負け知らず の美貌を持つ宮のもとに 
  貫一によっては満たされない“自我”を持てそうな道≒ダイアモンド男ルートが やってきちゃった。
○ そ、そこにです。タイムトラベルゲートも突然現れ みいさんは ユーミン期あたりに不時着。
  “きらきら女子ワールド”を満喫。
○ 一度は無事 明治に戻れたのが 熱海の海岸時。
だもんだから みいさんは貫一に あんなにきっぱりと 
ダイアモンド男の方を選ぶけれども心配しないでほしい(?)風発言をしてしまうのではないか。
もう一度夢を見たら あなたのもとに帰る。
再タイムトラベルした先は わずかに時代が進み まりや期だった!
“きらきら女子ワールド”の先に “しっとり女子ワールド”があってしまい
明治女子・みいさん 夢を現実にしたくなる。で みいさん 今も“未来”で迷子中。
で 小説後半・パラレルワールド(って言うの?)発生の宮、大苦戦中。

びーびー泣きながら読んだのに 打開策?考えていたら コメディもどきになってきた。。。
みいさん!気持ちはわかるよー。。。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

四十年ほども昔・界隈 3 “ユーミン・11人いる!”

2014-01-20 | _きく__

子どもが生まれることになり
町に降り立つと そこにはなんと多くの
妊婦、ベビーカー、それらの人々が躓いてしまいそうな 段差やがたつきの多い道…、
今まで 気に止まっていなかったことが 降るように目の前に現れ出た。
そこに静かにあったものが いきなりピント合わせて 目の前に湧き上がる、そんな瞬間。
“11人いる!”って そんな感じ?(なんか 説明になってない、ような。。。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

四十年ほども昔、むかしぃ、と 手ぇ振り 鈴振り 歩いていると
ユーミンも 40年 と 気が付いた。
「も」ってあなた、主従?逆転の極みでありまするが 散歩は続いていくのです。

♪ やさしさに包まれたなら きっと 目にうつる全てのことは メッセージ
♪ 青いとばりが 道の果てに続いてる 悲しい夜は 私をとなりに乗せて
♪ 光る風 草の波間を かけぬける わたしが見える

三つ選んで 先に進まない。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宮!

2014-01-20 | _よむ__

「金色夜叉」 新潮文庫版 1969/11 の目次は
前編/中編/後編/続金色夜叉/続続金色夜叉/新続金色夜叉
と なっている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

十代の私が「読んだ。」としたのは
前中後編止まり だったのではないか。

愚かなる宮
頑ななる貫一 を追って、 はー 読み終わった。
未完の 明治文学を代表する一大ロマンは
未完がゆえに 突然終わっている。
熱海の海岸で発した 宮の言葉に
その人生途上での「ゆらぎ」を 21世紀の私は バシリと感じてしまった。

巻末注解によれば
明治三十五年の日本の総人口は 約四千五百万人。
そのひとりとひとりである
愚かなる宮の「ゆらぎ」すらもともに抱きしめ
頑ななる貫一の差し込むようなアイスなる熱情に切なくなりながら
ページを進めていると突然に
次ページは 「注解」のページとなっていた。

尾崎さーん、紅葉さーん、切ないよー。。。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みいさん!

2014-01-17 | _よむ__

私、ではなくて、「本」が決めた時間が――。

胸騒ぎのする文に めまいまでしてきそうだった(ただの中年期症状?。。。)。
ある題名を思い出してしまった。

同時代アイドルの誕生日であり
「…一生を通して僕は今月今夜を忘れん、…」の日。
(たぶん)十代だった私は 初めて読んだとき
「ダイヤモンドに目が眩む? まったく理解できん!!!」
まったく の 小さいつが 10個くらい付きそうな勢いの感想を持ったことを思い出してしまった。
そして ふと 年を取ったら もっと違う感想を持つ自分がそこにいるのだろうか。
そんな かすかな 不安のようなものも そのとき 考えたことまで 思い出してしまった。

頬のたるみ、だとか 二の腕、だとか
日々 嘆きの現実の堆積のもと それは
ダイヤモンドに目の眩む ダイヤモンドに気の引かれる私を 呼び込んでいるのだろうか。

最近 つんのめり過ぎて 3回転?ぐらいしている自分を
十代の私と 「金色夜叉」が 呼びに来てしまった。

「宮(みい)さん」なんて とろけるような音(オン)で呼ばれている!
若いときに読んだ本に こんなふりがな 付いてたっけかな?

♪ なのにあなたは京都へ行くの
   京都の町はそれほどいいの
ダイアモンドがそれほどいいの?
あれ、これじゃ 男女立ち位置反転してる?

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ユルスナールの靴」17年くらい遅れ 3

2014-01-15 | _よむ__

「ユルスナールの靴」河出文庫版巻末に
この作品は1996年10月、小社より単行本として刊行されました。
著者紹介に
1998年3月逝去。
とあった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「…
  このことに気づくとともに著者は現在の自分の見方や意見をもつてこの書を改修するこ
 との不可をさとつた。この書の取り柄が若い情熱にあるとすれば、それは幼稚であること
 と不可分である。幼稚であつたからこそあの頃はあのやうな空想にふけることができたの
 である。今はどれほど努力して見たところで、あの頃のやうな自由な想像力の飛翔にめぐ
 まれることはない。さう考へると、三十年前に古美術から受けた深い感銘や、それに刺戟
 されたさまざまの関心は、そのまま大切に保存しなくてはならないといふことになる。…  」
                            「古寺巡礼 改版序 」

「  二年半にわたって書きつづけたこの文章がいま本になろうとしているのを、
 私はもうすこし手もとにおいて書き足りないところを埋め、あるいは文章を練
 り、理解の浅い部分を深めたい気持でいっぱいだ。でも、書くあいだ、たえず
 私のなかにあった目にみえない読者のところに、いまはこれを本にしてお送り
 する時間が来てしまったようにも思える。私、ではなくて、「本」が決めた時
 間が――。                                        … 」
                            「ユルスナールの靴 あとがきのように 」

遥か昔の奈良ゆき。だったり
17年くらい遅れ、だったりしていたのに
なぜ ここに巡ってきたのだろう。
寄せて返すような 序とあとがき(のよう[な])
並べてみても 聞こえる音は時のあとさき。。。
「NUMB3RS」の弟くんに依頼したら
天才数学者の力量を持って
巡り合わせの始まりの言葉を探し出してくれるのだろうか。。。

ん?
弟くんあたりから トーンが変わってきちゃった気がしますが

「マルテの手記」(大山定一訳 新潮文庫)、読了。
言葉の海。
波間にただようように読み、 たどり着いた先に
訳者あとがき、解説が あって あ、(やっと)読み終わったのかな と 思った。
ところどころ 音読しながら読んだ。
ふと思い立った行を いくつかだったが そのほとんどを
よどむことなく 声を発することができた。
はあ。脱力というか、微熱というか。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

年賀状一言

2014-01-13 | _よむ__

「なに読んでます?」
「(下記の本を)いま 1/4くらいのところ…。」

統計学を拓いた異才たち The Lady Tasting Tea
デイヴィッド・サルツブルグ 日本経済新聞社 2006
Copyright © 2001 by David Salsburg

借りてきてみた。
序文の途中に

…「宇宙」は純粋数学の無上の楽しさを示す美しいフレーズ
である。だが、彼の関心は、実生活の統計問題の乱雑さを表す、もう一つの美しいフレーズであ
る「混沌」を理解しようということに変化したのである。

とあった。

読めるかな?

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする