臨済宗「宗門安心章」の一部分を読み解く。わたしのわたしふうの安心読解術。その5
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死んでよし、生きてよし。どっちもよしである。偏らない。中道に立っていられる。バランスの玉乗りのようなものだ。笑ってよし、泣いてよし。悲しんでよし、喜んでよし。苦しんでよし、楽しんでよし。すべてを「よし」にしてしまえば、「敵なし」なのである。
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仏教は、「こちらが求める」ことを大事にする教えのようだが、受け取りがここまで推移してくると、どうもそうではなくなるらしい。黙っていていいらしい。「わたしへわたしへと溢れて流入して来るもの」を有り難く受領するだけのものらしい。
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(自力悟り幸福獲得宗の禅宗が他力浄土宗と合流してしまった。まずかったかな?)